スペイン・グラナダのオルガン その2

グラナダのオルガンフェスティバル「アカデミア・インターナショナル・デ・オルガノ」は、この約2週間の間、毎日どこかの教会で、オルガンコンサートや講習会を催している。
私と、私の譜めくり&観光で同行した夫は、午前中は教会で練習、午後は観光、夜は
オルガンコンサートへ、コンサートのあとは打ち上げ同行・・・という贅沢な毎日を過ごしたのであった。この数日で見せた頂いた、グラナダのオルガンを一気にご紹介します。

初日、訪れた王室礼拝堂でのコンサート。
スペインのオルガンコンサートには、いつも行列ができる。
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イザベル女王、フェルナンド2世らの墓の前で、ポジティフオルガン&チェンバロを持ち込んでの演奏会。オルガニストは、札幌・キタラホールのオルガニストを勤めたこともある、スペイン人のホアン・マリア・ぺドレロ君とスロヴァキア人でパリで活躍するモニカ・メルツォヴァさん。そして古楽アンサンブル「ムジカ・エテルナ・ブラティスラヴァ」。
演奏曲はヘンデルのオルガン協奏曲など。
相変わらず素晴らしい演奏!私はこの二人の演奏が大好き。
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王室礼拝堂に繋がっているカテドラルにある2台のオルガン。迫力が違う!
2台の同規模の大オルガンが向かい合っている。
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側面からみた2台のオルガン。左側は左オルガンの裏側(といってもこの迫力だからすごい)。右側のオルガンは向かい合っている中側(正面)。リュックポジティフもあり。
弾く鍵盤(3段鍵盤)によって、正面、リュックポジティフ、裏側のどこのパイプを鳴らすかを決める。演奏台は、もちろん左・右のオルガンにそれぞれ独立してついているので、2台オルガン連弾もできる。
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下から見上げたところ。水平トランペット管がずらずらずらっと。
金箔が一面に施されたオルガンケース。スペインにはオルガンも祭壇も、金箔キンキラのものが非常に多い。当時のスペインの繁栄を偲ばせる。
このオルガンと、日本の日光東照宮・・。文化的に直接影響し合っていないはずなのに、
ヨーロッパのバロック時代と日本のこの同時期の趣味って、偶然にも重なっているなぁと思う。実際、スペイン・ポルトガル宣教師が日本に来ていた当時、日本にオルガンも持ち込まれていたって言うから、鎖国が無くてあのままキリスト教の影響を受けていたら、日本にもこんなオルガンが作られていたかもしれない?!豊臣&徳川さんの趣味にも合うでしょう、このキンピカのオルガン!
早速このオルガンの音色を聴きたいところだが、非常~に残念なことに、このオルガン、修復待ちで音鳴らないのです・・。大金持ちのどなたか、是非寄付金をこのオルガンに!
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やはりどこかエキゾチックな天井の模様。
ムデハル様式っていうんだって。初めて聞いた。
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スペイン人のオルガニスト&カウンターテナーによるコンサートで聴いた、サン・ヘロニモ修道院教会のオルガン。グラナダで一番古い楽器。
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演奏会後にちらっと見せてもらった演奏台。ちょっと暗くてごめんなさい。
一段鍵盤、10ストップくらい。ペダルがポチっとかわいい。こりゃボタンですね。
鍵盤の下、ひざの部分に、拷問器具が!
うそうそ。スペインのオルガンにたまに見られるこの半丸の器具は、ここに右・左の膝をはめて、左右にがっと股を開くと、水平トランペット管のストップが入る、という仕組み。
演奏しながら時々股をギャッと開くというわけで、女性オルガン奏者には決して美しい図ではないっすね(笑)。膝が太っている人も使えません。(膝が太ってるって??)
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こちらはサン・サルバドール教会。グラナダのオルガンビルダー、F.A.スアレズさん(Francisco Alonso Suárez)が作った楽器。今回の旅ですっかり仲良くなったこのフランシスコ、ことパコ(Paco)はオルガン修復専門で、新しい楽器はこれが初めで最後なんだって。でもこの美しさです。少し弾かせてもらったけど、かなりレベル高い。スペインのエキスがたっぷり織り込まれながらも、バッハも弾けます。
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オルガンを試す夫と、それを見守るパコ。雨が降っても日差しが強くても、水平トランペットの屋根があるから大丈夫。
今回の旅で発見したこと、「オルガンビルダーはオルガニストよりも大食い」。
「グラナダ食の編」に続きます~!
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by organvita | 2008-09-14 20:21 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)
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