ヴェンティミリア Ventimiglia

だいぶ遡る話になりますが、8月にイタリアとフランスの国境の町、ヴェンティミリアでまた演奏しました。ローマ建築に修復された教会。海を見下ろす教会の、そのまた上にある
大きなオルガンで、蟹股聖人(夫)が練習中。オルガン4手連弾とソロの曲をそれぞれ弾きました。(オルガンの詳細はこちらどうぞ)
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教会の入り口や回廊、地下礼拝堂の至るところで、ローマ時代の名残をみることができます。とぼけた顔の人と動物発見。
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ここは正面の祭壇。この写真の窓やもっと上のほうにも明り取りが設けられているものの、日中は割と暗めの教会。それでも今は照明で明るくすることができますが。

しかしなんと、この教会の神父さんによると、この祭壇、一年の内のペンテコステ(聖霊降臨祭)の日の午前中だけ、ある時間になると、この祭壇が外からの日の光で真っ白に満たされるんですって。

ペンテコステのミサの中で、復活のシンボルを掲げて町を一周行列し、その御聖体と
また教会に入場してくると、祭壇全体が大きな白い玉のように光り輝いていて、その光のカーテンを開けるようにして祭壇に戻るんだとか。なんかすごい話じゃないですか?
昔の自然や暦と一体化した生活、そして、ローマ人の建築技術ってすごい。
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さて、そんなウンチクを教えてくれた、この教会の神父さん。この町で生まれ育った、誰よりもヴェンティミリア大好き神父さん。語りだすと熱く止まりません。オルガンの練習を終えた夜、「町を散歩しよう」と一緒に歩き始めたものの、10歩歩けば面白歴史話。行き交う人にも声をかけ、気が付けばちょっとした人数のグループになっていた。
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最近修復されたばかりの素晴らしいバロック様式の礼拝堂や、ローマ時代の倉庫(笑)まで、真夜中まで歩き回る。月夜の気持ちよい歴史散歩。

そしてこちら、つい最近までほったらかされていた、とある元教会。これから少しずつ修復していくらしいです。壁の白い額型の中にもきっと貴重な壁画が眠っているはず。
ここには載せませんが、ウン百年前のものと思われる、もし美術館にあれば触ったらサイレン鳴りそうな彫刻や、もう色んなものが、干草やガラクタと一緒に積まれていた。
本来オルガンがある場所にはバスケットボールの籠。イタリアって、ほんとすごい(爆)。
問題:バスケットのゴールの上の辺、あの小さな穴はなんでしょう。
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答:映写機の穴。
映画「ニューシネマパラダイス」の世界って、本当にあったのでした。
(ちなみに、外壁側にも穴があり、映写機を180度回転させれば、教会外のちょっとした広場にも映し出せるようになっていた。映画と同じ~!)
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こちら、どこかから「出てきた」という絵画。これから修復するとか。こんなのがゴッソリあるこの町(この町だけじゃないんだろうけど、イアリアって。)、資金援助募ってるそうです。
どなたか、どうぞ~。
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10月に日本で演奏します。詳細はこちらからどうぞ。
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by organvita | 2011-09-24 02:23 | 見た弾いたオルガン | Comments(4)
Commented by kaede-natural at 2011-10-01 11:35
蟹股聖人ってなんのことかしらと思ったら、よく見たらとってもちいさ~く写ってるのを発見!見逃すところでした(爆)
西洋建築の歴史は勉強したことがありますが残念ながら実物を見たことがないので、その神々しさは未体験なのです。
でも音楽と建築が一緒になるとさらに興味が倍増しますよ。愛さんのお話と画像をよ~く見て行けない分妄想することにします(笑)
それにしても教会にバスケットのゴールとは。彫刻などの貴重なものもそんな扱いをされちゃってるなんて。イタリアってそんなざっくりな国なんですね~。
私にぴったりかも(爆)
Commented by aiai-blog at 2011-10-04 02:17
光がいっぱいの幻想的な写真の中のご主人、まるで音楽が聞こえてきそうです。
イタリアは歴史と共に今も生きていると、いつも思っていますが
こうして、歩く歴史博士のお話を伺いながら、旅や生活が出来るのはまた素敵ですね。
Commented by organvita at 2011-10-04 05:36
kaedeさんへ。
蟹股聖人を見つけてくれてありがとうございます~(爆)。
いつかぜひ、こっちの教会でオルガン鑑賞と、バスケットボール、そしてフラメンコ踊りにきて欲しいです~☆
Commented by organvita at 2011-10-04 05:38
aiaiさんへ。
歴史博士の話、面白かったです。本を読んで知るのよりもぐっと心に迫ってきます(^^)。イタリアの現在に正直トホホなところも多いですけど、歴史を見せ付けられるともう降参!(笑)。
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