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オルガンの嫁入り

夫の勤める工房で、昨年から数ヶ月かけて制作していたオルガン(この記事の下の方で紹介しています)の、嫁入り支度が整った。

工房の高い天井ぎりぎりまで使って建てられていたオルガンは、すべて解体され、
最後のお化粧をするべく、ニス塗りを待っていた。
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ニスを塗っては乾かす、の繰り返し。細かい装飾の手入れも施していく。
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社長アンドレア。教会側からの突然のデザイン変更要望にも対応。急遽このオブジェを
作り上げた。そしてこれもニスでおめかし。
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大切なパイプや細かい部品も、一つ一つ新聞紙やパッキンに包まれ、教会までの長い旅の準備をしていく。
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そして!先週の土曜日、ついにオルガン嫁入りのため、一日掛かりでトラックへの搬入が行われた。夫は朝7時半から出勤。私も後からのんびりと、応援に駆けつけてみた。
工房内は大小の木箱でいっぱい。それを一つ一つ台車に載せて外へ運び出す。
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箱の表には、どの部分の、どの部品が中に入っているのか載することが絶対条件。
でないと、何万とある部品が、教会内で収拾つかなくなってしまうから。
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細かい工具もすべて一式持っていく。電燈、釘、ネジ、ハシゴ、やすり、テープ、糊・・・
後ろの大きなパッキンで包まれている物は、オルガンの足鍵盤。
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鍵盤裏のメカニック。鍵盤からパイプの足元までを繋ぐ長~い道のりの一部。
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工房の外には、大型トラック待機。
さ~あ!等身大「テトリス」ゲームです!!
8メートルx二機のトラック荷台に、オルガンすべての部品をびっしりと、トラック走行の振動にも耐えられるように、滑り落ちたり傷ついたりしないように上手~く納めていかなければならない。メジャーで空間を計りながら「ここにあの箱入るよ。持ってきて」って具合で。
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私も助っ人としてやってきたつもりだったが、軽い小物を運ぶくらいが精一杯(それでも私には重いのよ)。せめてチアガールとして応援だけでもと思ったが、ガールな年齢でないことに今更ながら軽くショックを受ける。・・・ま、せめて記録写真くらい撮らせて頂くわ。
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一台目に搬入するだけで、午前が過ぎた。普段はフィエンメ渓谷のモミの木材を運搬しているトラック運転手のおじさんが、トラック共々助っ人として参加。
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その後、空の2台目を後ろに連結させ、再び工房内へバックで進入。この細い敷地内へ
15M以上ある尻尾をくっつけて、しかもバックで・・・。恐れ入った。ものすごい運転テクニックだわ。縦列駐車苦手の私にはまるで神業!
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午後、2台目への搬入。場合によっては急遽、棚を作ったり、釘で打ちつけたり。
陸続きの場所への搬入はそれでもまだ「楽」な方。日本へ運ばれてくるオルガンはコンテナ入りで、数週間もの旅路ですよ!
一日トラックとお付き合いしてみて、世の中のトラックというのは、中にどんなに大切なものを詰めて走っているのか思い知らされた私。もうこれからは、チンタラ走っているトラックを後ろから煽ったり(してないしてない)、強引に追い越したり(してないしてな・・・・)するのは止めよう、と密かに反省(汗)。トラック運チャンに惚れましたっ☆
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そして今朝6時、トラックと共に夫&社長と数名、フリウリ州の教会へオルガン搬入の
出張へ。完成まで帰ってきません。たぶん数週間の予定。いってらっしゃ~い!


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by organvita | 2009-03-31 03:57 | オルガン工房 | Comments(6)

白アスパラガスのスパゲッティ

「最近食べ物系の記事が少ないね」と友人が。確かに!ワタシとしたことが~!
(食べてなかった訳では全くありません。爆)
と言う訳で、久しぶりに食べ物レポートです~。

