カテゴリ:ドロミテの景色( 202 )

イタリアの釣りキチ三平たち

母の日、聖霊降臨祭でもある日曜日は、おらが村の村祭りの日でもあった。
正確に言えば、おらが村は、私たちの住まいがある谷の上部分と、木材工場や湖のある下の、2箇所に分かれているのだが、今日はこの下の地区の祭り。この祭りの目玉は、
その湖(←と呼ばれているが、どうみても池・・)でのマス釣り大会!
2・3日前にこの釣り大会があると知ってから、夫は釣りのことで頭が一杯。というのも、先月My釣竿を新調したばっかりだったのだ。これは試してみる価値大。
早速前日におらが村の釣り具やさんへ、同僚と一緒に申し込みに行き、指定の餌をゲット。参加料、ひとり20ユーロ(約3200円)。昨晩は夜中2時まで仕込みをしていたらしい。私は限界で先に就寝・・・。

朝起きてみると、昨晩の大雨もあがっていた。朝8時の湖の集合時間にぎりぎりに到着すると、他の参加者23名はもうとっくに餌もつけて準備万端の様子。出だしから遅れをとる。
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            釣り大会は朝8時から休憩を挟んで2時間。
         30分ずつx4箇所と、釣り場を移動しながら糸を垂れていく。
        始めに指定された場所は22番。よく見るとイケの淵に番号札が。
        22は私のラッキーナンバー。これはいけるかも?!と期待高まる。
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おたおたとセッティング、餌付けなどをしていると、審査員の「VIA!(始め!)」の声が!
それと同時にみんなヒュンヒュン!と糸を鳴らして釣り糸を垂れ始めた。
あわてて夫、同僚も糸を垂れる。まあ、2時間もあるんだから。のんびりいきましょうよ~。

・・・なんて思っていたら、5分後に隣の兄ちゃんにマスがかかった!!!!
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おおー!いるんだ、ちゃんとお魚が!実は前日、この大会のために(午後は子どもの部)、400匹のマスが放たれたらしい。すごい数!これは釣れないほうがおかしいでしょ。
しかし、こっちの糸が動く気配なし。まあまだ始めたところだからね。のんびりいこうよ。

なんて思っていると、今度は2つ隣りのおじさんが「おお~!」といいながら釣り上げた!
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ちょっとちょっと!!ほとんど同じ場所に糸垂れてるんだからさ、いるんだよ、ここの下にたくさん!と興奮していると、またまた隣の兄ちゃんが釣り上げた!
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ええ~!また~?!だったまだ15分しかたってないよー?!
でもだからさ、いるんだよね、ここの下にね?!たくさんね!!
なんて、期待ばかりは高まりながらも、こっちの糸は反応なし。
なんで??同じ場所じゃん。まあその内こっちに食いつくよ。

・・・・30分経過。「Cambio!(場所交代!)」の号令。あっという間の30分。
隣のお兄さんこの時点ですでに4・5匹ゲット。1メートル横の夫、ゼロ匹。
ラッキーナンバーのはずの22番、意味なし。

4箇所の移動先は、配給されたお魚入れ用の買い物袋に書かれていた。不公平がないように、この数字を頼りに池をぐるっと回りながら釣る。次は4番。気を取り直していこう!
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f0161652_9505234.jpg今回私は応援組に回ったので、その間他の参加者を偵察。
夫と同僚はそれぞれ釣竿一本勝負だったが、中にはこんなキタナイ手を使ってるヤツも。
一本垂れている間に次の一本の仕込みしてる。
むむっ!そんな手があったかー!













第2ラウンド開始。さっきと反対側。隣はまた同じ兄ちゃん。相変わらず次々釣ってる。
夫の竿反応なし。使っているものは同じようなのに不思議。遠くでまた一匹釣り上げた。
夫相変わらずゼロ。
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すると、少し遠くで糸を垂れていた同僚にかかった様子!実は彼は初釣り!夫の指令で私が助けに行く。・・・助けるって、そんな大魚じゃないけれど(笑)。彼のところに行くと魚を片手に少し興奮気味。初魚。でかした。早速釣り針の抜き方を指導し、袋へ投げ込む。

夫のところへ戻ってみると、「一匹釣ったっっっっ!!!」と大喜びしてる。見るとこっちの袋にも一匹入っていた!やった!でかした夫よ!!20ユーロも払ったんだからさ、今晩のおかず分くらいは釣ってよ!なんて言ってプレッシャーをかける。

