アローナのオルガン

週末、ミラノの北にあるマッジョーレ湖(Lago Maggiore)湖畔の町、アローナ(Arona)へ、コンサートを弾きに行ってきた。夫は運転手&譜めくりアシスタント&週末ヴァカンスを兼ねて同行。車で西に5時間ほど。北イタリアの美しい湖が点在する一角にその町はある。
イタリアでも有名なリゾート地でもある湖畔には、素敵なお屋敷やホテルが並び、町行く人たちもお洒落。早速私たちも、ボートにでも乗って湖に繰り出したい&夫は釣りをしたいところだが、ぐっとガマンして、まずは教会へ。
ここは、コンサートを弾かせていただいた、サンタ・マリア教会。
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一日前に到着し、一晩中ゆっくりと音決め&練習をさせてもらうつもりでやってきたのだが、フェスティバルを主催する青年に教会に連れてきてもらい、オルガンを見せてもらって、「さあ、では始めようか!」というところで一言彼が、「いや~さあ~。それが、教会と色々あってさぁうんぬん。・・・ってことで、5時までなら弾いていいよ」と。その時点で時計は4時。今日は一時間しか練習できないってことらしい。早く言ってよ・・。
まあ、明日一日中コンサート前に練習させてもらおう。ちょびっと一時間弾いて、オルガンの雰囲気を知ったところで練習終了。
そんなハプニングは、イタリアに来てすっかり慣れたので(!)、これ好機会!と、その後町をのんびりとお散歩。夏は夜10時近くまで明るい。
マッジョーレ湖畔では若者からお年寄りまで、みんな肌を出して日光浴。
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イタリア白鳥。美しい湖と絵になってますわん。
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ブログに載せるのよ、と言ったらこのポーズ。さすがイタリアのスワンですわん。
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ずっとお天気の優れなかったドロミテからやって来たここは、南国!暑い暑い!久しぶりの太陽、嬉しい!湖畔のジェラートやさんでアイスを買った。すんごく美味しかった!
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お魚が目に見えるところで気持ちよさそうに泳いでいる。手でも届きそう。
夫落ち着きなし。しかし釣竿は持ってこなかった。旅行中ずーっと残念がっていた。
悔し紛れに、見つけた釣具屋さんで釣り針買ってた。どこで買っても同じだろうに。
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その釣り具やさんもあったショッピング街。センスのある素敵なお店が並んでいた。
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夜は湖畔の素敵なレストランで、フェスティバルを主催する青年&彼女&私たちで、
美味しくお魚をいただいた。日本のアニメの話題で盛り上がる。
明日本番があるのにまだ音も決まっていないことも、すっかり忘れてる私。
酔って気持ちいいところに青年一言、「明日は11時から弾いていいよ」。了解。
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翌日11時に教会へ。するとお葬式が始まるところだった。一時間待ってから練習開始。
教会内部。
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                オルガンは後部バルコニーに。
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イタリアの名工房のひとつ、ロルト&ランズィーニ(Dell'Orto&Lanzini)の、第一作目。
1984年制作。
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        ドイツ・バロック様式。3段鍵盤+ペダル。39ストップ。
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このオルガンの音色は弦楽器風。どのストップの組み合わせも、弦楽器アンサンブルのように自然に溶け合ってくれた。「~様式」なんていうスタイルや時代設定で、オルガンの楽器制作がされ始めた頃の、しかも特にイタリアでは先駆けの楽器の一つなのだろうと思うが、第一作目の楽器がすでにこのレベルとは、さすが名工。ちなみにアローナ近郊にこの工房はある。残念ながら時間がなくて、今回は工房見学できなかった。
鍵盤が不均等で少し弾きにくかったところもあるが、このタイプの、彼らの新しい楽器をいつか是非見せていただきたいな。

f0161652_1363970.jpgコンサート前に教会前に掲げられたポスター。























今回のコンサートでは、バッハの、イタリアから影響を受けて書かれたオルガン曲を中心にプログラムを組んでみた。
コンサート後の自分の感想:バッハやっぱり難しい・・・でも噛めば噛むほど面白い!
上手くいったところ、反省点も含めて、また自分への新しい課題もできた演奏会だった。

さて、とても嬉しいお客様が!
アローナに住んでいらっしゃるという日本人の方が、ミラノに住まれている日本人のご友人ご夫妻&その3歳のお子さまを連れて、コンサートを聴きに来てくださっていたのだ!
コンサート後、オルガン・バルコニーにわざわざ上がってきてくださった。ポスターに日本人の名前を見つけたから、と。
こうやって異国の地で日本人の方とお会いして、お声をかけていただけると、本当に嬉しいのです。ちなみに、3歳の黒髪&くりくり黒色おめめの日本人女の子は、すっかりフェスティバル関係者のとりこ。遅い時間までがんばって聴いてくれてありがとね。
その後、このKさんもお誘いし、フェスティバル関係者と打ち上げ。
海外で色々な形でがんばって生活されている日本人の方を見たりお話したりすると、私も自分の励みになって、またがんばろうと元気が湧いてくる。
Kさん&オルガン仲間たちと楽しく、久しぶりの日本語でお話しながら、楽しい夜が更けていった。Kさん、またお目にかかれるのを楽しみにしています!
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次の日は、マッジョーレ湖観光。続きはまた明日。


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by organvita | 2008-06-24 02:26 | 見た弾いたオルガン | Comments(2)
Commented by masako at 2008-06-26 17:55 x
Aiちゃん。わかってくれてうれしかったよ〜すてきなオルガンの写真いつも楽しみにしてます。イタリアのオルガンの音はドイツやフランスとは違うんでしょうね。いつか聞いてみたいなあ。
Commented by organvita at 2008-06-26 22:25
masakoちゃん、コメントありがとう。いつか是非イタリアオルガン見学がてら遊びにきて~!ところでHasyもいつか載せたいけど、しばし会ってないなあ。画面を広げて(笑)待っててねん。
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