市場には春の野菜が並ぶようになりました!Carciofi(カルチョーフィ)の山盛り。
その後ろには、白&緑アスパラガス。
北ドイツでは緑アスパラは白よりも格段に高かったけど、イタリアではどちらも大体同じ
くらいのお値段。アスパラを見ると「春になるな~!」って思います。アスパラ大好き☆
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白アスパラは、私はバター系ソースをかけたり、ゆで卵を細かくしたものと一緒に食べることが多いですが、今回はパスタに入れてみました。
「料理サロンLa cucina di Giulio」さんのこちらの記事を読んでから、なんだか気になっていたパスタ・イン・ビアンコ。これに白アスパラ入れたらどうなるだろう、と!
(具が入った時点で、もう「イン・ビアンコ」では無いのですが・・・)

こちらが昨日のランチ。いたって簡単!そして美味しかったで~す!
シンプルなこういう一品を美味しく作るコツは、美味しい塩、美味しいオリーブオイルを使うこと、そしてアルデンテに仕上げること、これに尽きるでしょう~^^。
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作り方:
パスタと、皮をむいたアスパラを、塩を入れた熱湯で一緒に茹でる。(手抜きです・・・)

アスパラは、楊枝がスッと通るくらいになったら湯から出し、適当な大きさにカット。

パスタは芯が少し残っているくらいで上げて湯を切り、たっぷりオリーブオイル&塩で味付けし、カットしたアスパラと絡める。

ルコラを敷いたお皿に盛り付け、出来上がり。

是非、美味しい白ワインと一緒にどうぞ(^^)。



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by organvita | 2009-03-29 07:04 | ドロミテの生活 | Comments(5)

スタンプカード

今日バールにコーヒーを飲みに行ったら、スタンプカードをもらった。
10杯目、20杯目で一杯サービスしてくれる。
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ここまで読めば、いたって普通。ふーん、だから?・・・ですよね。

このおらが村のバール、私たち夫婦二人で週に一回はコーヒー飲みに行っているのだが(つまり、一回行けば2杯飲んでる)、ここに通い始めてから約2年経った今日初めて、
このスタンプカードの存在を知らされたのだった。
いったい今まで、ここで何杯飲んできただろう、私たち・・・。別にスタンプカードが欲しかったんではない。今更になってこのカードをもらったことにちょっと驚いたのである。

このスタンプサービスがたまたま今週から始まった、とも考えられる。
しかし、こういう経験をしたのは、実は初めてではないのだ。

ここに住むようになってから通っていた、おらが村の家族経営の美容院。決して上手ではないけど、近所づきあいも兼ねて、なんて思ってご贔屓にしていた。ある時思い切って、
パーマをかけてもらった。担当した娘、初めてのパーマ体験。(客にする前にマネキンで練習したりしないんですかね?) 横のママに「このロットでいいの?ママ」「次はこの液?あっちの液?」なんていちいち相談しながらやってる、私の頭髪で。私は完全に実験台。
出来上がったパーマは恐ろしくバリンバリンにかかっていた・・・。
心の中で、「かわいい娘には悪いけど、美容院変えよう・・・」と決意しつつお会計をしていた矢先、「次回からこのスタンプカード使うとお得だよ(笑顔)」とカードをくれた。は?
今までご贔屓に通っていた分はいったい何だったのかいな??

そもそも「スタンプカード」というものは、一回目のお客さんのリターンを狙うためにあるものだと思うのですが。「常連」に渡したところで、常連さんなら別にカードなんか持ってなくたって勝手に戻ってくるでしょう?
この辺り、トレンティーノ・アルトアディジェ州、特に山暮らしの人々のメンタリティーなんだと、外からやって来た私たち夫婦は思ったのであった。(夫はヴェネト州出身=外者)

山のイタリア人は、一般の人がイタリア人に対して抱くイメージとは種類が違う。
山に囲まれて独自の生活スタイルを守り続けてきているからか、とても保守的、閉鎖的。外から入ってくるものには非常な警戒心を持っていると思う。そして恥ずかしがり屋。
彼らは言うべきことを一度自分の中で消化して考えて、それから返事が出てくるので、
非常に穏やかでもある。一般のイタリア人にありがち(?)な、「あ、口がすべった」とか、
「え~?そんなことオレ言ったっけ?覚えてニャーい☆」ってことは少ない。なので、道で「よ~姉ちゃん~!!」「ニーハオ~!!」とかと、お気楽に声をかけてくることは絶対ありえない。(あれば、その人は観光客です。笑)
彼らは様子を伺って伺って伺って、安全だと思ったら初めて心を開いてくれる感じがする。
しかし、一度親しくなれば「遠くから来て大変でしょう」と労ってくれる優しい人たちだが、
「労う=外者だから」な訳で、「仲間」に入れてくれた訳ではまだ無いのだった。

