聖体祭 Corpus Domini
2008年 05月 26日
おらが村の教会のミサに参列した。
朝10時からのミサには、座るところがないくらいたくさんの人が集まっていた。
約一時間の教会内でのミサが終わると、これから聖体を掲げた神父さまと共に、村人全員が村を行進していく。
先頭を切る村の楽隊に続くのは、数週間前にプリマ・コムニオーネを受けた子どもたち。
夫の勤める工房の社長の息子も参列している。彼らのお役目とは、道に花びらを蒔いていくこと。みんな手に、花びらの入ったかわいい籠を携えている。
社長アンドレアはスピーカー係として登場。
私たちに見つかって照れ笑い。
そして神父さまが掲げる聖体が続く。村の消防隊が天幕を担いでいる。
昨日のジーロ・ディタリアで、自転車が駆け抜け大騒ぎだったこの通りも、今日は雰囲気が一変。温かく厳かな雰囲気で満たされていく。
子どもたちによって道に蒔かれていった花びら。
その上を神父さまが歩く。
道の途中に仮設されていた祭壇。
このような祭壇が3箇所用意され、それらをぐるっと巡りながらミサを行っていくのだ。
行列の間、村の楽隊が演奏している。
普段はチロル音楽を演奏している彼らも、今日は賛美歌の演奏。
教会の聖歌隊もそれに加わる。
二つ目の祭壇。様々な花で美しく彩られている。
行列に続く村人
3つ目の祭壇での祈り。
花であしらった細工が美しい。
一時間ほどかけて村を巡り、また教会に戻ってきた。
教会へ近づくと鐘楼の鐘が鳴り出し、私たちを大きな音で迎え入れた。
結構感動だった。
教会の中へ入って、最後の感謝の祈り。楽隊の響きが石造りの教会にこだまする。
村人と温かい一時を過ごせた日曜日の朝。
土地の人が信仰しているものを共有するって素敵な体験だと思う。
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