カルテルンのオルガン Kaltern/Caldaro

おらが谷を下ると、そこは南チロル州。
北イタリアのトレンティーノ州と、第一次大戦まではオーストリア領だった南チロル州の
県境(国境)が入り混じるこの辺りでは、みんな上手に二ヶ国語を操っているが、
彼らの生活習慣やメンタリティと接していると、国境が変わっても文化や心までは
そう簡単には変えられないことを身近に感じさせられる。

そのうちの一つ、美しい湖畔の町、カルテルンはドイツ語が母国語の人口80パーセント。
「イタリア領」のおらが谷を30分降りるだけで、景色はすっかりオーストリア。
広場にはマイバウムという、南ドイツやオーストリアでの5月に春を祝うお祭りで立つ棒が。

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この町の教会のオルガンコンサートシリーズで演奏してきました。
町の広告版にあったポスター。
ドイツ語とイタリア語が混在している掲示板だって、わかりますか?!
町の名前も、ドイツ語で「カルテルン」、イタリア語だと「カルダーロ」。

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教会の中は、美しい後期バロックの絵画で満載。

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 そして教会後ろバルコニーには、チロルに工房を持つピルヒナー社のオルガン。
オルガン:
Johann Pirchner 1978 
3段鍵盤+ペダル 31ストップ

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この美しいオルガンケースは、1792年にこの教会に新しいオルガンが建てられた時に、
この町の大工が制作したもの。そのケースを残しつつ、中に現代のオルガンが組み入れられている。

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整然と機能的だった演奏台。
石造りの美しい残響の中で、アレちゃんと連弾やソロの曲を
交えたプログラムで楽しみました。
いいオルガンだった!
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この教会のオルガニストのヨハネスと。
まだ20代のイケメン君。
連弾パートナー取っ替え写真なり。ぐひひひ。

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by organvita | 2015-05-19 18:12 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

北イタリア・ドロミーティ渓谷で暮らすパイプオルガン弾き吉田愛のスローライフを綴っています。猫のバンブー♂も度々登場。


by organvita
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