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リグリア州で3回コンサート

8月の頭、一週間リグリア州に滞在しながら、3回のコンサートを弾いてきました。
今回はどれも、夫とのオルガン連弾コンサート。

どのコンサートも海岸沿いの教会。
ほぼ水着姿で町を歩いてる観光客の横目に見つつ、練習+コンサートの繰り返し。
あ、もちろん、しっかり後で海にも入ったんですけどね!そのことはまた後で。

まずこちらは、キアヴァリ Chiavari のカテドラル。
大きすぎてカメラに入りきらない。
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リグリア州の教会って、とってもバロック!!金銀ギラギラ。
その昔の繁栄を思わされます。
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もう教会中が色んな装飾で満杯なので、・・・かどうかはわかりませんが、
オルガンは祭壇の後ろに隠されて(?)いました。
立派な聖歌隊席と向かい合うように演奏台があります。
オルガンの音はすぐ前の壁にぶち当てて、そこからクーポラ(丸天井)を通して教会内に響かせようっていう構造。

オルガン:
マリン・オルガン工房 Marin di Genova 1969年
3段鍵盤+ペダル 46ストップ 電気式アクション
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大規模なオルガンの割には設置されてる場所がこういうところなんで、教会内にはイマイチ迫力に欠けるボリュームしか伝わらなかったんですが、ロマン派の作品を中心に、最後はフランスの作曲家ラングレーのオルガン連弾曲で〆ました。

こちら、夫ソロ曲の練習中。
寿司のネタが書かれたお土産Tシャツ着ているところがミソ(いえ、わさび)です。
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翌日、一転して2台の小さなオルガンを使った、連弾コンサート。
場所はボルジョ・ヴェレッツィ Borgio Verezzi という海辺町にある新しい教会。
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ステンドグラスの素敵な教会。
30度を越える蒸し蒸しの教会内で、二人で1リットルの水を飲み干しながら練習。
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2台のうち、一つはこのオルガン:
E.ベルトット Erich Bertot di Forno Canavese(TO) 2007年制作
一番鍵盤+ペダル(プルダウン) 5ストップ 調律:中全律。

私とほぼ同じ年のお兄ちゃんが一人でやっている、小さな工房なんですが、
これがとてもよい楽器でした!しかもお値段、破格。
「小さなイタリアンが欲しい」という人にお勧めです。
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もう一台はこちらのポジティフ・オルガン。
ウワサに聞いていた気になる工房の楽器。
ウワサどおり、素晴らしいオルガンでした。オルガンが自由に歌ってくれてる感覚。
小さいオルガンの制作って、とても難しいんですよ。
少ないストップ、狭い箱の中で、色んな要素を持っていたいですからね。
なかなかこういう素晴らしいポジティフには出会えません。
Bordone 8がプリンシパルみたいな音を出してくれます。

オルガン:
W.キナリア Walter Chinaglia di Cermenate (CO) 2007年制作
3ストップ(Bordone 8', Flauto 4', Decimaquinta 2')
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ここではルネサンス・バロック時代のイタリアの作品を弾くのにぴったり!
私も夫も、どちらの楽器も弾いてみたいので、二人であっち行ったりこっちいったり、はたまた一台で二人並んで4手連弾したり、ソロ弾いたり、移動の多いコンサート(笑)。
猛暑の熱気の篭る夜の教会にも関わらず、お客さん、プログラムで扇ぎながら沢山聴いてくださいました。

沢山お客さんが来てくれたのには、どう考えても、きっとこのお陰。30秒の動画、どうぞ。

教会員の人がボランティアでやっていた呼び込み(生声)なんですけどね、結局こういう
宣伝が一番効果的で経費もかからなくていいのかもしれませんね(^^)。
日本人の私としてはどうしても、「古新聞古雑誌~」というイメージがあるので、コンサートに来たお客さんにはもれなくトイレットペーパー配られたりしたら面白いなーなんて思ってみてましたが、そんなことにはなってなかったです。


最後のコンサートは、フランスとの国境の町、ヴェンティミリアのカテドラルで。
ここは2月にも弾かせてもらったんですが、凍えそうに寒かった半年前と一転、
教会の中は軽く蒸し風呂のようでした(^^;)。
初めてフランスのフェスティバルで弾くことができました。
(といっても場所はイタリアなんだが・・・笑)
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相変わらず美しい、ローマ建築の教会。
オルガンの詳細は上の「2月のコンサート」から入ってください。
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2月のときは私が一人で、オールバッハプログラムを弾いたので、今回は「オレもここで
バッハ弾きたい」という夫がバッハのソロ、それからバッハの息子たちの連弾曲など、
ノリのいい楽しい曲をご披露しました。
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「ノリのいい曲」にしておいてよかった。教会の外ではこの日、同じ時間に「中世祭り」。
太鼓やバグパイプの音がガンガン教会の中まで聞こえてました(笑)。
コンサートが終わって外に出て見ると、入り口の前の広場で繰り広げられていた楽しそうな輪。教会の中まで音が聞こえてくるはずだよね。
もちろんこの後、自分達も盛り上がったのは言うまでもありません(笑)!
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リグリアでのコンサート報告、これにておしまい。
最後までお付き合いありがとうございました~☆

