<   2008年 05月 ( 13 )   > この月の画像一覧

ミシェル・ブヴァール氏の演奏会を聴く

フランスを代表する世界的オルガニストの一人、ミシェル・ブヴァール氏が、トレントの教会音楽フェスティバルの一環でリサイタルにいらしたので、聴きにいってきた。

場所はトレントのクリスト・レ教会(Chiesa Parrocchiale di Christo Re)。
この教会には、夫の勤める工房が事実上第一作目として1994年に制作した、
ドイツ・バロック様式のオルガンがある。2段鍵盤+ペダル、19ストップ。
さっぱり白い壁のモダンな教会。祭壇の周りをめぐらす高いアーチのデザインに、
オルガンが上手くマッチしている。
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演奏台。鍵盤は指に吸い付くように気持ちいい。
演奏会直前、リード管の調律をしている社長と手伝い夫の横で、無邪気に写真撮影中。
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演奏会のプログラムは、まずバッハのプレリュード&フーガ ニ長調 BWV532 で華々しく幕開け。そしてメンデルスゾーンのピアノ変奏曲のオルガン編曲版(とてもヴィルトゥオーゾ!)、その後フランス古典作品が続き、最後にブヴァール氏のお祖父様の作品が披露された。一時間の演奏会があっという間に感じられたほど、本当に素晴らしい演奏を聴かせていただき、大感動~!「ドイツ・バロック様式のオルガン」と、ある意味限定された楽器なのに、フランスものも、メンデルスゾーンも、それぞれのレパートリーが本当に活きた音作りで、ただただ感服。工房社長も、オルガンの魅力を十二分に引き出してもらってとても嬉しそう。夫、半分シゴトだったのもすっかり忘れて、ハート型の目で「サインください」。

ブヴァール氏は教育者としても素晴らしく、彼のもとで学び、その後第一線で活躍されている日本人オルガニストの方も多くいらっしゃる。日本へもよく来日されているから、その演奏を聴かれた事のあるファンも多いだろう。

実は彼、今年9月に再来日のご予定だ。しかも折りしも私の第3の故郷、岩手県の盛岡市民文化ホールでリサイタルをされるという。当ホールには、フランスの名工ガルニエ・オルガン工房が造った素晴らしいバロック様式の楽器があり、ヨーロッパや日本のオルガニストたちからも絶賛されている。
「ウワサは聞いてるよ!」とブヴァール氏もとても楽しみにしている様子だった。
ああ、私も飛んで帰りたい~!

またとないこの機会、是非みなさま足を伸ばしてみてください。
詳細はこちらからどうぞ。チケット発売間近です。
【財団法人盛岡市文化振興事業団】


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by organvita | 2008-05-28 18:31 | 見た弾いたオルガン | Comments(4)

聖体祭 Corpus Domini

日曜日はカトリックの祭り、聖体祭。
おらが村の教会のミサに参列した。

朝10時からのミサには、座るところがないくらいたくさんの人が集まっていた。
約一時間の教会内でのミサが終わると、これから聖体を掲げた神父さまと共に、村人全員が村を行進していく。

先頭を切る村の楽隊に続くのは、数週間前にプリマ・コムニオーネを受けた子どもたち。
夫の勤める工房の社長の息子も参列している。彼らのお役目とは、道に花びらを蒔いていくこと。みんな手に、花びらの入ったかわいい籠を携えている。
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f0161652_1835975.jpg社長アンドレアはスピーカー係として登場。
私たちに見つかって照れ笑い。











そして神父さまが掲げる聖体が続く。村の消防隊が天幕を担いでいる。
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昨日のジーロ・ディタリアで、自転車が駆け抜け大騒ぎだったこの通りも、今日は雰囲気が一変。温かく厳かな雰囲気で満たされていく。
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           子どもたちによって道に蒔かれていった花びら。
                  その上を神父さまが歩く。
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                道の途中に仮設されていた祭壇。
このような祭壇が3箇所用意され、それらをぐるっと巡りながらミサを行っていくのだ。
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行列の間、村の楽隊が演奏している。
普段はチロル音楽を演奏している彼らも、今日は賛美歌の演奏。
教会の聖歌隊もそれに加わる。
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            二つ目の祭壇。様々な花で美しく彩られている。
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f0161652_1833181.jpg行列に続く村人














3つ目の祭壇での祈り。
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                  花であしらった細工が美しい。
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          一時間ほどかけて村を巡り、また教会に戻ってきた。
       教会へ近づくと鐘楼の鐘が鳴り出し、私たちを大きな音で迎え入れた。
                      結構感動だった。
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教会の中へ入って、最後の感謝の祈り。楽隊の響きが石造りの教会にこだまする。
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村人と温かい一時を過ごせた日曜日の朝。
土地の人が信仰しているものを共有するって素敵な体験だと思う。


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by organvita | 2008-05-26 18:59 | ドロミテの景色 | Comments(0)

ジーロ・ディタリア Giro d'Italia koneta

ジーロ・ディタリアが、おらが村にやって来た!
この競技はフランスの「トゥール・ド・フランス」にあたる自転車ロードレースで、3週間かけてイタリア各地を一周する。自転車はヨーロッパではとてもポピュラーなスポーツ。
このロードレースもテレビで中継される。
昨日は「ヴェローナVerona→アルペ・ディ・パンペアーゴAlpe di Pampeago」ルートの日。195Kmの終着点、おらが村のすぐ裏にあるパンペアーゴに入る直前、おらが村の村内を通過するので、夫と楽しみにしていた。

