カテゴリ:見た弾いたオルガン( 160 )

オイティンのオルガン

旧東でコンサートを2つ弾いた後、アレちゃんはイタリアへ帰国。
私はそこから一人でまた北上して、私の第二の故郷、
懐かしの北ドイツに行ってきました!!!!
留学していたリューベックでの話は後に回して、
こちらその近郊、オイティン Eutinの町。
ゆっくり二泊したこの町では、ある日広場に市場が建ちました。
コンサートを弾かせていただいたのは、広場に面したこの教会。

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この教会でコンサートを弾かせていただくのは二回目。
10年前に弾かせていただいた後、教会内は大修復を行い、
ロマネスク様式を以前よりも取り戻した、
明るい雰囲気の教会に変わっていました。
これまで、少し変わった残響が玉に瑕だったというカントールのマルティン。
教会の壁裏側に戦後張られてしまっていたアスペストを、
この修復ですべて削除した結果、
溶けるような本当に素晴らしい残響を持つ空間と様変わり!

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オルガンの響きも前よりも爽快で自然な響きに。
以前よりももっとよく歌う楽器になったような気がしました☆

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オルガン:Metzler (1987)
3段鍵盤+ペダル 34ストップ


北ドイツバロック様式に基づいたオルガン。
この写真からもわかるように、オルガンがいくつかのケースに分かれています。
それぞれの部分が特技を持ち、そして、こういうオルガンの特徴を生かすために
それらの組み合わせや駆け引きを楽しめるような立体的な作品が
同時代にたくさん書かれています。

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オルガンの演奏台はそれらのケースの間に挟まるように、こんな場所に。
北ドイツで北ドイツバロックものを弾く。私にとって最高の醍醐味☆
コンサートの準備はもちろんですが、コンサート前の二日間、
一人で沢山弾き遊ばせてもらいました☆

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教会に張ってあった、オルガンフェスティバルのポスター。28年目!
留学時代にも、いろんなオルガニストの演奏を聴くために何度か電車で通ったものです。
コンサートには、リューベックからも懐かしい友達が聴きにきてくれたり、嬉しい一時でした。

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教会内は美術館のように、素晴らしい彫刻もたくさん。

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ルネサンスの木製のマリア様。
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レンガ造りのこういう家も、北ドイツの町の特徴です。
ちなみに来年は、大規模なガーデニングショーが町全体で行われるとかで
お城のお庭も大工事中。またゆっくりとヴァカンスに来たいな~!

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by organvita | 2015-09-02 05:00 | 見た弾いたオルガン | Comments(8)

ズールのオルガン その2

旧東ドイツ、美しいチューリンゲンの森の一角にある町、ズールSuhl。
この教会のオルガンフェスティバルで演奏させていただきました。
ここで弾かせていただくのは二回目!帰ってきたよー☆
5年前の「その1」はこちら。

http://organvita.exblog.jp/16483910/

教会前の銀座商店街には、オルガンフェスティバルの立派な旗が!
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30年戦争後に急激に住民が増えたというズール。
そのため教会一つでは間に合わなくなって、
このもう一つの教会が1706年に建てられました。
4階建ての箱型の教会。バロック時代から変わっていません。
祭壇の上にオルガンがはみ出すかのように置かれています。

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オルガン:Eilert-Köhler 1740年
A.シュッケ Schuke-Orgelbau Posdam (2007修復)
二段鍵盤+ペダル 39ストップ

北ドイツの名工シュニットガーの弟子だったといわれるケーラー。
このオルガンを建てたのはわずか25~33歳のころだったとか。
完全な形で残っている彼の楽器はここだけという、貴重なオルガン。

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この豪華なオルガンケースを見ているだけでも飽きないんだけど、
8フィートがたくさんあるこの楽器での音色作りもとても楽しかった☆

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連弾を少し混ぜつつ、ドイツとイタリアからのソロのバロック時代の作品を
演奏してきました。コンサートの後、いただいたステキな花束と記念撮影☆
この教会のカントール&オルガニストのフィリップのめちゃカワイイ息子ちゃんと。

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ちなみに、フィリップは日本でも演奏活動をしている、イケメンオルガニスト。
ドイツ人らしい堅実な素敵な演奏を聴いたことがある人も多いでしょう。
このオルガンで弾くフィリップのCDはこちらから買えますよ☆