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by organvita | 2010-08-28 00:25 | 見た弾いたオルガン | Comments(4)

キノコ狩り

筋肉痛と花粉症が治った頃、またお山へのお誘いが。
今度はキノコ狩り!
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私はキノコ狩り初めて。どれが食べれるのか食べれないのかよくわからないので、
キノコ狩りに慣れてる子供に一々確認します。
これは、絶対ダメ!
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これ、普通そうだけど、ダメなんだって。
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なかなか本命のポルチーニと出会えません・・・・。
諦めかけていたころ、ジャジャジャジャジャーーーーーン!
私の人生初、ポルチーニご覧あれ!!!!!!!!!
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この日の私の収穫!半日でこれだけゲット!
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子供たちはこんなに大きなキノコも見つけてました。
これ、このままステーキみたいに焼いて食べると美味しいんだって。
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フィンフェルリというキノコ。新鮮そのもの。
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このおばあさんは、ポルチーニを二つゲット!
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よほど羨ましそうな顔をしていたのか、このポルチーニ、私にくれました!やったっっ!
自分が採ったのと合わせて、3つのポルチーニ。
薄切りにしてリゾットにするか、乾燥させて冬用に取っておくか・・・
色々考えた末、したことは・・・、

ジャ~ン!
ザ・「ポルチーニステーキ」。贅沢でしょ~?!?!

バターとオリーブオイルでフライパンで焼いてみました。
マシュマロみたいにフカフカ~(^0^)。みなさん、羨ましいでしょ~?!?!
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この日はポルチーニ3つだけでしたが、採れる時はた~っぷり採れるんだって。
ああああーー経験してみたい~!!!

新鮮なポルチーニ食べたい方、山靴持って遊びにきてね。

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by organvita | 2010-08-27 04:58 | ドロミテの生活 | Comments(20)

ラズベリー狩り

家の前にどーんと見えてる、一見なんてことない山。
実は今、大変込み合ってます。
ここは知る人ぞ知る?木の実&キノコの生える名所(?)。

先週、工房ファミリーと一緒に、まずはラズベリー狩りに行ってきました。
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茂みをかき分けて入っていけば行くほど、大きなラズベリーと出会えるので、我を忘れて急斜面をぐいぐい入っていく私。
丸一日、急斜面をほとんど四つん這いになっていたこの翌日、激しい筋肉痛に襲われたのは言うまでもありません(泣)。しかも何かの花粉を思いっきり吸い込んで、
私の花粉症再発・・・。途中からハンカチを川で濡らして三角折にしてマスクを作り、怪しいアジア系の泥棒姿に、ザ・変身。

しかし、そんなリスクを負ってでも、つい夢中になってしまうんだなー。
お、あったあった!
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一見わかりにくいんですが、枝をぐっと持ち上げると沢山ついてます。
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この山はおらが村の一部。普通の人は途中までしか車で入れないところも、村役場でもらえる許可書一枚で、村人なら更にもっと上まで登って来ることができます。
山には所々こういう小屋が。これは一昔前までは、木こりが数週間山に篭って仕事をした際に寝泊りしていた小屋。今は車でさっと上がってこれるようになったので、その必要もなくなり、誰でも自由に使えるように開放されています。
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お昼にはみんなでバーベキュー!
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午前中の収穫!一人でこれだけがんばった!
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結局朝9時から夕方4時まで、お昼休みの1時間を除いて、ずーっと「ラズベリー」。
家で計ったら、4kgありました!!!
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私はこれをジャムにすることに。
そのままジャムにすると小さな種がゴロゴロするよ、と、この機械を貸してくれました。
まずは軽くゴミや虫を除いてから、この機械に通すと、あっという間にきれいに分別してくれます。
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4kgあったラズベリーも種などを除いたら1.6kgになっちゃった。
ここに砂糖とレモン汁を入れて、根気よくジャムにしていきます。
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じゃーん!6瓶のラズベリージャムが出来上がり!空き瓶とっておいてよかった☆
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お手製ラズベリージャム、食べたい人は遊びにきてね。


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by organvita | 2010-08-26 20:20 | ドロミテの生活 | Comments(4)

CD「バッハとイタリア」がi-tunesで聴けます

度々CDの話題で、しつこくてごめんなさい。
「バッハとイタリア」のCDが、i-tunesでも聴けるようになりました!

