ボルツァーノで練習

毎日遊びほうけ&食べほうけのようにみえるけれど、その合間を縫って(ってことは、あくまでも優先権は遊び&食いなのだが)、一応毎日オルガンのれんしゅうしてます・・。
今週末にコンサートを弾くので、ちょっと気合の入るこの頃なのだが、天気はずーーっと悪いし、暗くて寒い教会に篭りっきりだし、だんだんモンモンとしてきたので、昨日は気分転換兼ねて、ボルツァーノの教会に練習に行ってきた。

Bolzano ai Pianiという地区の、住宅街の中に建つ、モダンな教会。幼稚園も併設。
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このオルガンはAndrea Zeni 2006年作。
実は数年前、社長アンドレア&夫と共に、北ドイツのシュニットガーなどの歴史楽器の見学に行き、そこからインスピレーションを受けて作られた楽器なので、私もなんだか親しみがある楽器。Sesquialteraやフルート管なんか、まさに北ドイツ・バロックのそれと同じ響きで美しく懐かしい。
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そもそもこの教会にはオルガン・バルコニーがなかったのだが、この新しいオルガンを入れるにあたり、オルガンよりも高い額だして、バルコニーを作ったとか。
その甲斐あって、バルコニーはとっても広く、30名程度の聖歌隊が余裕で座れるスペースあり。オルガン弾いてても、周りが広いのでゆったりした気分。
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            演奏台。2段鍵盤&ペダル、19ストップ。
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            ストップ名の札は、社長奥さんの手書き。
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たまにこうやって練習楽器を換えると、気分転換にもなるし、なによりオルガンって、一台一台個性が色々なので、新しい音色と出会って、新しいアイディアが湧いてきたり、鍵盤のタッチが変わって、弾けてる筈だった所がウソだったことに気づかされたり(汗)。
朝から来て、家から持ってきたビスケットかじりながら、調子に乗って(必死に?!)練習してたら、2時過ぎに神父さまが顔を出して「あんた、まだ練習してたのかい?お昼食べたのかい?おやまあ、じゃあ、ゴハン余ってるから食べてきなさい」と。
練習させてもらった上に、お昼もご馳走になった。ちなみに、ここはカトリックの教会なので、神父さんは独身。60代、80代の二人の神父さんが生活しているのだが、身の回りのお世話は、ウクライナ出身の出稼ぎ女性がしている。

神父さんとおしゃべりしながらお腹いっぱいになったところで、お礼を言って、
ボルツァーノの町でお買い物。ここはヴァルター広場。(Piazza Walter/Walterplatz)
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ボルツァーノはカラフルでとても可愛い町。イタリアとオーストリアが入り交ざっている。
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ここはポルティチ(portici)と呼ばれるアーケードが続くメインショッピング通り。
お洒落な店が並んでいるので、さっきの必死の練習以上に、目を皿のようにして必死にウインドーショッピング。ああ、たまには町に出て自分を磨かなきゃ・・。私、田舎の牛臭いかも?と急に不安になって自分の袖の匂いを嗅いでみたりして。まだ大丈夫みたい。ほっ。
アーケードには、たまに美しいフレスコ画が残っていたりする。
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毎日お花やさんと八百屋さんの市場が並ぶ通り。一通り見て回って、他の店と見比べてから、一番お手頃で新鮮な野菜をゲット。
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f0161652_23394228.jpgこの日から夫たちは、新しいオルガンをボルツァーノ郊外の教会に搬入&組み立てしているので、帰り際に偵察。Cornedoという村の教会。
ボルツァーノ市内を取り囲むブドウ畑を、ぐーっと登っていく。















教会前のブドウ畑から見下ろしたボルツァーノ市。
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こちらはくるみの木。
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教会の中に入ると、おっ、いたいた!夫(左)、社長アンドレア(右)。
最近食べすぎが続いてちょっと心配していたけど、夫よ、まだその狭いスペースに入れる余裕があってよかったね。お二人、ただいま鍵盤のメカニック調整中。
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上にはアンドレアの弟、ワルター。前回の魚釣りデビュー後、釣竿買った。
指圧もする彼、ここに来てまでやってるのかと思いきや、オルガンの風箱調整中。
その姿勢、間違えちゃうよ。この後ここにパイプをずらっと並べていきます。
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低い天井に、一センチの余裕もないくらい、ぴったり納まってたオルガンケース。オルガンを持った聖人か天使が書かれたフレスコ画が、オルガンの上で見守ってる。
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工具やパイプなどが所狭しと並ぶ中、ん?水笛か?・・・と思ったらビールだった。
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教会内部。小ぶりでステキな教会。
早く完成させてね。今度はここに練習に来ようかな。ぶどうとくるみの収穫の頃に?!
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# by organvita | 2008-06-19 00:30 | 見た弾いたオルガン | Comments(3)

