ドロミテ・オルガン・アカデミー2017 その1


2017年のドロミテオルガンアカデミーその1。
気さくな4名の参加者の方が日本各地から集まってくださり、
今年も楽しく無事に迎えることができました。

その第一枚目の写真がこれ↓↓(笑)。
中が満席で、外に座った途端に激しい雷雨!
それでもハムはおいしかった☆☆
スペックというこの地方特産のハム工場に隣接したレストランにて。
ここに食べに来るのは毎年ほぼ恒例行事。
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おらが村を本拠地としながら東西南北に車で移動して、
5日間に9台のオルガンを弾いて回りました。
ある日の山越え。頂上にて写真撮影タイム☆
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9台のうち5台は歴史楽器、4台は新しい楽器。
これだけまとめて短期間にオルガンを見て回ることは
私自身も普段はないので、改めて興味深かったです。
オルガンに合わせてレパートリーを変えたり、
または同じ曲を違う楽器でも試してみたり。
一番勉強させてもらっているのは、この私。

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こちらは↓イタリア1802年の楽器。
こんな上品な容姿からは想像のつかない楽しい楽器で、
みんなで弾きあって遊んだ後は・・・

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ザ・人数分の全味違うピザを頼んでシェアランチ☆

オルガンの鍵を貸してくれた教会オルガニストのローリスと、
日本VSイタリアの教会音楽の相違点に花が咲いて、
みんなで鼻息荒く?!討論しながら(笑)。
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ドロミテはベランダの花が今、一番美しい季節です!
教会前のホテル。
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もう一台、タイプの違うイタリア歴史楽器で、
カンタービレなイタリアンの響きを満喫。
「この村に一ヶ月滞在して弾きまくりたい~」叫び続出。
いつでもまたどうぞ☆

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ドロミテのこの辺りは、第一次大戦まで
オーストリアとイタリアが入り組んでいたところ。
オルガンも、谷が一つ変わるとガラッとその様相も変わります。
こちらは南チロル州(もとオーストリア)で一番古い歴史楽器。
1599年のミーントーンの楽器を弾きにいきました。
この容姿だけでもとても美しいです。

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こういうオルガンで弾くと突然その魅力が生き生きと語りかけてくる
ルネサンスや初期バロックの作品を、「あーこういうことだったんだ!」と
皆で合点しながら時間一杯弾きあって楽しみました。

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近所のスキージャンプ場にてひとっ飛び☆ 着地大成功(笑)。
世界選手権も行われていて、賞を取った日本選手の名前も記されています。
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アンドレアのオルガン工房も見学。
現在、イタリアの某音大に納入される楽器の最終仕上げ中。

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おらが村では夏は毎週火曜日に村祭りしています。
この日も夕食の後みんなで夜の散歩。

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谷をまた一つ越えて、アンドレアの新しい楽器を見学に。
3年前に建った美しい容姿のオルガン。

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お披露目演奏会の時は満員御礼で残響もほぼゼロ状態で聴いたのですが、
当時はまだ資金不足のために入れられないままだったいくつかのレジスターも、
その後、元神父さまがヘソクリ?を提供してくれたお陰で全て完成。
この日は私たちだけでゆっくりとこの楽器を堪能することができました。
本当に素晴らしい楽器でした。
近いうちにもう一度一人っきりでゆっくりと弾きにいきたい。うふ。

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この近くのもう一台のアンドレアの楽器。
必然的にアンドレアの楽器を弾くことが多くなってしまうのですが、
彼の楽器はどれも、本当に全然コンセプトも響きも違うので、
弾き比べるのが面白いです。

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こちらはおらが谷で一番大きな、残響も長い教会にて。
ロマン派の曲を教会ならではの響きの中で堪能中。

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最終日にはおらが谷のこの教会で、チャリティコンサートと題して
参加された皆様さまにコンサートを弾いていただきました。
毎年恒例化してきていて、楽しみに来てくれる村人も多いんです。

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私の谷のオルガン生徒くんも混ざって「宿題」披露。
オルガン弾き始めたばかりの16歳の青年にもいい刺激になったみたい。

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みんなで記念撮影!!
皆さま素晴らしい演奏でした☆

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さて、おらが谷を降りると、
そこには南チロル州の有名なワイン畑が広がっているのですが、
そこの教会で見つけたこの人、ブドウやワインの守護聖人、聖ウルバヌス。
ブドウの房を持っているのが特徴。

