カトリック麹町 聖イグナチオ教会のオルガン

四谷駅のすぐそば、上智大学と隣接した聖イグナチオ教会で毎月開催されている、
「オルガンと祈り」で演奏させていだたいた。
f0161652_2327129.jpg
こちらが教会の入り口。煉瓦作りの円形の素敵な建物。
教会の敷地に入ると、素敵な案内ポスターが。教会の方がデザインされたもの。
ガラス越しに上智大学の建物が。(自分も映っちゃってるよ・・・)
ちなみに、聖イグナチオ教会には12名のオルガニスト(!)がいらっしゃる。
一週間のミサの数も半端じゃないとか!みなさんで分担して演奏されている。
主任オルガニストは浅井寛子さん。即興の名人!
f0161652_23292964.jpg
会堂に入ると、蓮の花にも似た美しいデザインの天井が、天に向かって開いていて、
とても明るい。皆が一つになれそうな、円形の座席。聖書の話をモチーフにしたステンドグラスからは、色とりどりの光が入ってくる。2階部分にパイプオルガンが。
f0161652_23305027.jpg

          外は秋晴れ。ステンドグラスが更に色鮮やかに。
f0161652_23321580.jpg
2階にあがると、円形の壁に沿うように、波打つデザインのパイプオルガンが。
オルガン: 
イェームリッヒ・オルガン工房(ドイツ・ドレスデン) 1999年制作。
3段鍵盤+ペダル 58ストップ。
f0161652_23344536.jpg
こちらが演奏台。左側に並ぶのがストップ。これは引っ張るタイプではなく、電気式。入れたストップに赤いランプが灯る。コックピットみたいでカッコいいでしょ?

足下にある二つの黒いものは、左のロール状のは「ヴァルツェ」と呼ばれるもので、足でごろごろ転がすとコックピットのランプが自動的に増え(=ストップが自動的に入っていって)=音量が増えていく便利システム。ロマン派の曲でクレッシェンドをかけたいときに使う。
右のは、エレクトーンにも付いている(っていうより、エレクトーンがオルガンを真似ているんだけど)「スウェル」というペダル。これを踏み込むと、オルガンの中の、ある部分のパイプをまとめている箱に取り付けられた小窓が、開いたり閉まったりして、強弱をつけているかのように聞かせられるシステム。(前の写真では、右側側面に見えています)

更に、このオルガンには、ストップの組み合わせを記憶させることが出来る「コンビネーション記憶装置」というコンピューターが取り付けられている。一番上の鍵盤の近くで光る数字は、その記憶させた場所の番号を知らせている。音色を決めて一度記憶させておけば、その後はいちいち手でストップ操作しないで、いっぺんに次に欲しい組み合わせを番号で呼び出すことが出来る。特にこのような大きな楽器では非常に便利。
f0161652_2336588.jpg
便利なのだが、コンピューターに頼りすぎるのも良くない。もし何か不具合があったときにはお手上げ。なので、私はいちいち、どの番号に何のストップを記録させたか、念のため別紙にメモるようにしている。もしコンピューターが本番前に固まったり、データが消えたりしちゃったらコワイもん・・。
コンピューターは、一度上書きしたら、元のデータは消える。
で、私がよくやるせっかちなミス。練習中、変えなくていい番号の上に、焦って違うパターンを上書きしちゃった。あっ!っと思ったときにはもう遅い・・・。また作り直し。泣。
どの番号に何を入れたらいいのか、私の頭が凝固した。画面(頭)真っ白。

と、そこで「あ~もうしょうがないなあ!私がやってあげます!」と天使の声が!アシスタントの野田美香さん。再起動不能になってる私を見かねて、ささっとボタン操作、しかもそれを楽譜に書き入れてくれてる。弾く当本人より分かってる。・・・私、見つめるのみ。さくさくっと一人でこなしてくれているので、それを写真に収めたりしながら応援するゲンキンな私。
美香さん自身もオルガニスト。M.レーガーなどの音換えの多い曲なんかをバリバリっと弾きこなす人。だから慣れてるのね。オルガニストのペンケースにはいつも付箋テープとハサミが入ってる。番号を書いて楽譜に貼っていく。
f0161652_23382317.jpg
「オルガンと祈り」は、ただ教会でオルガンを聴きましょう、という指向のものではない。あくまでも教会は祈る場、心休める場、ということをモットーとされている。12名の教会オルガニストさんたちが中心となって、みなさんでアイディアを出し合いながら、一回一回に想いと祈りを込めて作られている。毎回テーマを決め、選曲も祈る対象も変えている。これは決して易しいことではないだろう。しかも、このオルガニストさんたちは皆、企画するだけでなく、歌ってくださる!今回も、オルガンとグレゴリオ聖歌の交唱をする機会に恵まれた。教会で響くグレゴリオ聖歌とオルガン。ろうそくの光に包まれながら、心地よい静寂の中に響くメロディと祈り。会衆は祈ることで、司祭は語ることで、聖歌隊は歌うことで、そして私はオルガンを弾くことで・・・。
500人程の会衆が、皆他人でも、ひとつに感じられた一時だった。
f0161652_23403919.jpg
これからの「オルガンと祈り」は、
11月21日(金) 浅井寛子さん(当教会主任オルガニスト)
12月19日(金) 坂戸真美さん
2月27日(金)  前田美那子さん(当教会オルガニスト)
いずれも19時からです。癒しの一時、是非お出かけ下さい。


にほんブログ村 クラシックブログへ にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ ←クリックしていただけたら嬉しいです。
[PR]
by organvita | 2008-10-20 04:12 | 見た弾いたオルガン | Comments(5)
Commented at 2008-10-21 00:01 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by organvita at 2008-10-21 01:52
ドバイのお兄さま、コメント嬉しいです(^^)。
叔母様には先日も、ウチの平均年齢60歳以上の男声コーラス演奏会で
お目にかかりましたよ。
ところで、はい。カメラ買い換えました!わかります???日本で突然壊れたので、同じ機種の新しいバージョンを。FUJIです。
年越しは日本ですか?会えたらいいですね~(^^)。
Commented by ouchidaisuki at 2008-10-21 03:43
愛ちゃん、日本でのご活躍と、素敵な時間を過ごされている様子、うれしく読ませていただいてます^0^!
引き続き、演奏会のご成功をお祈りしております。
まだ良い時間をね!
私も、両親と楽しく過ごせました。夫も頑張ってくれたよ~。
Commented by kiyo at 2008-10-21 19:01 x
こ、こ、こんな近代的な??オルガンだったのですね!
やっぱりオルガニストはチェンバリストより大変。。。
最後の曲は、やたらと脳天気だったような。横浜もよい演奏会になりますように。
また年末に!
Commented at 2008-10-22 01:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
<< 横浜みなとみらいホールのオルガン 浦島花子の東京見物 >>