「トレント人は3年経ったらコミュニティーに受け入れてくれる」とは、引越し当時よく聞かされたことだったけど、おらが村生活そろそろ3年目に入ろうかという、まさにこの時期に出現した「スタンプカード」。言いようによっては、やっと「仲間意識」を持ってくれるようになった証ともいえるけど・・・。そう思えば、このスタンプカードは、入居当時に役所でもらった
市民証よりも重みがあるなあ。それにしても、あまりにも商売っ気無さすぎ・・・(爆)。

今までサービス無しで飲まされてきた(?)分、取り返して(飲み返して)やろうと、
早速カードをお財布に忍ばせた、意地汚い根性丸出しのワタクシであった。



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by organvita | 2009-03-29 01:25 | ドロミテの生活 | Comments(6)

お山の春を探して

今朝起きてカーテンを開けたら、薄雪が積もっていた・・・。

こういう大自然の中に住むようになって、自分の一日が天気に左右されやすくなった気がする。ここ最近、16・7度までぐっと温度が上がったかと思うと、2・3度まで落ち込んだり、変化が激しい。温度計の上下にあわせて、私の気分も上がったり下がったり。

今朝の薄雪をみて、ああ~・・・・。また布団にもぐって二度寝してしまった・・・。
午前中やること沢山あったのに、全然調子上がらず。ぼ~っとしてたらお昼に夫が帰ってきた。私の落ち込み振りをみて「午後は散歩に行けば?」と。
えー・・・かなり面倒くさいんですけど・・・。

しかし、午後には空が見え、温度も少し上がってきたので、重い腰を上げて、カメラ片手に裏山散歩へ。こちらは私の特等席。いつも空いてる。
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今年のあの大雪も、少しずつ溶けてきています。
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地下活動開始か?!
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冬の間雪で通れなかった山道、数ヶ月振りに今日行ってみたら、沢山の松の木が倒れていた。たぶん大雪の所為。
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山の斜面には、エリカの花が咲き乱れていた。
散歩してるのは私だけ。ちょっと得した気分。
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エリカといえば、昔住んでいた北ドイツに、エリカの花が咲き乱れるリューネブルガーハイデという広い荒地があって、馬車でぐるっと観光したりしたけど、そこでは8月に咲いていたっけ。エリカを見るとドイツ時代を思い出す。
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知らない間に、裏山でひっそり咲いていた小さな春。
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知らない間に生まれていた子ヤギ。カメラ目線も学習済み。
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気分が落ち込んでいるときには、足元に目がいきますね。木の根元に紫の花発見。
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しかも、実は今日初めて、マクロの撮影の仕方を覚えた私(笑)。超楽しい。
なんか気分盛り上がってきたぞー。以下、マクロ写真集続きます(笑)。
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道の脇を流れる雪解け水の傍らに、元気に咲く小さな黄色い花。
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枯れ草の下に恥ずかしそうに。
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岩の隙間から。
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たまに下を見て歩くのもいいもんだ。
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苔の世界。
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太陽が隠れた瞬間。
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木の芽が芽吹くのはまだ遠そうだけど、足元では小さな春が始まっていた。
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by organvita | 2009-03-25 08:44 | ドロミテの景色 | Comments(15)