おらが村中もすっかり応援モード。あちこちにピンク色の旗や風船が飾られ、ムードが盛り上がっていく。いつもは静かなおらが村の上をヘリコプターが飛び交い、広場に観光バスが並び、イタリア放送局RAIの報道車もやってきた。
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f0161652_026619.jpg観光案内所も、
f0161652_028116.jpgカメラ屋さんも、
f0161652_0322497.jpgバールも、
十字架のイエス様も、みんな応援しています。
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広場にヘンな車が。「信~じられないお値段!」と妙にハイテンションな女性の声のテープを流しながら商売していた陽気なおじさん。
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f0161652_0403444.jpg応援グッツ一式10ユーロ。
おじさん、ピンクが妙に似合ってる。












このルートは起伏が多い山越えコース。おらが村のあるフィエンメ渓谷に入る直前に、マンゲン峠(Passo Manghen)という峠を超えてくるのだが、ここは私も普段、車の坂道運転で苦労しているところなので、どんなに大変かよくわかる。しかも自転車でだ。脱帽。
近くにやってくるまで、まずは家のテレビで観戦&応援。
峠の上にはまだ雪が残っているようだ。
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おらが村にいよいよ近づいてきた!急いで外に出ると、村人たちがすでにたくさん集まって、道を作っていた。近くのバールのテレビから聞こえてくる中継に耳を澄ます。
そして、やってきた!ダントツ一位のランナー、エマヌエーレ・セッラ(Emanuele Sella)!
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すごい坂道なのに、すごい速さ!二回目のシャッターを押した時にはもう後姿。
腕、足の筋肉がすごい!カッコイイ~!
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しばらく遅れてから、2,3位を狙う自転車の大群が通過。
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f0161652_110217.jpgイタリア国旗、ジーロ・ディタリアの旗が翻り、村人たちの熱い歓声が飛び交う中を、選手たちが寡黙に駆け抜けていく。
f0161652_1244332.jpg選手の後を、自転車を載せた車が続く。
これは大変な競技だ!!
















おらが村はゴール前8km地点。しかしこの後、傾斜16%の最後の難関が待ち構えているのだ。まだまだ安心できない。
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ゴール地点の様子は、近くのバールに駆け込んで観戦した。
さっきおらが村をダントツで通過していったセッラが、そのままゴールを飾った模様。
ちなみに、翌日の今日、ドロミテ山岳横断コース「モエナMoena→マルモラーダMormorada」ルートも彼が一位だった。昨日4時間半も走り続けたのに、すごい体力と精神力!
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おらが村の昔の納屋が開放され、歴史あるジーロ・ディタリアの写真展をしていた。
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素晴らしい写真が並ぶ中、私的に一番ウケたこの一枚。
ちょっとピンボケちゃったけど、そのほうがよかったね・・。
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by organvita | 2008-05-26 02:03 | ドロミテの景色 | Comments(4)

日本人・中国人

運動不足と、お互いにチョット気になるお腹を引き締めるべく、夫と10回コースの水泳教室に通っていた。
私たちは夫婦揃ってカナヅチなので、入ったクラスはもちろん初級コース。
お陰で、私は25メートル楽に完泳できるように、夫は顔を洗うのも億劫なくらい水が怖かったのに、息継ぎを覚えてバチャバチャ泳げるように。水泳教室、偉大なり。
気分転換にもなるし、水泳、これからも続けようと思う。

ちなみに、おらが村の隣にある、この谷営のプール、片壁が全部ガラス張りになっていて、山々やスキー場を見ながら泳げるので開放感バッチリ。お勧めスポット。
フィエンメ渓谷にヴァカンスに来る方、ぜひ水着持参でどうぞ(^^)。
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最終日、こんなカワイイ賞状をいただいた。イタリアでもらった初めての賞状。
これからコンサートプロフィールにも載せようかな。
「イタリアにおいてピッシーナ・マイスターコース参加、賞状を送られる。」とか。
(ピッシーナ=プールの意)
私の名前、ちゃんと書いてもらったの久しぶり・・・。大抵間違ってかかれるのだ・・。こんなに簡単なのに、ヨーロッパ人にすると、母音だけで成り立っている私の名前は「あり得ない」んだとか。あり得ないっていわれても・・・(涙)。大抵「愛知ってるか?!ヨーロッパでは机の角に足の小指をぶつけちゃったときに「アイッ!」って言うんだ」って笑われるのがお決まり。私はひたすら「アモーレよっ!リーベよっ!」っていって説得してるけど。
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「気になるお腹対策」で始めたものの、最終日には仲間たちとピザやさんへ迷いもせず直行。ビールも飲み、デザートもしっかり食べて、10回のコースで超ナイスバディになってたのに(ウソ)、一気にもとに戻ってしまった・・。ていうか、逆効果?

さて、ここから本題なのだが、このピザ・パーティーで私の前に座ったおばさんが、「あなた何人?」と聞くから「日本人」と答えると、「あら、私の従兄弟は日本人と結婚して、この谷のXX村に住んでるのよ。最近子どもも生まれてねえ~。」
ええええええ~?!?!?!?!
てっきり私はこの谷唯一の日本人かと思っていたのに!!!中国人の経営する中華レストランは一軒あるし、中国系のヒトはたま~に見かけたことあるけど、まさか同国のヒトがこのド田舎にまだいたなんて!!!
でも、ちょっと半信半疑な私。「中国人じゃないの?」って念を押しても「ううん、確かに日本人よ!」と。親戚の人がそういうんだから、やっぱり日本の方なのかも!
勇気を出して、連絡先を聞いて、電話をかけてみた。
やっぱり心強いですもの、近くに日本語で話せる同邦人がいてくれると思うと。
私「もしもし、あなたの従姉妹から電話番号もらって電話かけてます。奥様が日本人だと伺ってうんぬん。」
ダンナ「妻は中国人だ」

田舎に住むイタリア人のアジアに対する認識なんて、こんなもの・・。
中国人の奥様と、それでも同じアジア人同士、おしゃべりでもできたら楽しいかな?!
中華料理教えてもらったりして!なんて思って話を続けたけど、どうやらダンナの気分を損ねてしまったらしく、奥さま電話に出してもらえなかった・・・。

そういうわけで、「フィエンメ&ファッサ渓谷在住唯一の日本人」タイトル、今日も更新中。
~なんて、もしどなたか他にいらっしゃいましたら、是非ご連絡を!一緒にドロミテ見ながら緑茶飲みませんか?


