ヴィッラ・ノヴァ(アルベンガ)のオルガン

レッジョ・エミリアから車で更に西へ4時間。
フランスへ繋がる海岸線にある町、アルベンガへ向かった。
昨日のステキホテルと雰囲気変わり、ここでは神学校に泊めさせてもらった。
中庭に生えている木が南国。昨日の内陸から一気に海へ!
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庭に落ちてた松ぼっくり。手のひら大。
松はおらが村にもたくさん生えてるけど、種類が違う。
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弾かせてもらう教会は、アルベンガ市内から車で10分の、ヴィッラ・ノヴァという村。
11~12世紀に建てられ始めたという、古い由緒ある教会。
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教会内部。この教会はずいぶん長い間、ほったらかされたままだったとか。
会堂床から水が沸いてたとか言うから、ずいぶんだったんだろうな。
泥棒も入り、教会の貴重な品々も沢山盗まれ、今だ戻ってこないらしい。
それを、今の神父さんらが力を合わせ、少しずつ修復&改築を重ね、ここまでたどり着いたらしい。今では床暖房。修復はしかし、まだこれからも続くらしい。
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教会の柱は、何世紀も重ねて塗り替えられてきた形跡が見られるようになっている。
教会内部にも所々、様々な時代のフレスコ画が残る。
そして会堂後ろバルコニーには、このオルガンが。
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18世紀前半に作られたこのオルガンは、そもそもミラノのサン・アンブロージョ教会にあったもの。その後、中のパイプは色々といじられてしまい、オリジナルのパイプは残念ながら残っていないのだが、当時のこのオルガンに関する文献が残っており、それを元に、
マッショーニ・オルガン工房が再現を試み、この教会に運ばれたという経緯。
この美しいオルガンケースも、別の色(灰色!)で一色に塗られてしまっていたらしいが、バロック時代の微々たる金箔の貼られた後を発見し、この美しさが再現されたんだとか。
気が遠くなるような、根気の要る仕事。でもオルガンも、やっと本来の姿に戻してもらって
嬉しいでしょうね(^^)。このブルーと金がとても美しいと思った。
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バルコニーの演奏台。
一段鍵盤+ペダル。23ストップ。
正面に並ぶプリンシパルのパイプの音色が、思いも掛けず非常に美しかった!
基本ストップの他に、沢山の典型的なイタリアン・リード管も付いていて、さながらオーケストラ。マッショーニ工房のオルガンはいくつか見てきて、私の好きな工房のひとつであるけれど、この楽器はその中でも特に良く出来た楽器のひとつだなと思った。ストップ一つ一つに個性があって温かい。

美しい演奏台の横で変な格好をしているのは、蚊に刺されたところにスプレーをふりかけまくる夫。実は夫は蚊に好かれる。おらが村は標高が高くて蚊はほとんどいないのだが、ここに来て一気に喰われたらしい。体温の低い私は、体温の高い夫と一緒になってから、蚊は全部向こうを狙って行くので、全く刺されなくなった。結婚して得したこと(笑)。って、向こうは損したんだろうけど。ここ滞在中も、蚊取り線香を買って、かゆみ止めスプレーを買って大騒ぎ。私は一箇所も食われず。私の血、そんなにマズいのかな?
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コンサートは20分押しで開始。
こんなのイタリアじゃ常識。って、普通じゃないんだけどねぇ・・。
イタリアン・プログラムを、イタリアン・オルガンで。お客さんはイタリア人。
弾いてるのは中国人、いや、日本人の私。
アジア人が自分の国の曲を弾いてるってどんな気分なんだろう、日本で雅楽のコンサートに行ったら、演奏家が青い目だった、って感じかな?なんてことを思いながら、イタリアの空気に優しく包まれて、楽しく演奏させてもらったのだった。
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コンサート後に、花束代わり?に頂いた、この町の歴史が書かれた本。ゆっくり読もう。
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by organvita | 2008-09-03 05:36 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)
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