タリアヴィーニ・コレクション La Collezione Tagliavini

ドイツ時代の師匠の一人ユルゲン・エッスルが、イタリアで3回のコンサートを弾きに
近所まで来ていて、久しぶりの再会を果たし、楽しい週末を過ごしたのですが、
その後師匠と一緒に、ボローニャにある「タリアヴィーニ・コレクション」を訪れました。
入った瞬間から、美しい楽器がずらっと並んだ姿が目に飛び込み、思わずため息!
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近年オープンしたばかりのこの博物館は、偉大なオルガニストで音楽学者である
ボローニャ在住のタリアヴィーニ氏が、自身のコレクションを寄贈してできたもの。
市内のサン・コロンバーノという元教会が博物館にとして使われています。
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博物館の最上階には図書館(非公開)の他に楽器修復室も置かれ、展示されている楽器は週に一度は調律&保守がされるよう配慮されており、どの楽器も演奏できるコンディションになっているのが素晴らしい。なんと私も演奏させていただきました!
(※試奏目的で訪問される方は事前にコンタクトを取られる事をお勧めします)
Nicolò Albana, Napoli 1584
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目で観るだけでも美しい楽器たち。そこから流れ出る音色も暖かく、また力強く、古の
響きが直接指先に伝わってきて、感動!!楽器がすべてを教えてくれる感覚です。ユルゲンもバロックスタイルで即興して止まらない。聴いてる私にとっては最高の醍醐味。
こちらの楽器は古のローマの町が描かれ、側面は楽器の裏までぐるっと360度絵が続いています。Mattia di Gand, Roma 1685
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館内をたっぷりと丁寧に案内してくれたのは、館長でもあるタミンガ氏。
サン・ペテローニオ教会のオルガニストでもあります。
有名なジュスティの楽器は、涙が出るほど美しい響きでした。
Giovanni Battista Giusti di Lucca, Ferrara 1679
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東洋の彫刻が外面全体に施され、内側には美しい花が描かれたスピネット。
小振りなのに非常に豊かな響きです。
Louis Denis, Paris 1681
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チェンバロだけでなく、様々な鍵盤楽器が陳列。
この二つの楽器はフォルテピアノ。左はウィーンのシュタインの楽器。
こんな色彩豊かな音色を知ってしまったら、もう黒いピアノは弾けなくなっちゃうわね・・・。軽く一ヶ月くらいここに住みたい。
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こちら、珍しい携帯式のチェンバロ。鍵盤部分を外した後、3つに折りたたみ、箱に
しまうことができます。かの昔、王侯貴族に仕えた音楽家はこういう楽器を携えて同行したのでしょうね。
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博物館の二階にも展示は続きます。
この博物館では、毎月一流演奏家のコンサートが行われているほか、毎週土曜日の
夕方には、ボローニャ音楽院のチェンバロの生徒たちや若い音楽家によるミニコンサートも企画され、楽器の音色を気軽に楽しめるほか、演奏家の育成にも力を入れているようです。羨ましいですね~☆ コンサートのプログラムはこちら
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低音部の1オクターブが足でも弾ける様になっているペダル付きのスピネット。
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クリスタルをハンマーで叩くクリスタル・ピアノ。
Giuseppe Bisogno, Napoli ca 1860
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手回しオルガン。この小さな楽器の中に9曲入っています!一つの円筒に9曲組み込まれ、すべてが同じ分数でぴったり終わります。すごい。
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クララ・シューマンの弟子が演奏した、R.シューマンの「子供の情景」の一曲が、この正面にある長い紙のようなものに直接印刷(録音)されているピアノ。スイッチを入れれば中の機械が紙を読み取りながらハンマーを動かします。もちろん強弱も付いた、生きた自動演奏ピアノ。
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こちらは特別に見せていただいた修復室にて。
買い取ってきたばかりというこの楽器はまだ木もゆがみ、弦を貼れる状態ではありませんが、1年後には博物館にお目見えして弾けるようになっているでしょう、とのこと。楽しみですね!
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更に興味のある方はこちらもどうぞ。You Tubeで見つけました。
タリアヴィーニ氏が自身で楽器の説明をしています。




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by organvita | 2012-10-29 01:14 | 音楽いろいろ | Comments(8)
Commented by angela_angelo at 2012-10-29 02:43
はじめまして!ボローニャには一度だけ行ったことがあります。
オルガンといっても様々な形式があるんですね。
こんな素敵な場所で美しい旋律を聴くことができれば、、、。
Commented by caianina at 2012-10-29 04:18
こんにちは!写真だけでもため息が出ますね~。これはオルガンファンにはたまらない博物館ですね~。オルガンコンサートも開催なんて、素晴らしい!涙が出そうなほどの音色聞いてみたいです!
Commented by kiyo at 2012-10-29 17:39 x
行かれたんですね、うらやましい!!
タミンガ氏はサン・ペトローニオのオルガンを試奏に行った時、やはり案内してくれました。
彼が今この博物館の館長なんですね。
良い楽器は、楽器自体が表現の仕方を教えてくれるように思います。
楽器は勿論、置かれている環境がまた素晴らしい!!
ジュスティで弾くイタリアのレパートリー、さぞかし面白いだろうなあ。。。(^o^)
Commented at 2012-10-29 19:05 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by organvita at 2012-10-30 08:51
angela-angeloさんへ。
はじめまして!コメントありがとうございます!
ボローニャ、私も今回ほぼ初めてだったんですが、惚れましたっ。ボローニャの町の写真もまた改めて載せますね☆
ここに写っている楽器のほとんどは、チェンバロという楽器なんです。今のピアノの前身です。昔の蘇った姿を見るだけでも素敵なのですが、そこから古の響きが聞こえてくるとまた感動でした。またボローニャに行かれる際にはぜひ寄ってみてください!旧市街にあります。
Commented by organvita at 2012-10-30 08:58
caianinaさんへ。
見ているだけでも美術館のようでした!ここは鍵盤楽器が主流なのでヴァイオリンはなかったのですが、アンサンブルのコンサートもしているみたいでした。そのうちあっちゃんがデビューするかな?!そのときには伴奏します~!!!
Commented by organvita at 2012-10-30 09:06
kiyoさんへ。
きよさんに是非この写真を見ていただきたかったので、早速反応していただいて嬉しいです!そうなんです、楽器ももちろん、この教会の響きが楽器を生かしていて、素晴らしかったです。私はヒストリカル・チェンバロを弾いたのはこれが初めての経験だったので、強烈な体験でした。癖になりますね。。これ。キケンです(爆)。ぜひいつかご一緒させてくださいね!
Commented by organvita at 2012-10-30 09:11
くみちゃんへ。
ほんと、ここ、よかったよー!ぜひぜひいつか一緒に行こう!
しかもボローニャ、美味い!!!ここ住めるわ私、すぐ。
ところで、C.Ph.楽譜届いたよ!まだザーッと一回弾いただけだけど、いいねえ☆これはぜひフォルテピアノで弾きたいわねえ・・・・夢。
また電話しましょー!
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