ヴァッラーダのオルガン Vallada
2015年 07月 18日
標高1000M以上だというのに、
30度前後の快晴が続いている今日この頃です。
そんな中。ドロミテで行われている音楽フェスティバルのひとつ、
The Muses and the Dolomites の一環のコンサートで演奏してきました。
ドロミテの町、ファルカーデの近く、ヴァッラーダという村はずれの教会。
山の中に静かにたたずむ、こんなかわいい教会が舞台。
この教会は1100年台に建てられて、
修復、改造を重ねて今日まで使われています。
教会の中に入ると、壁一面に壁画が!
ヴェネト州のヴィッラみたいなつくり。
これは最後の晩餐。
この辺りは旧オーストリア領。
この壁画もオーストリア出身の画家が手がけたものだとか。
祭壇もルネサンス時代の貴重なもの。
その後ろにオルガンが見え隠れしています。
美しい祭壇の一部。
祭壇の後ろに隠れているオルガン。
北イタリア、ヴェネト州に多く残る歴史的楽器。
オルガン:カッリード 1800年代制作。
典型的なカッリードの演奏台。
演奏してきたのは、ペルゴレージの「スターバト・マーテル」。
ソプラノ、メゾソプラノ、オーケストラの編成ですが、
オケ部分をオルガンでアレンジして弾きました。
ショートオクターブでヘ短調を弾くのはややこしかった~(汗)。
スタバ(コーヒーショップじゃないよ)はラテン語なのですが、
14歳の村の少女がイタリア語訳の朗読を挟みながらの進行。
4美女(?!)リハーサルから意気投合してすっかり仲良しに。
素晴らしいコンサートになりました☆
カーテンコールはこんな感じで。
このフェスティバルのオープニングコンサートでもあったこの企画。
日が暮れ始める9時から始まり、終わった頃には真っ暗。
終演後には教会の外の心地よい風の中で、アペリティーボ。
村一番のレストランが軽食やドルチェを用意してくれていました!
劇ウマ。ここで夕飯を済ませようと喰らいつくワタクシ。
沢山の人たちとコンサートの感想を思い思いに交わせるこんな時間も大切な一時。
この同じコンサートを、数日後におらが谷でも再演。
でも完全に写真を撮り忘れ・・。
そんなこんなでここ約2週間、ペルゴレージ漬けでした。
それにしても、歌詞がこんなにどんより暗いのに、
あんなに明るい曲に仕上がったのが混じっているのは、
やっぱりイタリアンスピリットだからなのかなあ~☆
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