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というわけで、知人が経営しているワイナリーを見学しました。
家族経営のこのワイナリーでは10種類のワインを作っています。
今が7代目という歴史あるこのワイナリー。
未来の8代目の息子くんがブドウのお手入れ中でした。
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入るだけでほのかに酔っ払いそうな、
ワインの香りが充満した地下のお部屋などを、
ワイングラスを持ちながら移動しつつ、説明を受けます。
とーってもいい気分☆
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その後、中庭で4種類のワインをテースティングしながら、
それぞれに合う軽食をご馳走になりました☆
車で来てなければもっと飲めたんだけど!!
私はアルコールあんまり強くないからすぐに酔っ払う性。
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PS.参加された4名の皆さまへ。
あれから数日後、私またここに行って、
ワイン2箱大人買いしちゃいました☆ 
チビリチビリと家で楽しみます~

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長くなりましたが、こんな感じで
充実した楽しいアカデミーその1、終了しました☆


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# by organvita | 2017-08-03 07:42 | ドロミテ・オルガン・アカデミー | Comments(2)

コジオ・ダロッシャのオルガン Cosio d'Arroscia

おらが村からジェノヴァ方向に西に電車で6時間。今回は一人旅。
海沿いの町アルベンガにやっと降り立ったら、迎えに来てくれた車が
内陸部に向かって、こんな景色になるまで更に延々と走り続けました。
不安に駆られること40分(爆)。やっと着いた現地から見た隣村はこんな風。
ほんと、人間ってどんなところにでも居住しちゃうのね。
私のおらが村もいい勝負だけど。
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そんな村の中にひっそり佇むこのオラトリオが、この日のコンサートの会場。
この地域で一番古いこのオルガンが、バルコニーに小さく鎮座して待っていました。
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村に代々受け継がれてきた、キリスト受難の板人形(っていうのかな?)が
展示されています。

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オルガンに登る螺旋階段。

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オルガンバルコニーから見下ろしたところ。
祭壇の前には村人お手製の白い布を張ったスクリーンが立てられて、
演奏風景が映し出されました。

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これがそのオルガン。
基本の音域が4フィートで、全てが1オクターブ高い響きという、
少し変わった楽器。(ペダルには8フィート)。
その割にはパワーがあって、なかなか面白い楽器でした。

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イタリアンの小品などを色々組み合わせたプログラムに加えて、
最後にはクーナウの「ダビデとゴリアテ」の音楽劇を、
朗読を交えてもらいながら弾きました。

こんな田舎でのオルガンフェスティバルですが、一夏に15回も!
2年前に来た新しい神父さまが、自分でもオルガンを弾くという音楽好きで、
企画しているオルガニストの若いお兄ちゃんを全面的にサポートしています。
15回のコンサートは毎回、村人&観光客で満員御礼状態。
ヨーロッパでも教会&教会音楽離れがキビシイ中、
勇気付けられる嬉しい話。

コンサートの後は、お客さんとアペリティーボになだれ込み。
料理を提供してくれたおじいさんはその昔、ベルルスコーニも
通っていたという有名なレストランのシェフだった人。
定年後地元のここで暮らしながら、時々料理しているんだって言うんだけど、
ほんとーーーーーにおいしかったです☆☆☆

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翌日。村を降りる前にしばし散歩。
山の上にギュッと建つ村。坂道の村。


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迷路のように交差する細い坂道からは、いつも緑が見えています。
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お猫ちゃまが遊ぶにも最適!?
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過疎化で空き家も多い山の上の村。
「あげます」という張り紙発見!!
とりあえず、もらっとく?!

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泊めさせてもらったのは、チーズ工場を営むB&B。
朝食はこんなパノラマ見下ろしながら。

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朝食で出てきた3種類の自家製ヨーグルト。
あまりにおいしくて3瓶完食。。

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ヤギ、羊、豚、牛に見つめられながらいただきました。
お土産にチーズも買って帰ったよん☆

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# by organvita | 2017-08-02 21:18 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

ウンナのオルガン Unna

久しぶりのブログ。
色々書き溜まってるので一気にいきます☆
7月の半ば、ドイツ・ドルトムントに近いウンナという町で
コンサートを弾きました。
新しい内装の白いモダンな教会。
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巨大な木製の十字架が、透明アクリル板のモダンアートの前に。
クリスマスやイースターにはこの板の後ろから色のライトを当てて
演出されるんだとか。ドイツのモダン建築の教会ってセンスいいと思います。

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オルガンは後方のバルコニーに鎮座。

駅のすぐ横の、カトリック教会。

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今回はアレちゃんとの連弾も含むプログラム。
この教会には二年前まで専属のオルガニストがいなかったのですが、
その後、私たちの友達が就任。この夏のオルガンフェスティバルも
今年から始まった新しい試み。それなのにたくさんの人が集まりました。
私たちはクロージングコンサートを担当。
彼女の働きのおかげで、このオルガンも秋にはさらに改良される予定。

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残響の美しい教会で、気持ちよく演奏させていただきました☆
オランダから遥々と日本人友人夫妻も駆けつけてくださいました。
どうもありがとうございました!

