サッビオーネ(レッジョ・エミリア)のオルガン

週末、2連チャンでコンサートを弾いてきた。
金曜日は、「イタリアの台所」とも言われる、エミリア・ロマーニャ州にあるサッビオーネ
Sabbione(レッジョ・エミリア市)という村の教会で。
行きは一人電車の旅。乗り継ぎながら4時間南下。ここはヴェローナ駅。
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ヴェローナの駅を降りると、むわっと暑い。気温もそうだが、湿気が!
山のからっとした空気に慣れた私には、久しぶりの「夏」。毛穴が開いてきた感じ・・。
レッジョ・エミリア駅に、関係者の方が迎えに来てくれて、そこからさらに車で20分。
トウモロコシ畑などの道を走りながら、この村に到着。
教会に通されたところで、私を待っていてくれたのは、この楽器。
思わず「うわっ!かわいい~!」と叫んでしまった。
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子どものおもちゃ楽器みたい。淡い色合いが、これまた美味しそうじゃないですか。
バルコニーの壁にも楽器が描かれている。
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このオルガンは17世紀の楽器。この地方に残っている楽器の中でも1・2番目に古いんじゃないかって言われている。オルガン製作者は不詳。
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一段鍵盤+ペダル。9ストップ。ペダルは手鍵盤のカプラーのみ。
このストップ・ノブが小さくてかわいい。こういう形のチョコレート、ありましたね。
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早速音決め&練習開始。「2時間くらい練習させてね」って教会の人に言ったら、「そんなにするんかい?!」って驚かれた。まあ、小さな楽器だし、音決めもそんなに複雑じゃないから、そんなモンで十分だろうなと思っていたのだが、練習始めてみたら、音色がどれも素晴らしくて、鍵盤のタッチも気持ちよくて、弾いててすんごく楽しい(^^)。気がついたら
4時間ぶっ続けで弾いてた。ああ、しまった・・夜の分の体力使い果たしちゃったよ・・・。
当たり前だと思われるだろうが、イタリアの楽器で弾くイタリアの曲って、本当にぴったり。
楽器あっての作品なんだなあと改めて耳と手で実感。
譜面台が小振りだったので、メモ書きは後ろの手すりを使ったのだが、なんか書きにくいなーと思ったら、この手すり、ものすごく傾いてる・・・。あ、鉛筆が転がってく・・。
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バルコニーからみた教会内部。小さな村の小さな教会は温かい雰囲気で包まれている。
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コンサートのために教会の掃除に来てくれたシスターと、
教会住み込みのおばあちゃん(左)。
このおばあちゃんがこれまたお喋り好きで、練習の後、1時間つかまった。
「なに?日本からかい?!わたしゃ、オリンピック見てたぞえ!」
「あ、それは中国だよ、おばあちゃん。」
「ああ、そうなんかい?まあわたしゃにゃあ、同じじゃけれどねえ。」
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このフェスティバルの人はとっても親切で、私が日本人ってことで、わざわざなんと、
バスタブ付きのホテルの部屋を用意してくれた!こんなこと初めてかも。
練習後、早速お湯を張ってリラックス&お昼(夕)寝。朝早かったからね。
コンサートは夜9時から。最近少しずつ日が短くなってきた。
日中の熱気が引いて、程よい気温の中、コンサート開始まで外でくつろぐお客さんたち。
コンサート直前に、おらが村で仕事を終えてきた夫が車で到着。早速譜めくり係。
ドアを開け放して、外の気持ちいい空気を入れながら、それに混ざって、教会の周りの畑の、肥料のいいニオイをかぎながら、17世紀のオルガンは、今日も村で古からの響きを聴かせてくれたのであった。
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by organvita | 2008-09-03 02:24 | 見た弾いたオルガン | Comments(2)
Commented by kiyo at 2008-09-05 16:46 x
このオルガン、ホントにかわいいですね~! 弾いてみたい。
今度、知り合いの音楽家の実家にある、辻さん製作のプルダウンのイタリアオルガンを見学にいくんですよ!
Commented by organvita at 2008-09-06 01:54
かわいいでしょ?!色合いがなんともホノカで。
辻さんのオルガン、楽しみですね(^^)。
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