視聴をした後、一曲単位でもi-tunesに落とすことができます。
まずはちらっと聴いてみたい、という方、こちらからどうぞ(^^)。

日本版はこちら

in italianoはこちら

その他other language here


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by organvita | 2010-08-26 18:47 | CD | Comments(0)

バロック・アンサンブルのコンサート

トレンティーノ州を中心に活躍している、Complesso"A.Corelli" (コンプレッソ・コレルリ)というバロック・アンサンブルのチェンバロ奏者(通奏低音担当)として、7月に4夜連続
+8月に1夜=計5回のコンサートを弾いてきました。

普段、お山の健全な生活を送っている私にとって、久々の「夜の仕事」の連続(笑)。
コンサートは夜の9時から、その後夕食が配給されて仲間とわいわい、
(といっても、車で通っていたので全く飲めなかったのが難点・・・)
家に帰るのは夜中1、2時という一週間。学生時代を思い出すわー。

私と同世代くらいの若い(・・くないのか。。。)気さくな音楽家の集まりで、
しかもプログラムはイタリア・バロック炸裂!いやー面白いわ、イタリアン。

場所は、開演前に蝋燭を灯した、村の小さな教会とか、
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こんな素敵なお城の中庭とか、いろいろ。
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ただ、5回のコンサートのうち3回は野外でだったのに、このお城コンサートも含め、本番直前に夕立または強風に襲われて、結局どのコンサートも急遽、室内や教会に避難&
演奏場所を変えるということになってしまいました。
ま、その方が実は演奏する私たちには都合いいんですけどね(^^)。

ある教会でのリハーサル風景。
毎回少しずつプログラムが違って、この日はアルト歌手やフルートが入りました。
バレリーナが加わったことも。あんまり写真撮る余裕なくてないんですが・・。
私が弾いているチェンバロは私の楽器。毎日車に乗せて一緒に移動。
しかし、そこはさすがイタリア男子!私がチェンバロで到着するとすぐに楽器の搬入を
手伝ってくれる(というより全部やってくれる)ので助かった~☆
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これは最後のコンサートのリハーサル。トレントで。
演奏の間に、女優さんがエラスムスの「痴愚神礼讃」という本のテキストを朗読する、と
いう企画。リュート奏者がいい具合に横でポロロンと奏でたりして、面白かったです。
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弾いた曲は、ヴィヴァルディ、ペルゴレージ、マリーニ、コレルリ、カステッロ、ファリーナ、ウッチェリーニ、ジェミニアーニなどの作品。バリバリイタリアンやねん。


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by organvita | 2010-08-26 01:26 | 見た弾いたオルガン | Comments(10)

CD「バッハとイタリア」がまた推薦盤に選ばれました。

2010年6月に発売した私のCD「バッハとイタリア」(発売:ワオンレコード)が、
音楽現代9月号にて、推薦盤として紹介されました。
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それから、7月15日の朝日新聞「for your Collection」でもご紹介いただきました。
なんと、憧れの金澤正剛先生が書いてくださっていて感激!
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CDジャーナル8月号でも取り上げて戴いています。
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他にも、
レコード芸術「特選盤」(7月号)
CDジャーナル「今月の注目版」(7月号)
Audio Disc誌「高画質聴きまくり」(7月号)

にて、好批評・励ましのお言葉を頂戴しています。すごい!大感謝です。
こちらでお読みいただけます

やっとCD発売の形に出来ただけでも奇跡的(!)だと思っていたのに、
こんなに取り上げていただけて、嬉しい大きな「おまけ」がついてきた感じです。
是非たくさんの方に聴いていただきたいです。
右欄から、アマゾンでご注文いただけるようにしています。どうぞ!!


