大阪羽曳野市、はびきのMホールのオルガン
2018年 11月 15日
6月の思い出、その1。
大阪羽曳野市のLICはびきのホールMで、
パイプオルガン・デュオ・コンサートを弾かせていただきました。
初めて訪れたこちらのホールに足を踏み入れると、
この美しい楽器が待ってくれていました。
オルガンはスイスのフェルスベルク社製。
18世紀のドイツの建造家G.ジルバーマンの特徴的なオルガンケースを模倣した
均整の取れたデザインには、羽曳野市の象徴でもある
ブドウと白鳥の彫刻が掘り込まれています。
ヤマトタケルが白鳥の姿になって空を飛んで舞い降りた場所のひとつが、
今の羽曳野市の古市付近といわれ、
羽(はねが)、曳く(ひく)がごとくという白鳥伝説にちなんで
羽曳野市の地名がつけられたのだそうです。
ホール近郊にはたくさんの古墳がありました!
約640席の明るい雰囲気の客席。
オルガンは3段鍵盤+ペダル。43ストップ。
バロックからロマン派時代まで、どんなタイプの作品の演奏にも
適しているストップ配置と、その操作を助ける補助装置が充実しています。
各ストップに施された個性的で暖かい音色は
それが単独でも複数ででもきれいに溶け合うような整音が施されていて、
ちょっと特別なワインを飲んでいるような気分。
「味のある」音色作りができて楽しかったです。
コンサートの舞台は、私たちが曲にイメージした色で
一曲一曲を美しく飾ってくださいました。
しかも演奏風景がスクリーンに映し出されたので、
観て聴いて楽しんでいただけるような楽しい企画でした。
LICはびきのホールは日本でも有数の、オルガン事業に力を注いでいる名門ホール。
プロのオルガニストのコンサートはもちろん、
地元出身のオルガニスト育成にも力を注いでいて、
オルガン講座で学んだ方々がまた次のオルガン世代の育成に貢献していくという、
理想的な形を作ることに成功しているホールのひとつです。
また国内外からの著名な名教師によるオルガンアカデミーも開かれているので、
関西を中心にオルガンファンなら恐らく一度は行ったことがあるのでは?!
そんな環境をここまで築いてこられたお二人、
ホールオルガニストの土橋薫先生と、オルガン事業担当の大野さん。
コンサート後に記念写真☆
ホールの皆さま、聴きにきてくださった皆さま、
楽しいひと時をどうもありがとうございました!
さて、今週末にもオルガンコンサートが企画されています。
その名もCinema x Pipeorgan!映画音楽をオルガンで!
「宇宙戦艦ヤマト」とか、絶対オルガンがカッコええでえ☆☆
ぜひ聴きにいってみてくださいね!
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リンク
A.ゼーニ社製、家庭用パイプオルガンのご案内
イタリア旅行情報サイト「JAPAN-ITALY Travel on-Line」で
「オルガニスト吉田愛のドロミテ暮らし」連載中。
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