トレントの骨董市

話が前後しますが、トレントのフィラルモニカへ練習に行った後、ふらっと立ち寄った骨董市をご紹介。まずこちらは、ドゥオーモ広場。(Piazza del Duomo)
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そこから続く歩行者天国の商店街をPiazza della Fiera方面へ歩いた頃、
骨董市が見えてきます。毎月第2土曜日。
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普段気にせず通りすがる細道に屋台が並んでいるので、その中を練り歩きながら
町の新しい顔が見えてくるのも楽しい。
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これいったい誰が買うの?っていうポンコツ品(笑)から、ホンモノのアンティーク品まで、一緒にごちゃごちゃと並べられている。
私の場合、「買う」っていう目的よりも、ぶらぶらと眺めているだけで一昔前の人の生活が見えてくる気がするので、骨董市見るのは大好き。
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3つ一緒に並べてあると、まとめて買いたくなりますね。使い込んだ木の感じがいい。
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工具やさん。夫はやはりこの辺に興味があるみたい。
値切って10ユーロで0.01mmから3cmまで測れるネジ状の工具をゲット。
それを写真に撮ってUPしようと思って、今家中を探したのだが見つからず(泣)。
早速工房に持っていったのかな?
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古本やさん。買取もOK。
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楽器も発見。後ろの方に「あっ!これはもしやオルゴール?!?!」と夫と駆け寄ったら、よくみたら昔の脱穀機だった。残念。
右側に穴の貫通した、戦時中のヘルメットも置いてありました・・。
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さて、ふらふら歩いていて発見!この日のベストショットフォト!
何かを飲む偉人(しかも飲み終わってる)。小さくてごめんなさい~。
しかし、よくあそこに持たせたなあ~!!ぴったり手にはまってるし。骨董市のかなー?
トレントに住んでいる方、是非冷やかしに見にいってみてください(笑)。
場所は、Duomoの裏側にある、たまに野菜市が立つ広場です。(名前わからず・・)

瓶に釘付けだった私たち、彼が誰だったのか未だに謎・・。
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by organvita | 2009-03-20 19:09 | イタリア紀行 | Comments(8)

トレント・フィラルモニカのオルガン

トレント市のコンサートホール、フィラルモニカでは、毎週火曜日の朝9時から、
Invito all'ascoltoと題したコンサートシリーズを行っている。
内容は、オーケストラから室内楽、器楽ソロ、歌など毎週様々。
そして、私たち夫婦は、このうちの一回に出演させて頂くべく、今日早朝山を降りた。
こちら、右側のピンクの建物がフィラルモニカ。
正面はトレントの大聖堂。かの昔、トレント公会議の舞台ともなったところ。
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ホールのある2階へ伸びる、レトロな階段。今後この建物は修復予定で、
今は取り外されている歴史ある絵画も、また展示されることになるとか。
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そしてこちらがフィラルモニカのホール。決して大きなホールではないが、素敵な雰囲気のある造りで、大きな窓からは外の日差しが入り込み、開放感に溢れている。
正面にオルガンが。
オルガン:C.V.ボッシ Carlo Vegezzi Bossi 1907年制作
       マッショーニ・オルガン工房 Mascioni  2001年修復
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2段鍵盤+ペダル
30ストップ 
エレクトリック・アクション
(修復に関する詳細はこちらから、ストップリストはこちらからどうぞ(イタリア語)。
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このオルガンはかつて、イタリアで有名なロマン派のオルガニストM.E.ボッシが制作に関わり、お披露目演奏会を弾いている。また、レスピーギもこのオルガンのために、オルガンと弦合奏ための作品を書いており、ここを何度も訪れているとか。

正面パイプに、ホールのシンボルマーク発見!
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火曜日朝のこのコンサートシリーズは、トレント大学の主催する市民大学や、市の中学校の音楽の授業とも提携しており、早朝9時のコンサートには、一般のお客様に混じって、
年配の方々や、元気モリモリの子供達の姿もたくさん。正直、「こんな朝早く、誰が聴きに来るんだろう・・・」なんて思っていた私たちもびっくり。客席は一杯でした。(入場無料)

さて、「一時間程度のプログラムを」と頼まれたのだが、コンサートのチラシには「コンサート9時~11時」とある。聞いたら後の1時間は、「適当にボクが曲間になんかしゃべるからさ。たまにそっちもなんかしゃべってよ。質問とか出るし」と企画責任者の音楽教授。
え?でも、一時間分のMCってかなりあるんですけど?打ち合わせとかしなくていいの?どこでトーク入れるのかとか、何の話するのかとかさ・・・。
日本のホールでレクチャーコンサートや鑑賞教室なんかをする場合、かなり入念に進行表を作ったり、関係者同士で打ち合わせしたり、トークや演奏時間のリハーサルをするのは、いわば当たり前なので、それに変に慣れてしまっている私は、かなり不安になってきた・・・。この辺り、国民性の違いでもあるんでしょうね。