自然とお遊び週末

土曜日、お天気イマイチな中、谷に流れる川で、夫は一日中釣り。
今年初の川釣り。雨上がりだったので、川の水がちょっと濁ってたけど、それなりに引っかかった!やっぱり川釣りのほうが面白い。
稚魚は川に戻さなければいけないルールなので、私はメジャー測り係。ウチに連れ帰った(お口に入る)マスは5匹なり。(一日最高5匹まで、という谷の規則)
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私はたまーに釣竿持たせてもらう程度で満足。
で、夫が一日中お魚と戯れている間、何をしていたかというと、お絵かきごっこです・・。
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実は冬の寒いヒマな間、村の10回コースの水彩画教室に通っていた。お恥ずかしながら・・。絵が描けるようになることは小さいときからの夢だったのだが、なかなか時間も取れなくて、それがこんな田舎に住むことになって、時間を持て余していたので、まずは基本の基本を教えてもらったのだ。今日はその後初めての、お絵かきデビュー。

f0161652_18173753.jpg野の花スケッチシリーズ。作品番号Op.1。
かなり恥ずかしいので、小さく公表。
ここまで縮小すると(しないと・・・)ウマく見えるなあ(笑)。
目標は星野富弘さん!と大きく出てみるも、それには技術的にも精神的にも、相当相当相当修練が必要ですぞ・・。

しかしこうやって、いざ描いてみようと思って観察すると、本当にいろんな草や花があるものだ、と改めて発見。小指のツメ程度の花でも、本当によくできてる。自然はすごい。

そうやってじっと見つめて発見した一つ。カタツムリって地面の下に生息しているものだと思っていたが、かなりの数の木登りカタツムリを発見。
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翌日。先週の山小屋発見で調子に乗ってる私たち。
また新しい山小屋に、お昼を食べに行った。
ロッレ峠(Passo Rolle)頂上にある山小屋。ここ、夏の天気の良い日なら最高だろう。
残念ながら今日は、雪でも降りそうな寒さ・・。
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お腹を空かせて到着したところで見つけた、駐車場の看板。
左下にある「Pesce(魚)」の文字が真っ先に目に飛び込んできて、昨日の釣り気分の延長もあって、「ここ、魚食べれるんだって~!!」と大興奮したも、夫に「魚の骨状に駐車しろって書いてるんだよ」とあっけなく正された。
言葉がわからない人の勝手な思い込みと早とちりって情けない・・・。
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よく考えれば、こんな山の頂上でお魚が出てくるはずもなく、注文したのはポレンタ&溶かしたチーズ。ポレンタはチーズが本当によく合う。この山小屋で製造されたオリジナル・チーズだった。チーズのおコゲ、最高!
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f0161652_2034226.jpg入り口に飾ってあった、昔のチーズプレス機。











自然の恵みに感謝の週末。
感謝しすぎて食べ過ぎた。
食べきれる分だけいただきましょうね・・。




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# by organvita | 2008-06-16 19:04 | ドロミテの景色 | Comments(7)

地震

今朝起きて、イタリアのテレビでニュースを見ていたら、岩手・宮城で地震があったと放映していてびっくりしています。皆さまのご無事をお祈りしております。
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# by organvita | 2008-06-14 16:30 | その他 | Comments(2)

行きつけの肉屋さん

お肉を買いに行った。ここは私のお気に入りの肉屋さん。
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夫婦で経営していて、自分たちのこの谷の農場から、新鮮なお肉を直売している。
奥さんの名前はリータ。
このリータおばちゃんがめちゃくちゃかわいいのだ。私も夫もリータおばちゃんの大ファン。いつもこの無垢な笑顔で迎えてくれる。
旦那さんがいない時は、必ずそっと、サラミをサービスしてくれる。

