楽譜の製本
2010年 10月 14日
「楽譜の製本」についての記事ですが、とっても関心があるので私も書いてみます。
日々どうしても増えてくるコピー譜。
一冊新書を買っても、弾く時に譜面台の上で開きが悪かったり、譜めくりのために手を
鍵盤から離さなければいけないのが煩わしいので、大抵の場合、弾く曲をコピーし直し、製本して使っています。
この製本の仕方ですが、私はマスキングテープを使っています。
普通のセロテープだと時間と共に攣れてきたり、製本する時に畳みにくいのです。
・・・と、ここまで書いて、いまちょっとネットで「マスキングテープ」って調べてみたら・・・
日本ってほんとすごいですね・・・。すごい色や柄の種類!!
いやしかし、私が使うマスキングテープは、あくまでも製本のため。
可愛い柄や色入りだと弾いてて邪魔になるかも。
(・・・って強がってみましたが、そんな小洒落たのはイタリアでは売ってません・・・)
おらが村の工具屋さんで安く売っている、紙製のマスキングテープです。
ひと巻き1ユーロ(100円ちょっと)くらいです。
これに出会えるまでは長年、日本に帰る度に、100均で大量の包帯用の紙テープを買い込んでおいて愛用していましたが(こっちで買うと馬鹿高い)、最近の100均の包帯テープは厚みが出てきてしまって、本にするとかさばるんですよね・・・。
とにかく、このマスキングテープ、現地(村)ですぐに安く手に入るのが魅力的。
これだと、貼るのをちょっと失敗してもやり直せるし、テープの上にも字が書けるし、
紙だから長年経過してもテープが攣れてこない。難点は色がちょっと黄色いところ・・・。
これで真っ白か透明だったら文句なしなんだけど、贅沢はいえません・・。
私は太さの違うマスキングテープを使いこなしています(笑)。
紙と紙のつなぎ目は、マスキングテープで、このくらい(↓)の微妙な隙間を空けて留めるのがポイント!そうしないと後で折った時にすっきりいきません。
前にちょっとだけ引っ掛けてから、背表紙部分に折り曲げて貼り、余りも少し後ろ表紙に引っ掛けて張るようにします。
とりあえず、背表紙全部貼り付けないで、このくらいの要所だけにしておくとマシなんですが、見た目がなんとも悪いのよね・・・。
とはいっても、カバンに入れたときのことも考えて、サイズはあくまでもA4。
特にオルガンは、古い楽器だと譜面台が小さくて楽譜が乗せられなかった!ってこともあったので、なるべくコンパクトになるように製本しています。
これは伴奏譜。ページ数の多い曲なので縮小する意味もなくそのまま製本しましたが、
伴奏が休符で手が空いている間に譜めくりしてしまえるように、その場所で楽譜をザクッと切って、残りは次のページに貼り付けています。見た目悪いけど、別に楽譜は人に見られないし、その辺はかなりアバウトです。
ちなみに楽譜って、コピーし難い様に、微妙に大きな作りになっていますが(特にフランスの楽譜)、私、貧乏学生時代からコピー譜沢山作っていたので、たぶんそこいらのコピー屋さんよりも上手にコピー譜作る自信あります(爆)。何パーセント縮小すると上手くいくとか、コピー機のこの角にこの辺を合わせると上手くいくとか、ちょっと得意。音楽で食べていけなくなったらコピー屋さんで働けるかも。誰か雇って。
ついこの間、あるコンクールの若い審査員が、審査する曲を全てノートパソコンに撮り込んできて、審査席ではPC画面の楽譜を見ながら審査していたって話を聞いたけど、なんか時代は変わったなーって感じです。そのうち譜面台そのものが液晶画面になったりして。(間違えるといきなり師匠の顔が映ってレッスンされちゃったりして?でもスカイプなら可能だよね)
本も携帯で読めるような「便利な」時代ではあるけれど、でも私は本も楽譜も、かさ張るし面倒かもしれないけれど、それでも紙の感触を感じながら物語を追いたい、超アナログ人間です。
製本の良い知恵&特技、あったらみなさん教えてください!コメント待ってます(^0^)!
←私もアナログ人間!という方、ここ押してね。
わたしもブログに書いてみたいです。
良いかしら?
わたしのは手がのりでべたべたになる方法なんでおすすめというわけではないのですが…習慣もあって…
コピー譜の分類、私はアルファベット順。
私もコピー屋で働けるとおもうわ~(笑)一緒にお店でも出す?
私はフランス留学中に母から包帯用のテープを送ってもらってました。
コピーも製本も非常に嫌いな作業です(笑)。
背表紙を太いマスキングテープにするっていうのはいいですね!
包帯用だと細すぎ、でも製本テープほどガッチリしなくてもいい場合に良さそうです。背表紙だけ可愛らしい柄でもいいかも...。ありがとうございますっ!