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by organvita | 2010-08-22 21:43 | CD | Comments(16)

ドロミテ・オルガン・アカデミー その2 食編

オルガン弾くのは体力勝負ですからねー(言い訳)。
まずは食べましょうよ!って事で食べたもの(の一部)はこれ。
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小顔のみなさんよりもデカイパフェ。(あっさり完食)
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サラミ盛り合わせ。
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そしてまたパフェ。(またまたあっさり完食)
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「食べてばっかりねー」なんて言いながらずっと食べてましたが、
しかし、メインイベントはこちら。ザ・チーズ工場見学。
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チーズ高層ビル街へ。
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そのうち地下のチーズ室へと連れられていった私たち。そこで目にした物は熟成中のチーズたち。これはこの谷の名物Puzzoneというチーズ。
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写真じゃあわかりませんが、実はこの部屋ハンパでないアンモニア臭!!
この写真見るだけで今でも鼻の頭がキーンとしてくるわ・・・。
忘れられた山の奥地のトイレに入った感じ。(汚くてすんません)
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それが熟成されてくると、水分が抜けてこんな色に変わってきます。
食べると意外と口当たりはいいんですよ。信じられないでしょうけど(笑)。
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その後、大量にいろんなチーズを買い込んで、我が家でチーズ・ランチ!!!
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・・・しかし、ここで今回のアカデミーの反省点その1。
「チーズ工場見学の後は、もうチーズ見たくない」でした(爆)。
日本ではこんなに沢山のチーズをこんなに安く食べれないだろうと思って張り切っちゃったのが間違い。すみません、次回はよく考えます(笑)。

他には動物との触れ合いとか、
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チロリアン衣装のウインドーショッピングとか、(さて、どれが参加者の人でしょう)
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牧羊犬が羊をまとめるシーンを目撃したりとか、(ショーではありません。ホンモノ)
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スキーのジャンプ台に興奮したりとか、(ここに一人飛んでいる人が写っている筈なんですけど、小さすぎてわからない)
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最後に、お買い物袋を両手に下げて嬉しそうな皆さんの写真を載せようかと
迷いましたが(笑)、「ドロミテ・アカデミー」らしく、こっちの写真で〆たいと思います!
みなさん、またいらしてくださいね。
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by organvita | 2010-08-21 07:20 | ドロミテ・オルガン・アカデミー | Comments(10)

ドロミテ・オルガン・アカデミー その1 オルガン編

お天気に恵まれた7月の一週間、日本人オルガニスト4名をお迎えして、
おらが谷&近郊の教会のオルガンを使って、講習会を行いました。
名づけて、「ドロミテ・オルガン・アカデミー」

初日から早速リフトに乗っていただき、まずはおらが谷を見下ろす山の上へ一直線。
牛たちがモー歓迎!
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いつも練習に使っているこの教会この教会が「メイン会場」。写真を撮り忘れましたが。

それからもちろん、オルガン工房にもご案内。
今丁度組み立てを始めた、ドイツ・バロック様式の楽器などの製作過程を、アンドレア社長に案内してもらう。製作過程に興味津々な日本人女性、に興味シンシンな社長の図。
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おらが谷を抜けて、エクスカーションも。万年雪も残るような峠を三つ四つ越えながら。
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そして到着したコルティーナ Cortina の大聖堂で、ロマンティックな響きを堪能。
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日本では中々体験できない、大聖堂の大残響の響きに包まれて、心地よく演奏。
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その後訪れたのは、北イタリア18世紀の典型的な楽器の一つ、カッリード・オルガン
鍵を開けてくれた教会のオルガニストのお兄ちゃん、大和なでしこ4名に囲まれたのも
きっと初体験。赤面してて、かわいい☆
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イタリア独特のストップや音色を、この楽器に合った色んな作品を演奏しながら試して
いきました。オルガンの中に隠された打楽器の操作にみなさんすっかり虜(^^)。
峠越え大変だったけど、わざわざ訪れた価値あった・・・かな?!
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また別の日には、半日山を降りて、南ドイツ・ルネサンスの楽器を見学。
この辺りはイタリアと南ドイツ(オーストリア)の国境に当たるのです。
この楽器は1599年作。南チロル州に現存する一番古いオルガン。
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ミーントーンという古い調律法で調律されたオリジナル楽器に触れるのが初めての方たちも。普段モダンの楽器で弾き慣れていた作品も、こういう楽器で演奏すると新しい発見がたくさんあります。百閒は一見(一弾)にしかず。みなさんとても楽しそう。
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オルガンの後ろには風を送るふいごが。今では自動でふいごが動くようになっています。
ブドウ畑の前の貸切状態の教会で、古の響きに包まれました。
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普段一人で黙々と演奏することが多いオルガニストにとって、こうやって他のオルガニストの方と交流したり、演奏を聴きあったりすることって意外と少ないと思います。何より私自身が、普段の田舎生活で中々他のオルガニストの方と交わる機会がないので、レッスンさせていただきながら、とてもよい勉強をすることが出来ました。みなさんに感謝!
至らない点もたくさんあったと思いますが、楽しく優しい参加者の皆さんのお陰様で、
和気藹々ととても楽しいアカデミーとなりました。