本番開始5分前、やっと司会進行の教授現れる。
私たち「あの、トークはどこで入る・・」 教授「ボクさ、10時半の電車にどうしても乗らないといけないんだよねー」(とおもむろに時刻表を取り出す)
私の心中 (ま、演奏時間は大して変わらないんだから、後はあなたのトーク次第でしょ。)

本番開始。先に舞台に出た教授、おしゃべりがとまらない。すでに20分くらい経過。
楽屋で私&夫「・・・このコンサート、終わらないよ、たぶん」

やっと舞台に呼んでもらい、数曲御披露。中学生のノリが非常に良い。元気一杯で大変結構。

オルガンビルダーでもある夫がトークに加わり、オルガンの仕組みなんかを説明。
人前でしゃべるのは苦手だとしり込みしていた夫、かなり絶好調でおしゃべり開始。冗談言って会場の笑いを取ったり、かなり弾んでる。ほんと、イタリア人って本番に強いというか、即興性に溢れてるよなあ。羨ましい限り。
・・・その一方、昔の仕事柄、マイクでしゃべることには鍛えられてる筈の私、イタリア語だと思うととてもとても気が引けて、頭に浮かぶのだが怖くて口から出てこない。舞台でただただ笑顔を振りまくのが精一杯で情けない。意外と小心者なんです・・・。

演奏中、舞台袖に引っ込んだ教授が、腕時計を見ながらぐるぐる歩いているのが見える。電車の時間が気になる様子。「そう言われても・・・」と思いながらも、気持ちテンポが上がってしまう私(笑)。早く電車に乗せてあげないといけない気になってしまうのですよ・・・。今思うと、意地悪にも何度も繰り返して弾けばよかった?!と思うけど(笑)そんな余裕なし。

再度舞台に登場した教授、いきなり「ねえ、こっちの曲先に弾いてくれない?」
おっ?いきなりプログラム変更出たっ。はいはい、いいですよ~。

そして、私たちが最後の二曲、連弾曲を弾き始めたや否や、教授、駅へと向かった様子。
終演後に彼の姿は無かった・・・。またどこかでお会いできるといいですね(^^)。



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PS.・・・と思ったら終演後、私たちが着替え&後片付けをしてホールから出たところに、
向こうから教授が歩いてくるではないか!(本当です。)
「あれ?!電車はっ?!?」と聞いたら笑顔で一言、「ははは。乗り過ごしたよー」。
結局近くのバールでコーヒーで楽しくミニ打ち上げ。
そういえば、まだ朝食食べてなかったわ。


PSその2:
更に追加ですみませんvv。
聴きに来てくれていた写真家の友達が、撮ってくれた写真を早速送ってくれました。
とてもステキな出来なので、ここにも載せちゃいます^^。プロの出来は全然違うなあ~。
上手に弾いてるようにみえるでしょ?!Grazie Stefania!
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by organvita | 2009-03-18 01:40 | 見た弾いたオルガン | Comments(8)

悪夢

扉を開けると、そこは懐かしいドイツ・リューベック音大の大講堂。
そこでは、私の苦手な合唱指揮法のML教授が、大きな椅子に座って楽譜を読んでいる。
その前には、見たこともないオーケストラが待機。聴講の観客も大勢いる。
今日はこのオーケストラの指揮をする特別授業なのだ。
生徒たちが順番にオーケストラを指揮し、教授から指導を仰いでいく。

順番を待つ私は、手元の楽譜を開いてみる。
そこには、バッハのオルガン曲のフーガが。
今日はこの曲を、オーケストラに指導し、演奏させなければならない。

なのに、楽譜には全く何の書き込みもしていない。勉強してきた形跡なし。
あれ?このフーガ何声部?テーマってどこ?どれ?
私この曲全然知らないよ?弾いたことなんかないし!大体、オーケストラの指揮なんて!
教授 「次、Frau Yoshida」
うぎゃー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!やばいっ!!!!!!!!