・・・プレッシャーがまずかったか、またその後停滞。
「休憩!」の合図。一時間たってここで30分の中休みが入った。あっという間。
参加者にはサラミをはさんだパニーニとビール(朝の9時)配給。
左が同僚のヴァルター君、2匹釣ったらしい。右が夫、一匹。まあ後半戦に期待するか。
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私たちが釣りをしている間、湖の横に大きなテントが張られたりなんだか賑やか。お昼になると村人がここに集まってお昼を食べるので、その準備が始まったのだ。
厨房を覗きにいくと、大きな大きな釜で、山男たちがポレンタを作っていた。豪快だ。
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こちらは牛のあばら肉コーナー。すんご~くいい匂い。魚は期待できなさそうだし(ごめんよ夫・・)今日のお昼はこれにしよう。油がギンギン滴り落ちている。ああ、たまらない。
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子どもが主催するクジ引きコーナーが開店した。当たると何かもらえるらしい。
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クジ一回1ユーロ。4クジ購入。クジは数字の書いた小さな紙が丸めてあって、それを小さなマカロニの穴に通していた。イタリアらしい。
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f0161652_9583196.jpg3つはずれ、ひとつ当たり!
銀皿をもらった。
お菓子入れにでもしようかな。











配給されたビールで気持ちよく盛り上がっていると、第3ラウンドの開始合図が!
はっと気づくと他のメンバーはもう移動済み、餌つけて待機してる。あばら肉に釘付けになってる場合じゃなかった!

・・・・カメラを構えて、夫のカッコいい瞬間を写真に収めてブログで公開してあげよう、とこっちもがんばっているのに(ていうのはちょっとウソ)そんな気配なし。それに昨日は、「愛にも釣らしてあげるよ」って言ってくれてたのに全然無視されてる。つまんない。
なので、ちょっとそこらを散歩に行った。

谷の下には、木材を使用する工場が多く、夫の勤めるオルガン工房もこの一角にある。
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f0161652_9594362.jpgこんな牛のマーク見ても、もう別になんにも感じなくなった。慣れって恐ろしい。

f0161652_1005592.jpgあんたたちいいわね~のんびりごろごろできて。~なんて話しかけながら、私の生活もあんまり変わりなかったりして、と思ったりして。
将来は老人ホームよりも牛舎にいれてもらおう。

f0161652_1012110.jpg牛は鼻まで牛柄だって、今日知った。
f0161652_1024088.jpg赤く揺れるチューリップの延長上、屋根の下にネコ発見。30分後にも同じ場所にいた。キミも暇ニャのね。
f0161652_1032611.jpgヤギコーナー。
牛舎じゃなくてこっちでもいいな、老後。

日当たり良好。










ヤギと「入居者募集要項欲しいんですけど。」、「読む前に食べちゃうから~♪」、「仕方がないからお返事書いた~♪」なんて会話してると(そんな歌がありましたね・・・)、なんと、向こうから楽隊がやってくるではないか!
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すると、「愛、こんなところでヤギと何してるの?」の声。
しまった。ヤギ語が話せるところを見られてしまった。
声の主は夫の工房の社長だった。名前はアンドレア。実は彼、オルガンを作る傍ら、トランペットを吹くのだ。今日はお祭りなので、こうして家々を渡り歩きながら演奏しているんだとか。しばしくっついて行ってみることに。
気持ちカメラ目線のこのトランペット奏者が、アンドレア。皆さんの帽子がステキ。
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演奏曲はまさに山の音楽、チロリアン風。ヨーデルでも習って共演しようかな・・。
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楽しく聴き入って、すっかり夫の存在を忘れていた。今頃、魚をいれる袋がちぎれて困っているに違いない。急いで戻ってみると丁度終わったところだった。しまった。
参加者24名が各々の袋を量りにかけている。
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結果、夫3匹、同僚4匹。最後の最後で急に釣れだしたらしい!2時間は短すぎたとか言いつつも満足そう。初体験の同僚ヴァルターもこれで釣りにハマりそう。

魚を狙うネコ、ネコを狙う犬。
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そして、待ちに待った結果発表!魚の重さ&数量で計算するらしい。
一位は夫の横でずっと調子ノリノリだった兄ちゃん。11匹!夫が一匹釣っている間に4匹釣っている計算。すごすぎ。景品はお菓子やパスタ、ワインなどの詰め合わせ。2位、3位とも表彰された。夫と同僚は憧れのまなざしで見つめてる。
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しかし!なんとその後4位、5位・・・とどんどん表彰が続く!
ややっ!私たちもひょっとしてひょっとしたらっ?!?