この地方の山育ちの人たちの中には、手に負えないくらい(?)頭固いというか、自己防衛的というか、愛想の悪い人たちもいるのだが、その反面、彼女のように、心底ピュアで子供のような心を持ち続けている美しい人たちがいることも忘れてはならない。
リータおばちゃんはその代表。
以前、日本に持って帰るお土産のサラミを買いに行ったら、「そうかい、ジャポネかい。
遠いんじゃろう?どうやって帰るのかい?電車かい?」って聞かれた。
飛行機なんかもちろん、たぶんミラノにもトレントにも行ったことないんだろうな。
また他のとき、ヴァカンスで店を閉めると言うから、「海でも行くの?!」なんて聞いたら、「うんにゃうんにゃ、わたしはこの谷が一番なんじゃよ。ここの自然と動物たちが宝じゃよ」って嬉しそうに目をキラキラさせながら話してくれた。
・・・私なんか、この山降りて町に出る機会探しては脱出しているのに。
リータおばちゃん、深い。

「ブログに載せたいから写真取らせてね」って聞いたら、帽子をかぶりなおしてこのポーズ。「ブログ」が何かわかっている様子。山を降りたことないのに、実は意外とPCオタクだったりして?!って、ありえないか。
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これが自家製サラミと燻製ハム。
特大カウベルは、何かの受賞記念カップ(カウベル)。
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ハムいろいろコーナー。
この前に立つと、いつも余計な買い物をしてしまう・・。
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子供たちがきっと農場見学に来たんでしょうね。子供が書いた牛の絵がたくさん壁に貼ってある。その中に、浅草・雷門の絵葉書があるの、わかるだろうか?
これは、その「電車かい?事件」の後、日本から送ってあげた葉書。嬉しかったみたいで飾ってくれてる。リータおばちゃん!この葉書、空飛んで来たんだよ。
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# by organvita | 2008-06-14 07:01 | ドロミテの生活 | Comments(3)

オルガン工房

私がいつも遊びにいくところ。おらが村にある「アンドレア・ゼーニ・オルガン工房」。
今日は工房の中をスクープ!

工房の門はオルガンのデザイン。Benvenuti!(いらっしゃいませ!)
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工房の中は3つの部屋と事務所に分かれている。
ここはオルガンを組み立てていく部屋。
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オルガンは一つ一つが特別注文。オルガンの入る場所の状態、希望される注文などを吟味&何度も意見を交換しながら、ひとつのプロジェクトを作りあげ、それを社長アンドレアが設計し、製図にする。それを参考にしながら、それぞれの部品を作り、この部屋で音が鳴る段階まで組み立て、その後一旦解体。教会などに運び、そこでまた立て直して最終仕上げ&やっと完成。どんな小さな楽器でも、最低数ヶ月はかかるようだ。

ここでは、オルガンに使われる大きな木の板を切ることから、1センチにも満たない小さな部品まですべて手作り。なので工具も、色々な種類が工房中に溢れていて面白い。
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ここは木材を切る部屋。いつも木の新鮮な香りで満ちている。
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今まで作られたオルガン・ケースの模様一覧。
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社長アンドレア。今は丁度、ボルツァーノ郊外の小さな教会に入る、小さなオルガンの仕上げ中。来週納品予定!真剣に仕事中だったので「こっち向いて!」の一言が言えなかった・・。ナマ顔はまたの機会に。ちなみに、アフター5は4人息子のパパです。
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パイプ・マンション。これだけではありません。今制作中の小規模のパイプオルガンでさえ、数千本単位のパイプは必要なんじゃないかな。
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その無数のパイプを一本一本手にとって、個々の音色を作っていく。夫よ、がんばれ。
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昨年、日本のあるご家庭のためにオルガンを製作し、初来日を果たしたアンドレア。
日本の整った社会や清潔な街中、温かい人たち、美味しい日本食を満喫して、すっかり気に入った様子。「また日本行きたい!」と念願している。
どなた様か、いかがですか?一台!
ご相談、日本語で対応いたします。(本当です)
工房の公式HPは、右側のリンクからどうぞ。


追加:::::::::::::
仕事の内容によっては、木屑だらけになったり、頻繁にGパンに穴あけてきたりする夫。
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そんな夫のために妻が作った苦肉の作。
右のはポケットになってます。
妻ふざけすぎ。

こうやって改めて見るとキタナイなあ、このGパン・・。新しいの買ってあげよう。




f0161652_758213.jpg番外編。
オルガニストのお尻。
ペダル弾いてると擦れるのよね・・・。










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# by organvita | 2008-06-12 07:09 | オルガン工房 | Comments(4)