                       ・・・・・ってところで目が覚めた・・・。

本番が近づいたりすると、必ずといってよいほど見る、こういう悪夢・・・。
ああ本当~によかった、これが夢で・・・(滝汗)
この曲、実際に今練習中で、「なんか納得いかんな~」と不満に思っていた矢先だった。



他にも、今ざっと思い出せるだけでも、こんな夢ありました。

・ 何万人という観客が(←実際ありえません・・・)開演を待っている。
「はい、お願いします!」というホールの人の声で舞台への扉が開かれ、舞台照明ON。
いよいよ本番!というその瞬間、自分がまだパジャマを着ていることに気がついた。
(しかもかなりヨレヨレのダサいパジャマ) うわーーーー!まずい!! 
客を待たせたまま楽屋に戻って着替えるか、はたまたこの格好で演奏するか?という
究極の選択に迫られる数秒間。

・ 大切な試験の直前、なぜかオルガンの前で誰かとバトミントンをしている。
前代未聞の大ラリー。やめるわけにはいかない。試験官がやって来た。
「吉田さん、弾きたまえ」といわれるが、「このラリーを止めるわけにはいきませんっ!」と
叫びながら、バトミントンを続けている。羽がパイプの中に入らないようにしなきゃ、と思いながらラリーは続く。

・ レッスンの日、先生が待っているのに、どうやって足掻いてもオルガンにたどり着けない。迷路のような建物の中を徘徊して焦っている。先生すごく怒ってる。

・ 本番直前。お客が演奏を待っている。しかしなぜか、演奏会は真っ暗闇の中で行われることになっており、私が登場すると、電気消灯。
しかし私は弾くべき曲を全く暗譜していないどころか、今日何を弾くのかも忘れてる。
しかも真っ暗でオルガンにたどり着けない。やっとたどり着いた。ああ、でも何弾こう。何か弾かなくちゃ。でも鍵盤見えない。曲知らない。



・・・ああ、恐ろしい・・・・

「空を飛んでいる」とか「お姫様になった」とか、どうがんばっても正夢になれない夢と
違い、これらの悪夢は私次第で、いとも簡単に正夢になってしまう・・・というところが、
リアリティー抜群ではありませんか(汗汗汗)。


曲が仕上がってないとか、本番前の不安なんかが夢に現れるのでしょうが、
同じ状況下でも、願望がそのまま夢になる夫の場合、
「鍵盤の前に座ると指が勝手に、自分史上こんなに早く動いたことないってくらい超絶技巧で演奏し始め、「うわー!ボクの指どうなっちゃったんだ~?!」って驚きながら、自分の指技をまんざらでもなく眺めてる」っていうのが定番だとか(笑)。
かな~~り羨ましい・・・。

ビートルズファンの夫は、ポール・マッカートニーとピザを食べたとか、ビートルズメンバー全員が家に遊びに来て超仲良くなったとか、魚釣りの前には、大魚を射止めて両腕で抱いたとか、とにかく楽観的な夢が多くて、つくづく幸せなヤツだなーと思うワタクシ・・・。
私はどちらかと言うと、嫌な夢を覚えている事が多いので、目覚めが悪いことが多いが、
「夜中ブフフフって笑ってたよ」ってたまに指摘されるので(←怖い・・・笑)、
楽しい夢もそれなりに見てるみたい。でも、それを覚えてられないのが悲しいわ・・・。




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by organvita | 2009-03-11 05:07 | 音楽いろいろ | Comments(22)

ヴェネト州のとある農家にて

「トンネルを抜けると、・・・」。
私たちの場合、逆パターン。「そこは春だった」。
週末は夫の実家のあるヴェネト州で過ごした。すでに淡い緑の絨毯。
この地平線の向こうはヴェネツィア。しばらくヴェネツィアに遊びに行ってないなあ~。
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ブドウ畑の手入れをする人たち。
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農業を営む義叔父の家へ、お使い事を頼まれがてら遊びに行った。
裏の森にはこっそりと、春の野花が咲いていた。
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義叔父は脱穀機でお仕事中。一冬乾燥させておいたトウモロコシを、電動式のこの機械の上部にある細い穴に入れると、一瞬にして、芯と実が分かれて出てくる仕組み。
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干草に群がる羊たち。外で新鮮な草が食べられるようになる季節も、もうすぐかな?
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今年は9匹生まれました!
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こっちも新顔。小さいうちは可愛いなあ。
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春は動物出産ラッシュ。義叔父宅、かなり賑わってました^^。
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この農家を仕切るボスネコ。トラクターと葡萄入れ巨大ボトルの前で、「なんか用?」と
面倒くさそうに振り返った瞬間ゲット!
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この後、いのしし狩が趣味の義叔父と、世界の珍味について盛り上がった。
「このネコも美味いよ」との義叔父のギャグ、ちょっと冗談になってない気がするんですけど(汗)。「ネコの卵」をお土産に頂いて帰った。カルボナーラにしないで、暖めてみようかな・・・(笑)。