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by organvita | 2008-05-23 16:53 | ドロミテの生活 | Comments(15)

ジェノヴァ観光

演奏会翌日は、ジェノヴァの町を観光した。よく、仕事で旅行できていいね、と言われるけれど、実際は教会・ホールとホテルの往復で、なかなかゆっくり町を見れないのが現実。しかし、せっかく遠い山からはるばるやって来たので、今回は都合をつけて一日長く滞在することにした。
町にはドロミテの山では決して見られないトロピカルな植物が至る所に生えていて、お天気はいまひとつだったものの、私たちは開放感ですっかりびよんびよん~。
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f0161652_233524100.jpgホテルの庭に生えていたオレンジの木。これは苦いのでマーマレードや化粧品として使うんだとか。
サボテンもその辺に当たり前のように群生している。ああ、南国~~~。

















観光といいながら、真っ先に私たちが訪れたのが、ジェノヴァのコンセルヴァトーリオ(音大)に最近入った新しいオルガン・・・なんだから、これはもう職業病・・。色気なし。
ビルダーは、デル・ロルト・ランヅィーニ(Dell'Orto & Lanzini)というイタリアの名工のひとつ。昨日はオルガン弾いてた夫が、今日はビルダーの顔に戻って「ライバル」工房の楽器をふんふん言いながら試している。ホールに入る楽器の宿命だけれど、残響がゼロに近い場所での整音こそ大変なことはないらしい。この楽器は、イタリアの工房らしい柔らかい整音が施され、その上に、フランス・ロマン派の作品も弾けるように上手く配慮された3段鍵盤の楽器。演奏台は写真の手前に突き出した箱部分の裏側にある。f0161652_2344269.jpg
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演奏台。木工も丁寧な作業が施されていた。


















さて、オルガンはいい加減そこまでにして、バスを乗り継いで旧市街へ。
勝手のわからない町での乗り物移動は難しいものだが、バス停でおばさんに「旧市街に行きたいんだけど」と聞いたら「なら私と一緒にこれに乗って!」と肝っ玉風。バスの中でも「こことここを見ていくように」なんて教えてくれていると、周りの人もどんどん会話に参加してきて「いや、あっちのほうがいい、あそこも見逃すな」などと、あっという間に5~6人が円陣組んでいた。
ジェノヴァの人は海に面しているからか、暖かい気候がそうさせるのか、360度山に囲まれて育ったドロミテのシャイな山男たちと違って、明るく開放的な印象。

その人たちのご指示に従って、まずやってきたのがイエス教会。フェラーリ広場の裏。
ここにはルーベンスの祭壇画がある。「イエスの割礼」。他にもたくさんの貴重な絵画で埋め尽くされている。ジェノヴァに行く方、必見です。
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後ろには黄金のオルガンが。(詳細わかりません。ごめんなさい)
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f0161652_0255332.jpgイタリアでよく見かけるロウソク型の献金箱。
普通は本物のロウソクを買って火をつけるのだが、これはお金を入れるとどこかのロウソク型の電気が点灯する仕掛け。
煤がでないとか、火事にならないとか、いろんなメリットがあるんだろうけど、ちょっと味わいないよなーと思ってしまうのは私だけ?笑。

f0161652_035376.jpgドゥオーモ、サン・ロレンツォ教会。
黒と白の大理石の入り口が圧巻。
f0161652_0384482.jpg昔の人はほんとうにすごいなあ。

中では、地元の中・高校生か修学旅行生か、先生が説明する教会の歴史を学んでいた。私たちが京都や日光に行く感じかな。
このゴシック様式の内陣に、バロックの豪華絢爛な祭壇、その上に新古典様式の真っ白なクーポラがぽっかり覗いているという、時代のパッチワークみたいな教会。
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窓と時計以外、全部絵画です。(サン・ジョルジョ宮殿)
町にはこういう「だまし絵」みたいな建物が多かった。
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ジェノヴェーゼの移動手段はミニバイクらしい。こんなに並んでいるから始めバイク屋さんかと思った。実際車で市内を走ってみると、駐車場は一杯だし高いし、一方通行の嵐だし、バイクが結局便利そう。しかし朝のあのバイク集団(?!)は、さながら中国の自転車みたい。数日後にローマ法王のジェノヴァ訪問があるとかで、町中は更に交通規制されていて、交通事情の悪いミラノよりも怖かった・・。
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f0161652_705143.jpg片側が海、反対側にはすぐに小高い山が接近しているジェノヴァは、坂道、細道が多い。
