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by organvita | 2015-09-02 03:31 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

ポツダム Erlöserkircheのオルガン

一年ぶりにドイツで弾いてきました。
最初のコンサートはこちら。ベルリンからすぐのポツダム。
閑静な高級住宅街にたたずむこちらErlöserkirche。

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ネオゴシック様式の、丸いアーチで囲まれた円形の会堂。

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どことなくすす汚れた雰囲気の天井に、またドイツの歴史を感じる。
少しずつ修復作業がされています。
オルガンだけでなく、オーケストラや合唱など、
コンサート会場としても稼働率が多い教会だとか。

そして、後方バルコニーにある大型オルガン。

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バルコニーの窓からは教会の周りの緑が見えて、
どことなく爽やかな気持ちで練習できた。
なんだかとても懐かしい感じの典型的なドイツのネオバロックスタイルの楽器。

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オルガン:H-J.Schuke (Potsdam) 1964
3段鍵盤+ペダル 37ストップ

スウェルペダルが右端にあって、足の長さが足りず、
しかも操作方向が逆向き!(踏み込むと閉まる)
東ドイツにはロマン派の時代から、たまに使われた形らしいです。
左側通行と右側通行の国があるんだから、
スウェルが逆の地域があるのも不思議じゃないけど、
慣れるまで変な気持ちでした(笑)。
心は「クレッシェンドー!」なのにデクレッシェンドの操作をしないといけない矛盾。

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フランクの作品、現代曲をそれぞれ一曲ずついれるように、という
フェスティバルからの意欲的な依頼。
そのお陰で、普段とはまた違ったプログラムを組むことができました。

さて、ポツダムといえば、サンスーシー宮殿!
練習の合間を縫ってでも、ここだけはどうしても訪れたかった!

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ずいぶん昔、留学中の私を訪ねてきた両親と一緒に行ったことがある場所。
でもそのときは中に入れなかったんだよね。
今回はちゃんと事前予約して宮殿内も見学しました。

3ユーロ払えば、館内撮影もできます。
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音楽家にとっての目的のひとつはこの音楽の部屋。
作曲もしたほど(しかも彼の作品は悪くない!)音楽を愛した
フリードリヒ2世が愛用していたクヴァンツのフルートと、
オルガン製作者でもあったシルバーマンのフォルテピアノが飾られていました。
バッハの息子、カールフィリップはこのフリードリヒ2世に長年仕えていて、
この宮殿に晩年の大バッハが訪問したこともあります。
この部屋でもきっと演奏したはず!

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すごくモダンな(でももちろんオリジナル)
床と椅子。なかなかセンスのいい王様☆

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楽器を演奏する天使たち。

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あ、オルガン弾いてる!

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オーディオガイド(日本語あり)を借りて、
一時間くらいゆっくりと見学できます。
そのあとのお庭散策や、他の宮殿見学も含めたら、
丸一日ゆっくりと楽しめますよ。

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by organvita | 2015-09-01 17:39 | 見た弾いたオルガン | Comments(4)

Scuolのオルガン

スイスの東端、イタリアとオーストリアの3国が重なる辺りにある街、
シュクオールの教会でコンサートを弾いてきました。
3000M級の山々に囲まれた谷にある街。
スイス圏に入ったとたん、エンガディン地方特有の家の壁の装飾が
目に入ってきます。言葉はドイツ語。でもみんなイタリア語も達者。

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このプロテスタント教会の内部もこの辺りの典型的な教会。
片面だけの窓、簡素な装飾、暖かいぬくもりの木のベンチ。
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天井に残るかわいらしい花模様。
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弾いてきたオルガンはこちら。
Heinrich Giezendanner 1792 / Metzler 1957
オルガンケースは18世紀のオリジナル。

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二段鍵盤+ペダル 18ストップ

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今回もアレックスとの連弾、それぞれのソロを交えたプログラムで。
個性がしっかりしていながらもバランスの良い音色&
垢抜けた美しい残響のオルガンでした。

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日帰りで弾いて帰ってこなければいけなかったので、
教会直行直帰。案の定、町は全然見れらず。
後で知ったんですけど、温泉で有名な観光地だとか!
く、くやしい・・・。オルガン弾いてる場合じゃなかった。。。?