さて、このアカデミーでは、オルガンを弾いていただく事はもちろんなんですが、
でも、それだけならどこでもいつでも出来ること。
それ以上にここではヨーロッパの、しかも田舎の空気や自然、村の人々と触れ合いながら、オルガンや音楽が育った土壌や雰囲気を、少しでも体験していただけたら、という気持ちがありました。それがきっと音楽表現にも繋がっていくのだと思うのです。
と書くとカッコイイですが、そういう訳で(どういう訳だか)、オルガンのレッスン以外にも
沢山のイベントありました。実はこっちの企画考える方が張り切っていた私(汗)。
お陰で「お土産屋さんにまで引率してくれる講師はここが初めてです」と言われたくらい(笑)。次は「アカデミー その2 食編」に続きます。お楽しみに☆



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by organvita | 2010-08-18 00:27 | ドロミテ・オルガン・アカデミー | Comments(16)

ダンテ「神曲」のコンサート

すっかりブログをご無沙汰してしまいました。
その間にもちょこちょこと覗いてくれていた方々、心配してメールをくれた方々、
どうもありがとうございます。私は元気です~。
てんこ盛りの夏のイベントも、ようやくひと段落つきそう。
これからぼちぼちと報告ブログを更新していきます!


もう一ヶ月前の話になってしまいますが(汗)、ダンテの「神曲」の朗読にオルガン音楽を
あわせる、というコンサートを企画、演奏しました。
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場所はトレンティーノ州、ファッサ渓谷の中心街モエナ Moena の教会で。山肌に夕日が当たり始めた頃の開演。
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このコンサート、きっかけは、今回このダンテ「神曲」を朗読したジャンピエロ・ジュリウッチ Giampiero Giuliucci 氏との出会い。詩や脚本作家としても活躍しているそうです。ご存知の方いますか?京都で公演されたこともあるそうです。
初対面の時、ダンテ「神曲」の分厚い本を両腕に抱えて、第一声目からいきなり「ダンテはね」と止まらないこの紳士を前に、どうしようかと焦りましたが、それまで「神曲」を読んだことなかった私に、ジャズがガンガンにかかるバールで目をキラキラさせながら延々と「神曲」の世界をわかりやすく話してくれて、久しぶりに大学の講義でも受けているかのようでした。ちなみに、イタリアでは中・高校の授業で必ず読むようです。日本の学校で「源氏物語」を学ぶ感じでしょうか。

そのお陰で、ダンテや「神曲」像が少しずつ見えてきたのですが、さあ次は、この「神曲」にどんな音楽を添えるか!これが非常に難しかったです。ダンテと同時代の作曲家の音楽を添えるか、またはそうでないか。まずは大きくその二つの選択がありました。それは、この詩や朗読をどう捉えるか、つまり、このコンサートが、歴史的な作品を紹介したいものなのか、それとも現代人に訴えかけたいことなのか。それに、添える音楽によって「神曲」の詩の意味や雰囲気もがらっと変わってきてしまうので、責任重大です。
「神曲」は長文なのでコンサートではもちろん、ジュリウッチ氏が厳選に厳選を重ねた詩の一部を朗読することに。そして、どの詩にどの曲を何分くらいで挟んでいくのか、話し合いやリハーサルを重ね、曲探しに家の楽譜棚をひっくり返しながら(笑)、やっとプログラム完成!私は「地獄編」担当(←適役?)、夫は「煉獄、天国編」担当で、現代曲も含めた幅広い選曲にしました。意外にもヒンデミットのオルガン・ソナタがぴったり嵌って驚き。

これは村の図書館で借りてきた「神曲」の本。枕よりも厚いよ(解説付き書なので)。
「愛ちゃんこんな本が読めるなんてすごい」と褒められてしまいそうですが、正直言ってかなり理解していません・・・。雰囲気をやっと掴んだ感じ。日本語訳でも難しそうだなあ、私には(汗)。
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リハーサル風景。オルガン音楽によい教会の長い残響は、しかし朗読には難しいので、
マイクテストも欠かせません。
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ジュリウッチ氏、熱演!舞台の人です。
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朗読とオルガンのほかに、ソプラノのアンジェラ・キオッケッティ Angela Chiocchettiさんが、グレゴリオ聖歌などをソロで熱唱。教会の残響に響く単旋律は美しいハーモニーに。
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オルガンはV.マッショーニ Vincenzo Mascioni 工房の1948年製。二段鍵盤+ペダル。
夫、カルク=エラートを演奏中。
音楽と朗読、面白い経験をさせてもらいました。楽しかった!
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by organvita | 2010-08-17 01:00 | 見た弾いたオルガン | Comments(11)