今回のジェノヴァ観光のメインは、ヨーロッパ最大といわれているこの水族館!私は初めて。夫は数年前に来たとき、たまたま水槽の大掃除中でほとんどお魚見れなかったとか。水族館のある港には、昔の帆船も繋がれ、椰子の木が並び、横浜の山下公園みたい。
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f0161652_6393313.jpg水族館の中は平日にも関わらず、魚と同じ数くらいの子ども集団でごった返していた。
こうやってグループごとに、水族館専属のお姉さんが、子どもたちに魚の説明をしながら進んでいく。
私もどさくさにまぎれて聞いちゃったりして。
水槽を通して写真撮ったのでイマイチですが、本当はもっときれいな赤だった。
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見た目はかわいいのに、これピラニア。
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ニモはヨーロッパでも人気キャラ。
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お魚さわっていいよコーナー大繁盛。
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水族館は大きな水槽を下からと上からと両方見れるような造りになっていた。
やっぱりペンギン、イルカコーナーの前がすごい人だかり。
大阪にある海遊館と比べるとイマイチ迫力には欠けるけど(日本人は箱の中にアトラクション作るのは世界一だと思う!遊園地とかデパートとか)、それでも2時間たっぷり遊ばせてもらった。
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最後に、妙に親しみを感じたこのヒトたち。全然動かないから置き物かもと疑った。
私もどうせならこのくらいのんびりのんびり長生きしたいものだなあ・・・。


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by organvita | 2008-05-20 00:49 | イタリア紀行 | Comments(2)

ジェノヴァ サン・アンナ教会のオルガン

山を降りて高速道路で西に約5-6時間、イタリア最大の港湾都市ジェノヴァへ、夫とともに演奏の仕事に行ってきた。
招待してくださった「ヨーロッパ・オルガンフェスティバル2008」は、今年で30年目を迎え、ジェノヴァの教会やホールにあるオルガンを使ったコンサートを企画している。
今回私たちが弾かせていただいたのは、カルメル会修道院内にあるサン・アンナ教会。
オルガンはN.アガティ(Nicomede Agati)という、トスカーナ州ピストイア出身のオルガンビルダーが、1852年に製作した楽器。
山を降りて、久しぶりに訪れた大都会。その喧騒とする街を見下ろす小高い山の上に立つこの修道院の教会には、外の世界と打って変わって、平和と安らぎに満ちた、なんともいえない暖かい雰囲気で満ちていた。

教会内部。祭壇の向こう側には、修道士専用の会堂が続いている。
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祭壇と反対側、入り口上部のバルコニーにあるオルガン。
早速、このオルガンの音色や鍵盤の感触を試していく。
夫、演奏台で試奏中。私、下からバランスチェック中&写真撮影も忘れずに。
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カルメル会の聖人の像が会堂を取り囲み、その下には告悔室が。
告悔が始まると、次の人がうっかり入って来ないように、上に「使用中」の赤いランプが点る様になっていた。意外とモダン。
イタリアらしい透明な色彩で描かれた、クーポラの天使たち。
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演奏会の前に結婚式があり、私たちの練習中にお花屋さんが美しく祭壇を飾っていった。
季節に合わせた白いアジサイと赤いバラの取り合わせがきれい。
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さて、バルコニーに上がってみると、天から降ってくる光線のような細いパイプが並んでいた。

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典型的なイタリアの歴史楽器の演奏台。譜面台の彫刻が美しい。(楽譜に文字を書くとき、ちょっと書きにくかったけど・・・)

修復はA.コルノ兄弟(A.Corno&figli)、1992年。

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指に吸い付くような気持ちいいタッチの鍵盤。
イタリアのオルガンにしては、少し重め。
足のペダルの上にはペダレットと呼ばれる「オプション」機能を操作できるレバーが並ぶ。














音色を操作するストップ。25種類。右列の上側、掃除機の柄のようなものが右側からニョっと押し出しているのがわかるだろうか。これはペダルの足元にあるレバーの「Tira tutti(=全部引っ張る、の意)」を踏み込むと、テコの原理に従って出てくる。
この足元レバーひとつ踏み込むことで、ここに並ぶこのオルガンのメインのストップが一気に仕込める仕組みで、ストップを一つ一つ手で操作する手間を省ける。楽譜上で、ここからパッと大音量で!なんてやりたいときに大変便利。
それにしても、なんて単純なアイディア!イタリアのオルガンには大抵ついているけれど、イタリア人らしい楽観的な発明だな、と微笑ましく思うのは、私だけではないと思う。
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恒例(?!)おもしろストップ名。(写真ぶれちゃってごめんなさい)
「Cornetto chinese」=中国人のコルネット(←管楽器)。
16フィートベースの5度管だった。ドの鍵盤を弾くと5度上のソが鳴る。他のストップと組み合わせると、倍音豊かな不思議な音色の効果が。キョンシーのテーマ曲(古い・・)とかに似合いそう。でも修道院で弾くには勇気がいるな。
「中国」がストップ名に出てくるのを見たのは初めて。giapponese(日本人)だとどんな音になったんだろう?!
その下は、Voce angelica=天使の声。柔らかいビブラート効果の出るストップ。
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演奏会10分前、バルコニーからの様子。(写真なんか撮ってないで集中して欲しい・・叱)
演奏会は夜9時から。イタリアのコンサートは始まりが遅い。お客さんは夕食を家で済ませてから出かけてくるのだ。オルガンはお客さんの背中側になるので、演奏している姿を見たい人は、その辺から椅子を勝手に探してきて、こっち向きに座っている。
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私たちが演奏したのは、イタリアの連弾曲2つ、そしてイタリアのソロ作品をそれぞれ弾いた。オペラ作曲家ベッリーニのオルガン作品、ヴァレリ、モランディなど。
一般的なイタリアオルガンに対して、ここのオルガンは一つ一つの音がはっきりと大きく、太いなあ、というのが私の印象。それもそのはず、このビルダー、N.アガティは、当時イタリアでもいち早く、他のヨーロッパの国の新しいオルガン製作技術を、自身の楽器制作にも積極的に取り込んでいった人物らしく、風圧も高い。男性的なスカッと気持ちのよい響きを楽しませてもらった。ホント、いい楽器って何時間弾いてても疲れない。