ちなみに、ぱっと行ってぱっと帰ってしまうことをイタリアではよく、
「Toccata(触る)と Fuga(逃げる)」って表現します。
例えばアレちゃんの実家に一泊だけで帰るとマンマが、
「もう、アンタたちはいつもトッカータとフーガなんだから!」みたいに。

コンサート終わってから、フェスティバル関係者の皆さんと打ち上げ☆
それから大雨の夜中、3時間かけて車でおらが村に帰りました。
夜中2時過ぎ帰宅。日帰り労働者。ごくろうさん。

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by organvita | 2015-08-16 08:16 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

コンサートいくつか終わりました

おらが谷の教会で、トランペットの友人パオロ&アレちゃんの3人で、
ネパール震災のためのチャリティーコンサートを弾きました。
いつも練習に使わせていただいている教会、
時々こういう形で「お礼」として弾かせていただいています。
3年前には東北震災のチャリティもさせていただきました。

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なんと4つのラッパを使い分けてくれたパオロ。
バロックからジャズまで!
ハイドンのトランペット協奏曲も全曲演奏。
オケ部分はオルガン用にアレンジ。あっぱれワタシ。
最後は教会の照明を消して、ロマンチックにジャズして終演。
ジャズエキスパートのパオロに色々教えてもらって楽しかった☆

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それから、おらが村の別の教会で、昨日はこんなことを。
8月6日広島の日は、カトリックでは「キリストの変容祭」。
聖書の言葉と、それに合わせたオルガン曲を組み合わせて、
一時間のメディテーション・コンサートを弾きました。
コンサート前のトークでは、アレちゃんがしっかりと
「広島の日」でもあることをアピール。

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アレちゃん練習中。
1700年代のケースの楽器で、
同じ時代の歌舞伎のTシャツ着て(by ユニクロ)。
なんだかなーこの組み合わせ。

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この教会で、こんなこともやってます。
土曜日のミサの前に30分のオルガンミニコンサート。
明日が最後の日。
偶然お近くにいらっしゃる方、どうぞ聴きにいらしてください~☆☆☆

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by organvita | 2015-08-07 23:53 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

ヴァッラーダのオルガン Vallada

標高1000M以上だというのに、
30度前後の快晴が続いている今日この頃です。

そんな中。ドロミテで行われている音楽フェスティバルのひとつ、
The Muses and the Dolomites の一環のコンサートで演奏してきました。

ドロミテの町、ファルカーデの近く、ヴァッラーダという村はずれの教会。
山の中に静かにたたずむ、こんなかわいい教会が舞台。
この教会は1100年台に建てられて、
修復、改造を重ねて今日まで使われています。

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教会の中に入ると、壁一面に壁画が!
ヴェネト州のヴィッラみたいなつくり。

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聖書の色んなシーンが一面に描かれています。
これは最後の晩餐。
この辺りは旧オーストリア領。
この壁画もオーストリア出身の画家が手がけたものだとか。

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祭壇もルネサンス時代の貴重なもの。
その後ろにオルガンが見え隠れしています。

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美しい祭壇の一部。

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祭壇の後ろに隠れているオルガン。
北イタリア、ヴェネト州に多く残る歴史的楽器。
オルガン:カッリード 1800年代制作。

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典型的なカッリードの演奏台。

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演奏してきたのは、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」。
ソプラノ、メゾソプラノ、オーケストラの編成ですが、
オケ部分をオルガンでアレンジして弾きました。
ショートオクターブでヘ短調を弾くのはややこしかった~(汗)。

スタバ(コーヒーショップじゃないよ)はラテン語なのですが、
14歳の村の少女がイタリア語訳の朗読を挟みながらの進行。
4美女(?!)リハーサルから意気投合してすっかり仲良しに。
晴らしいコンサートになりました☆
カーテンコールはこんな感じで。

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このフェスティバルのオープニングコンサートでもあったこの企画。
日が暮れ始める9時から始まり、終わった頃には真っ暗。
終演後には教会の外の心地よい風の中で、アペリティーボ。
村一番のレストランが軽食やドルチェを用意してくれていました!
劇ウマ。ここで夕飯を済ませようと喰らいつくワタクシ。
沢山の人たちとコンサートの感想を思い思いに交わせるこんな時間も大切な一時。