仕分けケースの作曲家がオルガニストに馴染み深いものばかりでなんだか笑えました。あはは。
私も楽譜ではないですが、ノートや本、作品ファイルを自分で製本してつくる時、ビシッと開くのが好き派です。
たぶんピシッと開かないのは、背表紙用のテープが、それを押さえるためのテープを引っ張る力が弱いので、それで開きが悪くなるんだと思うんです。
表紙と裏表紙を中よりもやや厚めの紙にして(中がコピー用紙なら、厚めの画用紙ぐらいでいいかも)、愛さんが楽譜をつないだ要領でつけてはどうでしょう。厚めの表紙をつけることで、その表紙の重さで開く力が大きくなって、開きがよくなるのでは〜って思うのですが。
私は今まで、全部が同じ厚さの紙で製本をしたことがないので(あっても、全部が厚紙使用だったり)、成功率100%とは言えませんが、私はいつもこの方法でやってます。どうかな〜。
そして、最初の写真のあの黄色くて太っいイタリアのマスキングテープ、そうそうこれこれ!と叫んじゃいました。近所の店であの手打ちタリアテッレみたいなやつを見たときは、もう笑ってしまって。細くて白いのはラグーザでは見つからないんです。
日本のマスキングテープのサイトも見てみました。かわいいのがあるんですね~。早速、いろいろ試してみようと思います。また報告しますね。
楽譜製本研究会、発足しますか?!
うちは二人とも音楽するからねー。保管場所を決めとかないと大変な惨事になるのよ(笑)。譜めくりマシーンってあるんだぁ!すごいいいい!
でも足で踏むタイミングも練習しないとね・・わはは。お風呂で濡れずに本が読めるっていう機械見たことあるけど(日本で)あれにもページめくり機能ついてんのかな?なんかいい機械発明できたら音楽してるよりも儲かりそう・・・笑。
縫う?!?!?すごすぎるえみちゃん!!ものすごい高度なテクニックだわ!A3に全部のページを対照的に両面コピーしていくってことだよね?で、「真ん中を縫う」・・・。すごすぎる!糸と針ででしょ?紙が多いとずれたり破けたりしてこない?でもえみちゃんなら上手くやりそうだなー。いつか製本した楽譜見せて~!えみちゃんの技を私が取得したら一緒にお店だそう。これ、音楽家から注文取ったらさ、儲かるよ(笑)。
naoさんも包帯テープでしたか!
そうそう、製本テープは立派すぎて、コピー量の多いオルガニストにとっては、すべての楽譜に使うには高価すぎるんですよね・・・笑。
背表紙だけかわいいマスキング・・・ああ、日本羨ましい~!曲に合わせて柄変えたりね。バッハはパンダ柄とか。あはは。
仕分けファイルの名前、オタクでしょ?「普通の」ベートーヴェンとかショパンとかが全く見当たらなくて、これだからねえ・・汗。
なるほどーーー!さすが、いつも紙と向き合っている方の意見だわ!紙の性質をよく知っているんですねー!なるほどなるほど!
表紙裏表紙が画用紙なら見た目的にも格好もつくし、カバンに入れたときに中でグシャってならずにすみそうだし、譜面台でもしっかり定住してくれそう。今度試してみます!ありがとうございます!
わかります、すごくその感じ。斜めになってきてしまうんですよねー。
私の解決法は、紙数の多いときは、ずーっと始めから終わりまで重ねていくんではなくて(そうすると知らず知らずのうちに斜めになっていく・・・)、5・6枚ごとでまず小分けに製本を完成させて、それから全部を一つに束ねていくって感じにしています。そうするとガタガタ具合があまり目立たずにできますよ。お試しあれ。
枚数が多いと、背表紙側だけ太ってきてしまうのが難点ですよねー。
既成の楽譜でも、バッハのみたいに横に長いと問題ないんですが、普通に縦長だと、何千円もする高価な楽譜でも譜面台でぴしっと開いてくれなくて、弾いているうちにページが戻ってきたりしてイライラします・・・。ビニールシートのファイルに入れるといいけど、それだと楽譜に書き込みする時に面倒だし・・・。まあ、暗譜すればいいんでしょうけどね・・・ここ〇十年、暗譜したことないかも・・・汗。
はじめに・・・文中に[hybra]と書いていました・・・ごめんなさい!直しておきました!(いまだによくするRとLの間違い・・・)
早速訪問してくださってありがとうございます!!
楽譜製本研究会発足しましょう!会長はhyblaさん、私はお尻を副会長(私の大好きな笑点の小遊座師匠がいつも言ってるダジャレです。笑)
で、背表紙をびっちり貼る方法ですが、まずは製本する机の色が白でないこと!そうすれば紙と紙の隙間をしっかり見極められます!
テープはまず片方に半分を張って、それから色のある机の上で、テープの上側と下側をしっかり手で持って、もう片方の紙にまず上側をちょっと貼り付けてから、紙をピッとさせて下側をくっつけると、わりと上手くいくみたいです。上手く書けなくてごめんなさい!
タリアテッレテープをイタリアで進化させる会も発足しましょ~!
コメントありがとうございます☆
収納は、収納ケースにまず国、時代、それから作曲家を近い人でなるべくまとめて入れています。たとえば、「フランス、ロマン派」とか「ドイツ、バッハの弟子たち」とか。そして、そこまでまとめた後の収納ケースの中は整頓していません。あんまり細かく分けてしまうと、今度は使い終わった楽譜をケースに戻すときに面倒なので、その辺はちょっとアバウトです☆
仕事でも散々コピーして私生活でもコピーしています。仕事では真ん中は製本用の高いテープを、背表紙は製本テープを使っていますが、私生活は極小コピーでできるだけ薄くなる様にした上で、全部のりで貼ります。小学生の頃からの技が、仕事で妙に役立ってるような、、、(^^)
「製本コミュニティ」へようこそ☆
日本の文房具は世界一だと思うので、製本用のグッツもいいものがたくさんありそうですね。ただ高いのが玉に瑕・・。のりも塗り方のコツをつかめば、テープの厚みの分が省けるので、本当にきれいにできますよね。小学校のときに使っていたような昔ののりが結局一番よかったりして!