それにしても、私はドイツに留学したくらいだから、レーガーとかブクステフーデとかバッハとか、ドイツもの漬けの学生生活を送っていたのだが、こういうイタリアン・レパートリーを、しかも自分のコンサートプログラムにモリモリ組み込まざるを得なくなるとは全く想像していなかったけど、所変わればオルガンも変わる、で、今となっては、こういう底抜けに陽気なイタリア作品も楽しんで弾けるようになってきた。楽譜と一対一で何時間にらめっこしてもわからないことも、日常の何気ない生活の中に、ヒントが隠れていることも多い。

さて、「演奏は演奏後のビールを飲むためにある」と言われるように(誰が言ってるのか知らないけど)、私たちも演奏会後、地元のトラットリアに連れて行ってもらい、乾杯!
ジェノヴァといえば魚。早速メカジキのステーキを注文。メカジキの上に、オリーブ、松の実、バジリコソース(←ペスト・ジェノヴェーゼはここの名物)がかかったもの。絶品!
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付け足し。このカルメル会修道院には、修道士が17名いるとか。知り合った修道士さんたちは意外と若い年代も多く(20代の若者も多かった)、とても気持ちのよい明るい人たち。数週間、数ヶ月での修道院体験もできるそう。
修道院の中庭を案内してくれた。
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修道院内には1750年(バッハの没年!)から続く薬局があり、修道士さんが自然薬品を調薬、販売している。記念にバラのエキスのシロップをいただいた。
体の中がきれいになりそう~。
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by organvita | 2008-05-19 19:04 | 見た弾いたオルガン | Comments(2)

イタリアの釣りキチ三平たち

母の日、聖霊降臨祭でもある日曜日は、おらが村の村祭りの日でもあった。
正確に言えば、おらが村は、私たちの住まいがある谷の上部分と、木材工場や湖のある下の、2箇所に分かれているのだが、今日はこの下の地区の祭り。この祭りの目玉は、
その湖(←と呼ばれているが、どうみても池・・)でのマス釣り大会!
2・3日前にこの釣り大会があると知ってから、夫は釣りのことで頭が一杯。というのも、先月My釣竿を新調したばっかりだったのだ。これは試してみる価値大。
早速前日におらが村の釣り具やさんへ、同僚と一緒に申し込みに行き、指定の餌をゲット。参加料、ひとり20ユーロ(約3200円)。昨晩は夜中2時まで仕込みをしていたらしい。私は限界で先に就寝・・・。

朝起きてみると、昨晩の大雨もあがっていた。朝8時の湖の集合時間にぎりぎりに到着すると、他の参加者23名はもうとっくに餌もつけて準備万端の様子。出だしから遅れをとる。
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            釣り大会は朝8時から休憩を挟んで2時間。
         30分ずつx4箇所と、釣り場を移動しながら糸を垂れていく。
        始めに指定された場所は22番。よく見るとイケの淵に番号札が。
        22は私のラッキーナンバー。これはいけるかも?!と期待高まる。
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おたおたとセッティング、餌付けなどをしていると、審査員の「VIA!(始め!)」の声が!
それと同時にみんなヒュンヒュン!と糸を鳴らして釣り糸を垂れ始めた。
あわてて夫、同僚も糸を垂れる。まあ、2時間もあるんだから。のんびりいきましょうよ~。

・・・なんて思っていたら、5分後に隣の兄ちゃんにマスがかかった!!!!
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おおー!いるんだ、ちゃんとお魚が!実は前日、この大会のために(午後は子どもの部)、400匹のマスが放たれたらしい。すごい数!これは釣れないほうがおかしいでしょ。
しかし、こっちの糸が動く気配なし。まあまだ始めたところだからね。のんびりいこうよ。

なんて思っていると、今度は2つ隣りのおじさんが「おお~!」といいながら釣り上げた!
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ちょっとちょっと!!ほとんど同じ場所に糸垂れてるんだからさ、いるんだよ、ここの下にたくさん!と興奮していると、またまた隣の兄ちゃんが釣り上げた!
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ええ~!また~?!だったまだ15分しかたってないよー?!
でもだからさ、いるんだよね、ここの下にね?!たくさんね!!
なんて、期待ばかりは高まりながらも、こっちの糸は反応なし。
なんで??同じ場所じゃん。まあその内こっちに食いつくよ。

・・・・30分経過。「Cambio!(場所交代!)」の号令。あっという間の30分。
隣のお兄さんこの時点ですでに4・5匹ゲット。1メートル横の夫、ゼロ匹。
ラッキーナンバーのはずの22番、意味なし。

4箇所の移動先は、配給されたお魚入れ用の買い物袋に書かれていた。不公平がないように、この数字を頼りに池をぐるっと回りながら釣る。次は4番。気を取り直していこう!
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f0161652_9505234.jpg今回私は応援組に回ったので、その間他の参加者を偵察。
夫と同僚はそれぞれ釣竿一本勝負だったが、中にはこんなキタナイ手を使ってるヤツも。
一本垂れている間に次の一本の仕込みしてる。
むむっ!そんな手があったかー!













