コジオ・ダロッシャのオルガン Cosio d'Arroscia
2017年 08月 02日
海沿いの町アルベンガにやっと降り立ったら、迎えに来てくれた車が
内陸部に向かって、こんな景色になるまで更に延々と走り続けました。
不安に駆られること40分(爆)。やっと着いた現地から見た隣村はこんな風。
ほんと、人間ってどんなところにでも居住しちゃうのね。
私のおらが村もいい勝負だけど。
この地域で一番古いこのオルガンが、バルコニーに小さく鎮座して待っていました。
村に代々受け継がれてきた、キリスト受難の板人形(っていうのかな?)が
展示されています。
オルガンに登る螺旋階段。
祭壇の前には村人お手製の白い布を張ったスクリーンが立てられて、
演奏風景が映し出されました。
これがそのオルガン。
基本の音域が4フィートで、全てが1オクターブ高い響きという、
少し変わった楽器。(ペダルには8フィート)。
その割にはパワーがあって、なかなか面白い楽器でした。
イタリアンの小品などを色々組み合わせたプログラムに加えて、
最後にはクーナウの「ダビデとゴリアテ」の音楽劇を、
朗読を交えてもらいながら弾きました。
こんなド田舎でのオルガンフェスティバルですが、一夏に15回も!
2年前に来た新しい神父さまが、自分でもオルガンを弾くという音楽好きで、
企画しているオルガニストの若いお兄ちゃんを全面的にサポートしています。
15回のコンサートは毎回、村人&観光客で満員御礼状態。
ヨーロッパでも教会&教会音楽離れがキビシイ中、
勇気付けられる嬉しい話。
コンサートの後は、お客さんとアペリティーボになだれ込み。
料理を提供してくれたおじいさんはその昔、ベルルスコーニも
通っていたという有名なレストランのシェフだった人。
定年後地元のここで暮らしながら、時々料理しているんだって言うんだけど、
ほんとーーーーーにおいしかったです☆☆☆
翌日。村を降りる前にしばし散歩。
山の上にギュッと建つ村。坂道の村。
過疎化で空き家も多い山の上の村。
「あげます」という張り紙発見!!
とりあえず、もらっとく?!
泊めさせてもらったのは、チーズ工場を営むB&B。
朝食はこんなパノラマ見下ろしながら。
朝食で出てきた3種類の自家製ヨーグルト。
あまりにおいしくて3瓶完食。。
ヤギ、羊、豚、牛に見つめられながらいただきました。
お土産にチーズも買って帰ったよん☆
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リンク集
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A.ゼーニ社製、家庭用パイプオルガンのご案内
イタリア旅行情報サイト「JAPAN-ITALY Travel on-Line」で
「オルガニスト吉田愛のドロミテ暮らし」連載中。
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