南ドイツ・オルガンアカデミー 2014 その1

去年に引き続き、今年も南ドイツでオルガンアカデミーを開催しました。
1700年代、この地方では修道院が絶対的な権力を持っていて、
それを中心に政治や文化が花咲いていたのでした。
今でもあちらこちらに荘厳で大きな修道院が残されています。
そのうちの一つのこの町、ロート・アン・デア・ロート。
あちこちの壁にかわいい壁画が。
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修道院は今ではホテルや公共の活動施設として使われているところが多いようです。
隣接したこの教会で、一週間弾き放題の贅沢な時間☆
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オルガンは1793年に、この地方出身のオルガン製作家ホルツヘイが建てた楽器。南ドイツ後期バロック時代を代表するオルガンのひとつです。
沢山の8フィートのストップをどう組み合わせても美しく溶け入る楽器。
祭壇のほうを向きながら演奏できるこの造りや、背中の窓から光が入る設計も、
南ドイツのこの時代の楽器の特徴。
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この特別な設計のために、オルガン内部の構造もかなり凝ってます。
あちこちヒミツの扉?を開けて、みんなで興味深々。
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オルガンの裏の、ふいごを操作する小部屋。
今でも電動か、またはこの二つの棒に乗って手動で風を送ることができます。
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教会内には数多くの素晴らしい彫刻がテンコモリ。
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今ではこの巨大な修道院が不釣合いなくらい、小さな可愛らしい町ですが、数件しかないレストランのレベルはなかなか。
かわいい看板につられて何度か食べに行ったパン屋兼レストラン。
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ここのナッツアイスクリームが絶品だと、去年のアカデミーの時から大人気☆
もちろん生クリームたっぷり添えて。
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気長にアカデミーレポート、続けます~







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Commented by kiyo at 2014-08-11 13:25 x
ここらはカトリックなんでしたっけ?
南ドイツはドイツの中ではラテン系って感じがします。
スイーツも惹かれるけど、ドイツパンとハムの山盛り食べたーい!!
Commented by francana at 2014-08-12 03:22
おひさしぶりです!
南ドイツ、かなり前に一度だけ行ったことがあります。オルガンの向きなど、知らなかったら素通りしてしまいそうなことですけど、やっぱり知識があるとないとでは物の見方も違いますね~
↓アルテ・ピナコテークも、一度だけ。私も宗教画の細部まで見てしまいます(笑)。表情なんかもおもしろいですよね。
Commented by organvita at 2014-08-13 21:53
kiyoさんへ。
そうです、このあたりは圧倒的にカトリックです。北ドイツとは全く雰囲気も違いますねー。宿の朝食のハムとパン、美味しかったです☆
Commented by organvita at 2014-08-13 21:55
francanaさんへ。
私は教会に入ると祭壇よりも、まず後ろを振り返ってチェックしてしまう癖があります(笑)。同じオルガンって二つとないので、毎回新しい発見があって楽しいです。パリも美術館天国で尽きないですよね~!
by organvita | 2014-08-11 04:21 | ドロミテ・オルガン・アカデミー | Comments(4)

北イタリア・ドロミーティ渓谷で暮らすパイプオルガン弾き吉田愛のスローライフを綴っています。猫のバンブー♂も度々登場。


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