サンロレンツォ・イン・バナーレのオルガン

アレちゃんが勤めるオルガン工房、
アンドレア・ゼーニオルガン工房の最新作の楽器の
お披露目コンサートがありました。
北イタリア、トレントの郊外の山の中の観光地、
サンロレンツォ・イン・バナーレの教会。

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丸天井の高い教会の前方、聖歌隊席脇に設置されたオルガン。
演奏したのは、トレント大聖堂のオルガニスト、ステファノ・ラッティーニ。
オルガンの聖別式を兼ねたミサでは、ステファノの素晴らしい即興演奏で、
新しいオルガンのすべての音色の可能性が披露されて、
これまで電子オルガンしかなかったこの教会に、
活きた息吹が吹き込まれた瞬間!!

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オルガン:
アンドレア・ゼーニ オルガン工房
2014年制作
2段鍵盤+ペダル 15ストップ

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私は工房で働いているわけではないけれど、
頻繁に訪れている工房に、去年ずっと木の枠の状態から鎮座し、
少しずつ形が出来上がっていくのを観ていたこの楽器が、
自分の場所についに納まって、鳴る瞬間に立ち会うのは、
私にも、そして工房のみんなにとっても、感動的な一時。

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お披露目コンサートが終わってからも、
教会の人たちに囲まれて、気前よく色々弾いてくれるステファノ☆

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アンドレアの整音は、本当にバランス感覚が素晴らしい。
決して多くはないストップで、実に多くのことができる感じ。
そして、これまでにも毎回新しい楽器ができる度に
お披露目演奏会を聞いてきたけれど、
どの楽器もそれぞれ個性的なのがまたすごいと思う。

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繊細なタッチの鍵盤。
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オルガンのサイド部分の美しい彫刻。
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これからこの教会で共に、長い歴史を奏でていくこの楽器。
風の通う活きた楽器を通してミサを賛美できることって
やはりとても大切なことなんだなと、聖別式を通して実感しました。

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このあと、教会の人たちと夜中近くまで食べて飲んでお祝い!


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by organvita | 2015-05-11 07:45 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)

北イタリア・ドロミーティ渓谷で暮らすパイプオルガン弾き吉田愛のスローライフを綴っています。猫のバンブー♂も度々登場。


by organvita
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