村の境目

おらが谷には人口数100人~4000人程度の村々が転々としているが、
その村の間は、こういう野原や畑が広がっている。
タンポポが咲く野原を散歩。
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緑が日に日に色濃くなってきている。
冬の間寂しげだった「お地蔵さま」にも、緑の屋根ができていた。
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色とりどりの野草が生え始め、ほのかなパステルカラー。
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先日、銀行で一緒に待っていたおばさんとの会話。
おばさん「あなた、この村もう長いわよね。何年?」
わたし  「5年になります」
おばさん「あらそう!それじゃあなたもすっかり「おらが村民」ね。私もあなたと同じで、
      この村の出身ではないのよ。私たち二人とも「外国人」よね。」
わたし  「そうなんですか!どちらから?!」
おばさん「そらが村よ」

「そらが村」は、おらが村からほんの4キロの、同じ谷の中にある村(笑)。
10000キロ離れた日本から来た私にとっては「は?」といいたくなる距離だけど、
それでも、おばさんにとっては、この村は「よその土地」なのだ。

この村に住んでいると、よく「私も外から来たのよ」と仲間意識(?)で声をかけてくれる人がいるが、大抵はこの谷の別の村だってことが多い。(せめても別の谷とか)

それでも彼らの中で「よその土地」感があるのは、村々で個々の伝統が培われていて、
それぞれが自分の村に誇りを持っているからであろう。
この小さな谷でも、村ごとに微妙に方言が違う。(私には聞き分けられないけどね・・・)
「OO村のヤツはさ~」なんていう会話が、数キロしか離れていない村々の間で堂々と成り立っているから、たまについ可笑しくて笑ってしまうけど、その「閉鎖的」な文化が、
村の独自の文化を守ってきているのだ。田舎のこういうところって羨ましい。

昔は村々を縫って通る一本道しかなかった「おらが谷」も、数年前にできたバイパスの
お陰で、数十分で谷を端から端まで通り抜けることができる。
でも、こういう野原を歩いていると、また違った目線で、村から村へと旅しているかのような気分になってきた。
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by organvita | 2011-05-13 07:49 | ドロミテの景色 | Comments(4)
Commented by paprica at 2011-05-13 22:54 x
すってき〜♪ 写真を何度も見返してしまいました。
村々に伝わる慣習、このさきずっと受け継がれていってほしいですよね。こういう緑の中を走る小道も、ずぅっとこのままであって欲しいです。
お地蔵様?どんな顔をしているの???
Commented by hiroko at 2011-05-15 00:26 x
この道がバイパスかと思った。ちがうって。
Commented by organvita at 2011-05-16 01:11
papricaさんへ。
バイパスができる前を知っている村人は「ここはもっともっと美しかったんだ」って言うんですよ。見てみたかったなー。田舎の村々の慣習、いいですよね。イタリアのいいところの一つだと思ってます。
お地蔵様はマリアさまなんですけどね(^^)。今度お顔撮っておきますね~(^0^)
Commented by organvita at 2011-05-16 01:12
hirokoさんへ。
ぎゃはは。いいですねーそれ。それこそロバで荷物引いてっていう風景画似合いますね。
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