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この同じコンサートを、数日後におらが谷でも再演。
でも完全に写真を撮り忘れ・・。
そんなこんなでここ約2週間、ペルゴレージ漬けでした。
それにしても、歌詞がこんなにどんより暗いのに、
あんなに明るい曲に仕上がったのが混じっているのは、
やっぱりイタリアンスピリットだからなのかなあ~☆



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by organvita | 2015-07-18 08:55 | 見た弾いたオルガン | Comments(2)

サンモリッツ、オルガン週間2015

スイスの東、イタリアとの国境に近い高級観光地のサンモリッツで
二回目のオルガン週間に参加してきました。
イタリア人の素晴らしいオルガニストで教育者でもあるシモーネ・ヴェッバー
一緒にコラボしながら、このオルガン週間で教えています。

標高2000Mのこんなステキな湖のほとりの教会をふんだんに使って講習会。
5日間ずーっといいお天気に恵まれました!

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その湖のそばにある、こちらのカトリック教会が、
メインでレッスンを行った教会。

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教会の中は、山の教会らしい、木梁の天井の明るい会同。
この教会が一日中ほぼ使い放題!

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これがオルガン。スイス、クーン社製の楽器。
ロマン派はもちろん、なんでも弾きやすい楽器です。

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祭壇脇に祭られたアンティークな聖母子像。

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そして祭壇には、モヤシみたいなイエス様☆

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こちらは、サンモリッツの街中にあるプロテスタント教会。
ここでオープニングコンサートが行われました。
今年のオルガン週間のテーマは、「音楽とダンス」。
バレリーナとのコラボなど、盛りだくさんのコンサート。
5日間の講習会中、3回のオルガンコンサートと
最後には生徒の終了発表会もあり、
弾きどころ聴きどころ満載の日々。

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ここは町にある教会のひとつ、
その昔この町に移住してきたイギリス人のための教会。
そういわれてみれば、なんだかイギリスの田舎の教会に似てるでしょ?!
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ステンドグラスの文字は英語でした☆
ここで私はコンサートも弾かせていただきました。

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周りには360度すごい景観の山並みが迫っているのに、
しかもここにはクアハウス(温泉)もあるのに、
一日中教会でオルガン付けでどこにも行けず(泣)。
でもそれもまた楽し☆
8名のヨーロッパ&日本からの参加者のみなさまと密着の
楽しく濃厚で、刺激的なオルガンの一週間を過ごしました。

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去年のオルガン週間の様子もこっちからどうぞ☆



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by organvita | 2015-07-07 03:39 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

イエズス会無原罪聖母修道院のオルガン

東京、上石神井にあるイエズス会の施設、
無原罪聖母修道院(黙想の家)。
二年前に改装されたこちらの美しい修道院では、
日帰りや泊りがけで、イエズス会の霊性を中心とした
黙想や瞑想、祈りの一時に授かることができます。

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その修道院内の聖堂に、
この度、ポジティフオルガンを搬入させていただきました。


イタリアの工房で一度完成させた楽器は、
船便で送られ、一足先に現地入り。
その後、今回は社長のアンドレアと案内役の私に加えて、
アレックスと、社長の奥さんとの4人での帰国でした。

早速に伺った聖堂で、オルガンを組み立てていきます。
アレちゃん、梱包されていたパイプを並べながら点検中。

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アンドレアはそのパイプをオルガンケースの中に並べていきます。

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ケースの中に並び収まったパイプたち。

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それから、聖堂の美しい残響に合わせて、
パイプの音量や質を一本一本調整していきます。

アンドレアのポジティフは低音の響きが特に充実していて、
会衆賛美や聖歌隊をしっかりと支える整音。
空気も全く揺れず、歌いやすいです。

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音色の仕様はこちら。
アンドレアの奥さんの手書きの札。

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完成の日に合わせて、オルガンの祝別ミサをしていただきました。
アンドレアのオルガンはこれで日本に4台目ですが、
教会に入ったのはこれがはじめて。
感動で感謝なミサでした。

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ミサのあとで皆さんと記念撮影!
沢山の方の祈りによって奉納されることになったこの楽器を通して、
修道院での祈りと賛美が更に豊かにされていきますように。

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by organvita | 2015-06-23 18:23 | 見た弾いたオルガン | Comments(2)

エーニャのオルガン

おらが谷を降りたら、南チロル州。
町の雰囲気もガラッと変わる。
そのひとつ、ブドウ&りんご畑に囲まれたエーニャ市のかわいい街並み。

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実は私、数ヶ月前からこの町のオルガニストになりました。
教会の入り口。