コンサート後にオルガニストのアンゲリカと記念撮影☆

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ウンナはオランダにも近い町。
旧市街にはこんな木組みの美しい家が並びます。

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アイスクリームを食べたい双子の兄弟。
これ本当はゴミ箱です☆

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アイスクリームはこうやって食べないとね。
ちなみに、ドイツのアイスやさんは、ほとんど大抵は、
イタリア人が移住して経営してます。
アイスクリームの機械を製造しているのはたいていヴェネト州の工場。
ヴェネト出身のアレックスの知人にも、ドイツに出稼ぎして働いている人が
何人かいますねー。夏の間は朝から晩まで一日も休まず働き通して、
クリスマス明けから春先までイタリアの実家で長期休暇をとるんです。
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ここは、ウンナの旧市街の一角、ニコライ通り。
「暁の星のいと美しきかな」のコラールを書いたフィリップ・ニコライは
1596-1601年までここウンナの牧師を務め、この一角に住んでいました。
すぐ隣にはニコライ教会。
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ドイツ鉄道DBからの車窓。
おらが谷からブレンナー峠を越えてミュンヘンで一泊して、
そこから更に6時間の電車旅。
ドイツらしい、雲が近い低い空と、延々と続く麦やとうもろこし畑。
そして時々顔を覗かせる赤い屋根の小さな村の集落。
その真ん中に小さく聳える教会の尖塔。
ぼーっと外を見てるだけでも飽きません。

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# by organvita | 2017-08-02 20:03 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

「オルガンという楽器」投稿しました。

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「JAPAN-ITALY Travel on line」の連載
「オルガニスト吉田愛のドロミテ暮らし」が
更新されました。

第三回目は「パイプオルガンという楽器」。
春に日本に搬入した三台のオルガンに纏わる話を中心に、
熱く(笑)がんばって書きました。
ここをクリックしてよかったら読んでくださいね。

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# by organvita | 2017-07-25 06:21 | 音楽いろいろ | Comments(0)

チェンバロ弾き

たまたま重なって、チェンバロを二回弾きました。
一つ目は、山の中にぽつんと佇むドロミテの一角のこの教会。
普段は閉まっているのですが7月1日に教会開きをします。
夏の間は観光客もたくさん訪れる、知る人ぞ知る名所。
それに合わせた、恒例のオープニングコンサート。
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教会の中は一面の壁画。
練習に疲れたら外に出てドロミテの山を眺めながら深呼吸。のどか。
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ここで弾くのは今年で3回目。
今回は私の赤いチェンバロを家から運んで、
メゾソプラノのオダと、バロックプログラムを披露。
バッハ、ヴィヴァルディ、ヘンデル、ペルゴレージ、ガルッピなどなど。
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オダ熱唱中。
オランダ人のオダは、オランダのプロ少女合唱団の
指導者&コーディネーターでもあります。
イタリアとオランダを行ったり来たりの生活。

ドロミテでアモーレを見つけちゃったからね☆
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歌姫に酔いしれる村の人たち。
適度な残響がチェンバロにも合って、よかった☆

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アレちゃんもオルガンを数曲弾きました。
1800年に作られたヴェネツィアから運ばれた楽器。
カッリードCallido作。
この楽器はこの夏に大掃除を控えています。
40年くらいなにもされていなかったらしいので、
パイプの埃をとったり整音&調律作業、メカニックの調整などです。
新しくよみがえったらまた弾きにこなきゃ!

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オルガンは祭壇の後ろに隠れるように見えています。
最後のカーテンコールにて。
左の人はプログラムをプレゼンしてくれたピアニスト。

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続いて、二つ目のコンサートは、バロックアンサンブル10名グループに
混ざって、チェンバロで通低弾きでした。
このチェンバロはアンサンブル持参の楽器。
トレント郊外の町のホールにて。

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3日間のリハとコンサート。久しぶりに仲間と会って、
充実した楽しい半週間だったのに写真取り忘れ・・。
ヴィヴァルディのヴァイオリン2本、4本のためのコンチェルトや、
バッハもオルガン用に編曲したコンチェルトの原版とか、
バッハのブランデンブルク3番を、暑い夏の夜に熱演!
イタリア人と弾くの面白い☆
楽しい一時でした。

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# by organvita | 2017-07-11 16:27 | 見た弾いたオルガン | Comments(4)