コンサート。レッスン。

いつもミサを弾いている南チロルの教会で、ヴィオラの友達とコンサートを弾きました。
チェンバロも運び込んで、楽器三台(オルガン、チェンバロ、ヴィオラ)で。
受難節なので、「十字架上のイエスの7つの言葉」の現代曲を、
祭壇前のスクリーンに受難にちなんだ7つの絵画を映し出しながら、
朗読を交えて弾いたり、日本の「さくら」のメロディの変奏曲を弾いたり、
あとはヘンデルからムゾルグスキーまで、
色々盛りだくさんのプログラムを聴いていただきました。

作っていただいた素敵なチラシ↓。
イタリア語&ドイツ語圏境いの教会なので、二ヶ国語表記。

コンサート。レッスン。_f0161652_07485738.jpg

実はこの日、15歳のオルガンの生徒クンに、
オルガンアシスタントデビューさせました☆
それでセンセー、テンパッてて写真完全に撮り忘れ。

オルガンのアシスタントって難しいのです。
楽譜をめくるだけでなく、ストップの組み換え作業を
演奏の進行に合わせて的確に行っていかなければいけません。
アシスタントが失敗して演奏がこっぱ微塵になることも(?!)。
でも私の心配をよそに、しっかりと大役務めてくれました。

ついでに、練習に連れて行った日のミサで前奏と後奏も弾かせて、
ミサ弾きデビューも果たしました!
そういえば、私がオルガンを習い始めたのも15歳のとき。
オルガンを初めて教えていただいたF先生には、
手取り足取り、本当に丁寧に色々と教えていただいたなあ。
当時のF先生の年齢を自分はとっくに越しているのが恐ろしいのですが、
これまでの先生たちにしてもらったように、自分も生徒ちゃんたちに
してあげられることが理想だなあ。


ところで、私の生徒といえば、最年少は5歳なんですが、
最近、生徒が一人増えました。
なんと、千九百三十三年生まれのご婦人!

コンサート。レッスン。_f0161652_08250208.jpg
ピアノの下地は少しあるのですが、オルガンはもちろん初体験。
なんでも、子供のときは両親にあまり愛されず、
だめな子だめな子と言われ続け、
やりたいことも一切させてもらえなかったんだとか。
その後結婚するも色々あって離婚。
それでやっと自分のしたいことをできる時間を手に入れて
40歳から、これまでできなかったありとあらゆることをやりまくって
きたんだとか。そして、八十三歳になって、唯一やり残したことが
「オルガンを弾くこと」だといって、
目をキラキラさせて弾いてくれるおばあさま。
おしゃべり大好きで、今日のレッスンもその半分は
今飲んでる薬の話で終わったんだけど(爆)、
私の倍生きているおばあさまから強烈なパワーをもらってます。

レッスンで使っているポジティフオルガン↓。
これを「卒業」したら、教会でペダルつきの曲に進みます☆
コンサート。レッスン。_f0161652_08473287.jpg


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by organvita | 2017-03-25 09:06 | ドロミテの生活 | Comments(0)

北イタリア・ドロミーティ渓谷で暮らすパイプオルガン弾き吉田愛のスローライフを綴っています。猫のバンブー♂も度々登場。


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