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教会に入るとこんな感じ。
壁画や、天使が舞う美しいバロックの祭壇。

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日の光が明るい教会の後ろバルコニーにあるオルガン。
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そして、これが今、私がお世話になっているオルガン☆
南チロル州に19世紀後半に多くのオルガンを残した、
ライニッシュというビルダーの楽器。

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オルガン:
ライニッシュ Franz Reinisch 1893年制作
カウフマン Oswald Kaufmann 2012年修復
19ストップ 2段鍵盤+ペダル

基本となる8フィートのストップが充実した
(19ストップ中、8フィートが10ストップ!)
「ロマン派」の暖かい響きがするオルガン。

ロマン派の小品が似合うので、楽譜棚から色々引っ張り出しては勉強しなおしてます☆

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イタリア語圏のトレンティーノ州と、
ドイツ語圏の南チロル州の境に位置するこの地方。
日曜日には、ドイツ語ミサとイタリア語ミサの、二度行われます。
この地方の神父様は二ヶ国語達者。
ミサはもちろんカトリックの式次第に沿って行われますが、
聖歌集は、ドイツ語の聖歌集と、イタリア語の聖歌集が各々使われます。
なので、オルガニストは二つ続くミサで全く違う聖歌を伴奏しなければ。。。
でも、ドイツ語ミサとイタリア語ミサでは、ミサの雰囲気が
全然違って面白いんです☆ やっぱり文化や言葉、人種の違いですね。
そして双方がもう一方にそれぞれ相容れたくない「確執」のようなものも感じたり。。

ドイツ語ミサのほうはやっぱり聖歌が充実していて、みんな良く歌う!
そして真面目で厳かな雰囲気が醸し出されます。
それに対してイタリア語ミサのほうは、おしゃべりやザワザワ感がちょっと・・☆
でも彼らの持つ発声や、イタリア語の特徴の所為でしょうか、
垢抜けてスカーンとした、清々しいミサになります。

日曜日は聖霊降臨祭&堅信式でした。
土日月曜日で計4回のミサを弾きました~。

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PS.
更新するの忘れてたけど、
数週間前にあった、町のお祭りでの町バンドの行進。
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消防隊員の民族衣装。
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スイス・サンモリッツでのオルガンアカデミーのご案内はこちら。


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by organvita | 2015-05-26 06:45 | 見た弾いたオルガン | Comments(2)

カルテルンのオルガン Kaltern/Caldaro

おらが谷を下ると、そこは南チロル州。
北イタリアのトレンティーノ州と、第一次大戦まではオーストリア領だった南チロル州の
県境(国境)が入り混じるこの辺りでは、みんな上手に二ヶ国語を操っているが、
彼らの生活習慣やメンタリティと接していると、国境が変わっても文化や心までは
そう簡単には変えられないことを身近に感じさせられる。

そのうちの一つ、美しい湖畔の町、カルテルンはドイツ語が母国語の人口80パーセント。
「イタリア領」のおらが谷を30分降りるだけで、景色はすっかりオーストリア。
広場にはマイバウムという、南ドイツやオーストリアでの5月に春を祝うお祭りで立つ棒が。

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この町の教会のオルガンコンサートシリーズで演奏してきました。
町の広告版にあったポスター。
ドイツ語とイタリア語が混在している掲示板だって、わかりますか?!
町の名前も、ドイツ語で「カルテルン」、イタリア語だと「カルダーロ」。

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教会の中は、美しい後期バロックの絵画で満載。

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 そして教会後ろバルコニーには、チロルに工房を持つピルヒナー社のオルガン。
オルガン:
Johann Pirchner 1978 
3段鍵盤+ペダル 31ストップ

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この美しいオルガンケースは、1792年にこの教会に新しいオルガンが建てられた時に、
この町の大工が制作したもの。そのケースを残しつつ、中に現代のオルガンが組み入れられている。

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整然と機能的だった演奏台。
石造りの美しい残響の中で、アレちゃんと連弾やソロの曲を
交えたプログラムで楽しみました。
いいオルガンだった!
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この教会のオルガニストのヨハネスと。
まだ20代のイケメン君。
連弾パートナー取っ替え写真なり。ぐひひひ。

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by organvita | 2015-05-19 18:12 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)