第2ラウンド開始。さっきと反対側。隣はまた同じ兄ちゃん。相変わらず次々釣ってる。
夫の竿反応なし。使っているものは同じようなのに不思議。遠くでまた一匹釣り上げた。
夫相変わらずゼロ。
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すると、少し遠くで糸を垂れていた同僚にかかった様子!実は彼は初釣り!夫の指令で私が助けに行く。・・・助けるって、そんな大魚じゃないけれど(笑)。彼のところに行くと魚を片手に少し興奮気味。初魚。でかした。早速釣り針の抜き方を指導し、袋へ投げ込む。

夫のところへ戻ってみると、「一匹釣ったっっっっ!!!」と大喜びしてる。見るとこっちの袋にも一匹入っていた!やった!でかした夫よ!!20ユーロも払ったんだからさ、今晩のおかず分くらいは釣ってよ!なんて言ってプレッシャーをかける。

・・・プレッシャーがまずかったか、またその後停滞。
「休憩!」の合図。一時間たってここで30分の中休みが入った。あっという間。
参加者にはサラミをはさんだパニーニとビール(朝の9時)配給。
左が同僚のヴァルター君、2匹釣ったらしい。右が夫、一匹。まあ後半戦に期待するか。
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私たちが釣りをしている間、湖の横に大きなテントが張られたりなんだか賑やか。お昼になると村人がここに集まってお昼を食べるので、その準備が始まったのだ。
厨房を覗きにいくと、大きな大きな釜で、山男たちがポレンタを作っていた。豪快だ。
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こちらは牛のあばら肉コーナー。すんご~くいい匂い。魚は期待できなさそうだし(ごめんよ夫・・)今日のお昼はこれにしよう。油がギンギン滴り落ちている。ああ、たまらない。
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子どもが主催するクジ引きコーナーが開店した。当たると何かもらえるらしい。
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クジ一回1ユーロ。4クジ購入。クジは数字の書いた小さな紙が丸めてあって、それを小さなマカロニの穴に通していた。イタリアらしい。
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f0161652_9583196.jpg3つはずれ、ひとつ当たり!
銀皿をもらった。
お菓子入れにでもしようかな。











配給されたビールで気持ちよく盛り上がっていると、第3ラウンドの開始合図が!
はっと気づくと他のメンバーはもう移動済み、餌つけて待機してる。あばら肉に釘付けになってる場合じゃなかった!

・・・・カメラを構えて、夫のカッコいい瞬間を写真に収めてブログで公開してあげよう、とこっちもがんばっているのに(ていうのはちょっとウソ)そんな気配なし。それに昨日は、「愛にも釣らしてあげるよ」って言ってくれてたのに全然無視されてる。つまんない。
なので、ちょっとそこらを散歩に行った。

谷の下には、木材を使用する工場が多く、夫の勤めるオルガン工房もこの一角にある。
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f0161652_9594362.jpgこんな牛のマーク見ても、もう別になんにも感じなくなった。慣れって恐ろしい。

f0161652_1005592.jpgあんたたちいいわね~のんびりごろごろできて。~なんて話しかけながら、私の生活もあんまり変わりなかったりして、と思ったりして。
将来は老人ホームよりも牛舎にいれてもらおう。

f0161652_1012110.jpg牛は鼻まで牛柄だって、今日知った。
f0161652_1024088.jpg赤く揺れるチューリップの延長上、屋根の下にネコ発見。30分後にも同じ場所にいた。キミも暇ニャのね。
f0161652_1032611.jpgヤギコーナー。
牛舎じゃなくてこっちでもいいな、老後。

日当たり良好。










ヤギと「入居者募集要項欲しいんですけど。」、「読む前に食べちゃうから~♪」、「仕方がないからお返事書いた~♪」なんて会話してると(そんな歌がありましたね・・・)、なんと、向こうから楽隊がやってくるではないか!
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すると、「愛、こんなところでヤギと何してるの?」の声。
しまった。ヤギ語が話せるところを見られてしまった。
声の主は夫の工房の社長だった。名前はアンドレア。実は彼、オルガンを作る傍ら、トランペットを吹くのだ。今日はお祭りなので、こうして家々を渡り歩きながら演奏しているんだとか。しばしくっついて行ってみることに。
気持ちカメラ目線のこのトランペット奏者が、アンドレア。皆さんの帽子がステキ。
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演奏曲はまさに山の音楽、チロリアン風。ヨーデルでも習って共演しようかな・・。
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楽しく聴き入って、すっかり夫の存在を忘れていた。今頃、魚をいれる袋がちぎれて困っているに違いない。急いで戻ってみると丁度終わったところだった。しまった。
参加者24名が各々の袋を量りにかけている。
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結果、夫3匹、同僚4匹。最後の最後で急に釣れだしたらしい!2時間は短すぎたとか言いつつも満足そう。初体験の同僚ヴァルターもこれで釣りにハマりそう。

魚を狙うネコ、ネコを狙う犬。
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そして、待ちに待った結果発表!魚の重さ&数量で計算するらしい。
一位は夫の横でずっと調子ノリノリだった兄ちゃん。11匹!夫が一匹釣っている間に4匹釣っている計算。すごすぎ。景品はお菓子やパスタ、ワインなどの詰め合わせ。2位、3位とも表彰された。夫と同僚は憧れのまなざしで見つめてる。
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しかし!なんとその後4位、5位・・・とどんどん表彰が続く!
ややっ!私たちもひょっとしてひょっとしたらっ?!?

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・・・・・・・
番号がどんどんどんどんどんどん下がって、
同僚ヴァルター19位!サラミをゲット。

f0161652_108558.jpg続いて夫20位!
(よかったね、ビリじゃなくて) 
トレンティーノ州の白ワインゲット。一位の人より嬉しそうな笑顔だよ。ちょっと無理やりっぽいけど。





そんなことしている間に、お昼の用意ができたようだ。さっきのあばら肉定食を取りに行く。いつの間にか人が大勢集まってきていて、長蛇の列!
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すでに残り少なくなっていたあばら肉をゲットし、テントの中へ。
すごい人でごった返していた。
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本日の昼食。あばら肉2切れ、ポレンタ、チーズ一切れ、キャベツの酢漬け+ドリンクで
計10ユーロなり。
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そして、あんなにお昼を食べたけど、やっぱり釣りたてのお魚食べたいよね、ってことで、夜、我が家に再集合。夫と同僚のお魚計7匹。内5匹を料理。
マスの塩釜焼き、マスの香草焼き&戦勝品白ワイン蒸し、マスとイタリアンパセリのリゾットを、トマトのオーブン焼きと共に。めちゃくちゃ美味しかった。
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今日はマスに一日中遊んでもらった。また遊んでもらいマス。お魚ギョッとしてる??