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・・・・・・・
番号がどんどんどんどんどんどん下がって、
同僚ヴァルター19位!サラミをゲット。

f0161652_108558.jpg続いて夫20位!
(よかったね、ビリじゃなくて) 
トレンティーノ州の白ワインゲット。一位の人より嬉しそうな笑顔だよ。ちょっと無理やりっぽいけど。





そんなことしている間に、お昼の用意ができたようだ。さっきのあばら肉定食を取りに行く。いつの間にか人が大勢集まってきていて、長蛇の列!
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すでに残り少なくなっていたあばら肉をゲットし、テントの中へ。
すごい人でごった返していた。
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本日の昼食。あばら肉2切れ、ポレンタ、チーズ一切れ、キャベツの酢漬け+ドリンクで
計10ユーロなり。
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そして、あんなにお昼を食べたけど、やっぱり釣りたてのお魚食べたいよね、ってことで、夜、我が家に再集合。夫と同僚のお魚計7匹。内5匹を料理。
マスの塩釜焼き、マスの香草焼き&戦勝品白ワイン蒸し、マスとイタリアンパセリのリゾットを、トマトのオーブン焼きと共に。めちゃくちゃ美味しかった。
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今日はマスに一日中遊んでもらった。また遊んでもらいマス。お魚ギョッとしてる??


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by organvita | 2008-05-12 10:39 | ドロミテの景色 | Comments(6)

ドロミテ横断のシゴト

快晴の週末、ドロミテの中でも一番美しい町のひとつ、コルティーナ・ダンペッツォの教会へ、演奏の仕事に出かけてきた。ドロミテの西側にある我が家からは、東の反対側まで横断することになる。高速道路なんてない。文字通り山超え谷超え、約2時間半の車の旅。日帰りで演奏だとちょっとキツイので、前日から夫と出発。今回は夫と連弾もあり。
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出発して20分後、パネヴェッジョ自然公園通過。ここにはシカの保護地区があり、間近で見ることができる。実は、おらが村のあるフィエンメ渓谷からこのあたりまでは、良質のモミが豊富なことで有名で、ストラディヴァリもこのあたりの木材で楽器を製作していたとか。このシカたちにも聴かせてやりたい。
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冬毛が抜けきれていないシカたち。まだ寒いからシカたない。
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山をどんどん登っていくと、そこにはまだ雪が残っていた。
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一つ目の峠山頂からの眺め。何度みても美しい。
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迫り来る山の斜面。この雪が解けるまでにはもうしばらくかかりそうだ。
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最後の峠を超え、目的地にどんどん近づくも、お腹がすいてどんどん寡黙になっていく私たち・・。通りかかった山小屋のレストランで昼食を取ることに満場一致の即決。
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入り口で見つけた謎の下半身。なんとタバコの灰皿になっていた。
イタリアでは数年前から、レストラン内全国禁煙です。吸いたい方は外に出てどうぞ。
その横には、牛乳入れを利用したゴミ箱が。
私を見て固まってた男の子。山から出てきた黒髪の魔女と間違えたか?!さらっていきたくなるくらいカワイイ。山で牛柄の服の子どもなんて当にブログネタ!と思って早速一枚カシャリ。あとでよく見たらパンダだった・・。
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さて、入ってみてびっくり。こんなお洒落なレストランでした。木と緑でコーディネートされたインテリアが素敵。上には宿泊施設もあるとか。
ここで頂いたお昼のご紹介。アンペッゾ風赤かぶらのトルテッローニ(Tortelloni di rape rosse all'ampezzana)。この辺の郷土料理らしい。赤の色合いが美しい少し甘めの詰め物がおいしかった。夫のは地元のソーセージをズッキーニと一緒にあえたトマトソースのスパゲッティ。何気に花柄の白いテーブルクロスも山っぽくて素敵。
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激ウマ・デサートまで食べた後(夢中で写真取るの忘れた・・)、さらに森の中を車を走らせていくと、コルティーナの町がワーッと眼下に飛び込んできた。360度山のパノラマ。
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この先、メインのオルガン話続く予定。
こんな調子で書いてたら、いつ辿りつくのか心配だけど・・。


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by organvita | 2008-05-06 00:52 | ドロミテの景色 | Comments(5)