アウアー/オーラのオルガン Auer/Ora

山の斜面のいろは坂を登ってずーーーっと行くと、おらが谷。

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今日はそんな斜面がちょうど見える、美しい墓地があるアウアーの教会へ。
アウアーはドイツ語、イタリア語ではオーラ。
そう、いろは坂を降りたここは、隣の南チロル州。
第一次大戦までここはオーストリア領でした。
今ではドイツ語とイタリア語が混在し、全てが二ヶ国語表記。
(とはいってもドイツ語の方が「有力」ですが)

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今年丁度建立500年(!)を記念するこの教会で、
オルガンコンサートを弾いてきました。

その数日前に起こった中部イタリアでの大地震。
心配してくださった皆様、ありがとうございます。私も知人親戚もみな無事です。
毎日心痛むニュースが錯乱している中、とっさに思いついたのが、
お客さんからも募金を募って現地に送る、ということ。
こういう時、とにかく早急に必要なのはおそらく「お金」です。
急遽チャリティーコンサートという名目にしてもらい、
教会の扉にも告知を貼ってくれました。(これも二ヶ国語!)
しかも募金箱には、それなりにまとまった額が集まりました!
教会を介して現地に送っていただきます。

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さて、築500年のこの教会にあるのは、
築417年のこのオルガン!

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オルガン:
Hans Schwarzenbach (Füssen, Germany) 1599年制作
1段鍵盤+ペダル 9ストップ 中全律

実際には、H.Schwarzenbachが1599年に、
この近くの町エッパンの教会に建てた楽器ですが、
1690年にイタリアの名工カスパリーニ E.Caspariniによって、
この教会に移され、
何度かの修復を経て、最終的に1982年にJ.Pirchnerによって復元されました。
Schwarzenbachの現存する唯一の楽器、
同時に、南チロル州で一番古い演奏可能な楽器として、貴重なオルガンです。

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オルガンケースだけでも美しいこの姿。

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薄いオルガンケースの後ろには、ふいごが設置されていて、手動でも使えます。

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私が好きなのは、オルガンの扉の裏側(閉めたら正面に来る)に描かれた、
受胎告知のシーン。マリア様がお裁縫してるの!

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そして、その対称側に、生誕劇のシーンが。
この二つは、オルガンバルコニーに上がって楽器の後ろに回らないと見えない絵。

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演奏台。ストップノブが面白い。
重い鉄の棒を上に上げたり下に下ろしたり。

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そう広くはない会堂の中も、素晴らしい美術品で溢れています。

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天使が溢れた祭壇上部。
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美しい天井の模様と、フレスコ画が見え隠れしている壁の十字架。
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金と黒の荘厳な祭壇。

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平たい木の板に描かれた、紙芝居みたいな祭壇。

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こんな特別な教会とオルガンで、ちょっと連弾、
あとは、アレちゃんがルネサンス、私が初期バロックに、
それぞれどっぷりと浸ったプログラムで
古の響きを思う存分楽しみました。
あー。めっちゃ楽しかった☆

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いただいたお花。深紅のバラがとってもきれい。
でもススキが混ざったりしてて、ちょっと秋の気配も感じさせるステキなブーケ。

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ワインもいただきました~!
もちろん地ワイン☆
そう、この辺りはワインの名産地なのです。
教会の回りも一面ブドウ畑。

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by organvita | 2016-08-29 08:43 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)
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