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by organvita | 2008-05-12 10:39 | ドロミテの景色 | Comments(6)

オルガンのれんしゅう

今週になって急に温かくなり、タンポポが満開!
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タンポポ、山桜、雪山の三重唱。
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以前から気になっていた、なんとなく独特の雰囲気が宿る、あこがれのお家。
どんな人が住んでいるんだろう。こんなところに住めたらいいなーーー・・・。
どこまでも庭が続いているかのよう。
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f0161652_716476.jpg・・・なんて、いつも夢みながら通り過ぎていたこのお家。
・・が!なんと!
今日見たら売りに出ているではないかっっ!!
売りにでなきゃ買えない!
ってことは、今まさに買い時?!



・・・と数分夢見て写真にまで収めちゃったものの、ああ、はかない。

夢は夢、現実は現実。
こんなに暖かくていい気持ちなのに、
このタンポポの上でごろっとしたら最高だろうなーと思うのに、
先のことを考えるとどうしても怖くて、れんしゅうにいかなければならず。ああ、はがゆい。

ということで、やってきたのが、いつも練習に使わせてもらっている小さな教会。
おらが村から車でちょっと。同じ谷の村にある。教会の前はちょっとした公園になっていて、村人の憩いの場、午後はこどもが集まってくる。
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教会の中に入るとひんやり。夏でもセーター持参で練習している。
幸い田舎の教会なので、他に練習に来る人もほとんどいず、ミサの時を覗けばいつでも快く貸してくれるので、とてもありがたい。しかも無料です。
こういうところ、ヨーロッパって寛大でいいなと思う。
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なので、せめてお礼に、練習に来たらこのマリアさまの足元のろうそくに火をつけている。
ろうそくひとつ10セント。16円・・。今日はブログ用にふたつサービス。でも小銭忘れた。ああ、ごめんなさい。
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     このオルガンは夫が勤めるオルガン工房が2000年に制作したもの。
            2段鍵盤+ペダル、14ストップ&カプラー。
    小ぶりだが、この規模の教会に丁度よい大きさ。残響の気持ちよい教会。
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           木の模様のデザインは、いつも社長の奥さまが。
            それをこの谷の木彫り職人が掘り出していく。
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鍵盤はとても繊細。一人で練習していても、実はこの楽器が、良い弾き方しているか、
そうでないか、色々と教えてくれるのだ。先生、今日もキビシく容赦なし・・・。
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                これからもお世話になります。


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by organvita | 2008-05-09 08:25 | 見た弾いたオルガン | Comments(10)

似顔絵

ブログを初めて間もないものの、思いもかけず沢山の方々に読んでいただいていますこと、とても嬉しく思っております。ガイコクのド田舎生活の活力になれば、と始めたブログですが、少しずつでも更新しながら、みなさまに応援いただけたら嬉しいです。
コメントを下さった方々、個人的にメールを下さった皆さま、ありがとうございます!
さて、そんな中で、多くの方から、「似顔絵」についてご質問いただきましたので(!)、
この場を借りてご紹介させていただくと、これはボルツァーノに住む似顔絵書きを趣味としているイタリア人の知人がプレゼントしてくれたものです。水彩画です。
実は夫の分もあって(笑)、この二枚は今、家の電子練習オルガンの上に飾っています。
私たちのナマ顔を知る方々、いかがでしょう?結構特徴つかんでいると思うのですが!

見所1:私のデコ(出てる)
見所2:私の鼻(引っ込んでる)
見所3:夫、靴はいてない(靴下きたない)
見所4:夫の無精ヒゲ(剃ってよ、もう・・)

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by organvita | 2008-05-09 07:10 | その他 | Comments(4)

ドロミテ横断のシゴトその3  コルティーナのオルガン

コンサート当日、なんとなく落ち着かなくて午前中に教会を覗きにいくと、外にすごい人だかり。ブラスバンドの響きが石造りの町中にこだましている。お祭りだ!
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中に割り入ってみると、山の民族衣装を着たブラスバンドが賑やかに演奏中。そして白い天使たち!周りを取り囲む人たちも何気におしゃれに着飾っている。そう、今日はこの町のプリマ・コムニオーネ(Prima Comunione)の日。カトリックのお祝いで、7~8才の子どもが初めてミサで聖餐式に与るのだ。この後みんな教会内に移動しミサに参列する。子どもの成長を親戚揃って神の前で祝うということだから、日本で言えば七五三みたいなもの。宗教が変わっても、人間が根本的に持つ気持ちや祈りは全世界共通だ。
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f0161652_18334171.jpg美しい民族衣装に身をまとって演奏する町の楽団員たち。アニメソングもあり。