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by organvita | 2009-03-09 19:54 | ヴェネトの週末 | Comments(8)

峠超え サン・ペレグリーノ峠

週末、夫の実家へ帰った。
実家のあるヴェネト州へ行くのに必ず超えなければいけないのは、サン・ペレグリーノ峠(Passo San Pellegrino)。標高約1900M。おらが村からは車で20分のところ。
夏はこのように美しい緑に覆われるハイキングコースだが(この記事の後半部分の写真の所です。)、冬はスキー客の天国。
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雪の量が半端じゃない。ちょっと標高あがるだけで、また別世界が広がっているのだ。
道路はご覧の通りきれいに除雪されていて、チェーンなしでも大丈夫。
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小さな礼拝堂の屋根もご覧の通り。
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もう少しで窓も埋まりそう。ここまで降ったら「シャベルで雪かき」程度じゃすまないね・・・。
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この峠には、美味しい郷土料理を食べさせてくれる山小屋が数件あるのも魅力。
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山の斜面に残るスキーヤーの跡。
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峠を超えて、いろは坂を下り、
(PS.夜の帰り道、ここで徘徊するキツネ2匹とウサギに遭遇しました)、
2時間後、ヴェネト平野に入ると、そこには春の情景が広がっていたのだった!
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次回へ続く~☆


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by organvita | 2009-03-09 18:56 | ドロミテの景色 | Comments(2)

3月の雪。

昨日の午後からパラパラ降り始めた雨。
近所のおばちゃんが、「また雪になるべよ」(←おらが谷の方言で)と教えてくれたが、
イタリア人の予想だもの、外れるといいな、だって、もう3月。お雛さまも終たっんだし!
もう氷点下になることもないし、屋根の雪もだいぶ溶けてきたし。もうこのまま春でしょ!
と、ぶつぶつ念じつつ、楽観的に就寝。


・・・・・
・・・・・・・・・シャッシャッシャッ・・・っていう音で目が覚めた。聞き覚えのあるこの音・・・。
窓を開けると銀世界。
隣りのおじさんが雪かき始めてた・・・ああ。
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隣りのおじさん、マリオ。雪が降ると真っ先に仕事始める。まだまだ降り続けそうから、
私は後でまとめてやろうっと!と、現実逃避。(←雪の量が増えて大変なんだけど)
散歩の犬は大喜びで、尻尾グルングルン。
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昨晩雨だったので、久しぶりに洗車しようと思い、外に出しっぱなしだった(笑)車、
朝すっかり雪かぶり。夫、出勤前の雪払い。
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除雪車出動。我が家の通りには幼稚園&小・中学校があるので、こういう時は比較的
対応が早くて助かる。
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おらが村のChingirolamo Ninomiya. ←にのみや・きんじろう
カーニバルの蛍光スプレーがまだ張り付いたまま、背中と頭に雪を背負って、
今日も黙々と水を注ぐのであった・・・。(真冬にはこの水凍ってました)
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本当は今日、ボルツァーノに行く予定だったのだが、この天気で予定キャンセル・・・。
その上、このグレーの空を見ていたらどんより落ち込んできた・・・
・・・・・気がついたら暖炉の前で昼寝してた・・・。いいのかな、こんな生活で(笑)。

村のスーパーに買い物に行ったら、クリスマスの残りのお菓子と、イースターのお菓子が一緒に並んでワゴンセールしてた。しかし、どっちも買う気になれず。
雪でもお菓子でも、適切な時期というものがあると思うんですけど?(^^;)




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by organvita | 2009-03-06 08:52 | ドロミテの景色 | Comments(11)