吉田 愛 (オルガン、チェンバロ)
2008年 04月 24日
5歳よりピアノを習う。中学生の時初めてコンサートホールでパイプオルガンを聴き、その響きに圧倒される。音楽高校へ入学しオルガンの勉強を始める。高校でも大学でも同じ学年のオルガン科の生徒は私ひとりというのんびりした環境で、マイペースにオルガンと向き合う。大学在学中にドイツの音楽夏期講習会に参加、ヨーロッパの空気や歴史楽器に生まれて初めて触れて感動し、卒業後に渡独。北ドイツの港町リューベックの音楽大学にて、素晴らしい先生や仲間たちに囲まれて、7年の刺激的な学生生活を過ごした。その間ヨーロッパ各地のオルガンを行脚して回り、演奏活動も開始。
2002年帰国後、岩手県の盛岡市民文化ホール専属オルガニストに就任。東北の人情味溢れる人々と生活を共にしながら、オルガンリサイタルのコーディネート、レクチャーコンサートやオルガン講座などに携わり、日本におけるパイプオルガンの啓蒙活動に努めた。
2006年に渡伊。現在オルガニスト、オルガン製作者でもあるイタリア人夫と共に、ドロミテ渓谷の村で田舎生活を送る傍ら、イタリアを拠点とし、ヨーロッパ各地や日本において、ソリストとして、またアンサンブルや通奏低音奏者としての演奏活動を行っている。