f0161652_18343492.jpg全然聴かずにおしゃべりに夢中な天使たち。
どの国の天使も同じか・・。

親たちも我が天使の写真撮影に余念がない。
どの国の親も同じか・・・。
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美しかったので、写真を撮らせていただいた。はにかんだ娘さんかわいい。「コピー商品は作らないでね」と辛口のママ。私は中国人ではありません。
ミサが終わるのを待っている間に昼食を済まし、教会へ。サン・フィリップ&ジャコモ教会。
やっと私たちの練習時間。教会内はピンクで統一された美しいバロックスタイル。
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恒例、オルガニストの階段。洞窟みたい。オルガンへの道のりは細く、暗い・・・?
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上に上るとかなり広いバルコニーが。その真ん中に演奏台。この楽器はかなり大型。
54ストップ、3段鍵盤&ペダル。パイプ総数約3000本。南チロルの工房マウラヒャー社(Mauracher)1954年制作。A.ゼーニ(Andrea Zeni)2002年修復。
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演奏台から見た教会内部はこんな感じ。背中側にパイプケースが鎮座。前回のオルガンと見比べていただくだけでもわかるかと思うが、本当に一台一台の仕組みや音色が違うので、夜の演奏会に向けて、早速このオルガンの持っている「素材」を試しながら、演奏する曲の音作りをしていく。このシンフォニックなオルガンのために私たちが用意した曲は、ドイツとイタリアのロマン派の作品、そしてA.へッセのオルガン連弾作品。
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ブログを始めてからいつもに増して写真を取る回数が増えてる私をみて半ば呆れている夫が、「これブログに載せたら?」と私を呼んだ。なんと、このオルガンにはイキな名前のストップが!私「はい、写真撮るからどいて~」。全く練習になってない。
ストップ番号(上の数字)4番:Flauto del bosco(森のフルート)
               23番:Flauto delle Dolomiti(ドロミテのフルート)
どちらも素朴で柔らかい響きがした。
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演奏台左側には電話つきテレビ?練習に疲れたらこの電話で出前とか頼むと(できればピザより盛りそばがいいな)ここまで持ってきてくれて、テレビで連ドラ見ながら、CMの間にまたちょこっと練習でもしとくか、なんてことは残念ながらありえない。ほんと残念。
このテレビには、ミサ時の遠い祭壇での様子が映し出され、オルガニストはこれで弾くタイミングをチェックしながら演奏しているのだ。オーケストラとの演奏のときに指揮者を映すこともある。電話は祭壇脇の部屋と繋がった内線電話で、教会が広くて一々往復できないので、この電話でミサの諸事項を神父と連絡し合う。今日の賛美歌の番号は?とか。
右側にある黒い計算機のようなものは、ここに賛美歌番号を入力して送信すると、教会内の電光掲示板に映し出される仕組み。この操作を間違えると誰も歌ってくれない・・・。
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バルコニーで聴こえる音やバランスと、教会やホール内で聴こえるそれとは、全く違うことが多い。オルガンは建物あっての楽器で、その残響もすべて含めて音作り&音楽作りをしていく。バルコニーで気持ちよく弾いてても下では大変なことになっていた?!なんてこともあり得るから、今回も夫と私はあの細い階段を十何往復もしながら、一人が上で弾き、もう一人が下から「バランス悪い」とか「もっと高音部増やせない?」とか「そのメロディの音イマイチ。他のストップないの?」とか「もっとはっきり弾かないと残響でなんだかわからん」とかなんとか言い合う。今回は相手が身内だから、言い過ぎたりして険悪なモードになりかけたりした(?!)が、その曲の背景、オルガニストの趣味や癖を察知して相応しい助言をすることは、音作りの際のアシスタントの役割として大変重要。なので大抵、アシスタントはやはり同じオルガニストか、オルガンのことをよくわかっている人に頼むことになる。譜めくりだって、それだけではなく、微妙なタイミングでストップを追加してもらったり減らしてもらったり、沢山の鍵盤とペダルの演奏で対応しきれないオルガニストの片腕となって働いてもらうのだ。
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そんなことをやっているとあっという間に4時間経過。ぶっ続け。小さい脳みそが「もう限界」と指令してくる。でも音作りをなんでもかんでも終わらせないとコンサート弾けない。「時間足りませんでした」とは言えない。そんなんで、どうにかすべての音色の組み合わせを決めると、それを今度はコンピューターに一々記憶させていき(コンピューターがすべてのオルガンについている訳ではないので、その場合はもっと複雑)、それを自分の楽譜にも「この小節からこの番号の音色」という風にメモっていく。私は「Post It」派だが、オルガニストによってメモの仕方は三者三様。弾く鍵盤の場所も同時に記す。そしてここから初めて文字通りの「練習」開始。まだ数時間しか知り合っていないこの楽器の魅力を最大限に引き出せるよう、少しでも慣れるように弾き込んでいく。

いつも当たり前のこととしてやっているが、改めてこうやって書き出していくと、オルガニストって本当にすごい地味な作業をコツコツやってたんですね~。
世界中のオルガニストに乾杯!!
あ、乾杯はコンサートのあとで。
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そしてやっとコンサート。私たちの他に、この地域を拠点として活躍するアカペラ合唱団と金管アンサンブルの演奏もあった。無名のグループだがかなり上手。残念ながら雨が降り始めた夜9時からのコンサートにはお客さんまばら。それでもヴァリエーションに富んだ素敵なコンサートだった。私たちも久しぶりにシンフォニックな大型の楽器を気持ちよく弾けて大満足!
その後簡単なパーティーが用意されており、夫は早速気持ちよくワイン飲んでる。私が帰り運転するってことらしい。コルティーナ出発夜11時、恒例イタリアの道表示の悪さに町中を3周迂回させられ(!!)一時間経過。やっと町から脱出、雨と霧で見通しの悪い山道をゆっくりゆっくりと車を走らせる。対向車なし。夫は気持ちよく横で獏睡中。その間、野生のシカ2匹と野うさぎに遭遇。

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by organvita | 2008-05-06 19:00 | 見た弾いたオルガン | Comments(4)