ブレーシャ サン・ジュゼッペ教会のオルガン

ブレーシャ市と司教区では、毎年Notte nel sacroを企画しています。

このイベントは、4月の一夜、旧市街にある8つの教会で、キリストや聖人に纏わる映画や朗読、劇、コンサートなどが催され、それに伴って、各教会にある美術品にも焦点があてられるというもの。お客さんは自分の観たい&聴きたい教会へ移動しながら楽しめます。
徒歩圏内に素晴らしい教会が多数ある街ならではの企画。

私と夫は、そのひとつ、サン・ジュゼッペ教会で、オルガンコンサートを弾きました。
町のど真ん中にある教会ですが、一足中に入ると静寂が溢れています。
本番では独特なライトアップもされ、普段は暗くて観にくい天井画などもくっきり浮かび上がりました。
オルガンは祭壇に向かって左側。正面には15世紀の十字架が掲げられています。
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ブレーシャといえば、オルガニストが思いつくのが、アンテニャーティ Antegnati。
イタリアを代表するルネサンスのオルガン建築家一族がここを中心に活躍し、
ブレーシャ付近には彼の名作が多々残されています。
私たちが弾いたこの楽器も、元はアンテニャーティ一族が1581年に制作したもので、
この美しい外観は当時のまま。
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その後、1800~1900年代にかけて、いくつかの新しい音色が足されたり、
鍵盤の拡張、調律法の変更がされ、1955年からは現在の姿に留まっています。
「改造されたアンテニャーティ」と言ってよいでしょう。
調律法はほぼ平均律なんですが、その音色はあの柔らかいイタリアン・プリンシパルの
響きでした。詳細はこちらどうぞ。
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「受難節中のコンサート」「15世紀の十字架を前に」ということだったので、
割としっとり目の曲を選曲。それから、ブレーシャ出身の作曲家マルコ・ノダーリさんの
作品も演奏させていただきました。ご本人も聴きにきてくれて感激!
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ちなみにこの教会には、バロック時代にヴェネツィアで活躍した音楽家、ベネデット・マルチェッロが葬られています。教会外壁に記念碑が。
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by organvita | 2011-04-07 22:31 | 見た弾いたオルガン | Comments(2)
Commented by sakanatowani at 2011-04-08 08:12 x
愛さん、こんにちは。
今月は、コンサートが盛り沢山!と思っていました〜。→
ブレーシャ、おもしろい企画をしているんですね。
私のブレーシャの印象といえば、イントネーションがヴェネトと似ている!です(笑)。愛さんはどう思いましたか?^^
こんなふうに、教会の装飾品にもライトがあたり、その中でオルガンが聴けるというのは、とってもすてき。

↑ほのかな「かほり」の谷、ほんと、緑!!ですね〜!
春になると、それだけで気分も明るくなりますね。
東北にも、そして他の地域にも、たくさんの桜が咲いてほしいと思います。

体に気をつけて、たくさんのコンサート、楽しんでくださいね。
Commented by organvita at 2011-04-12 23:30
sakanatowaniさんへ。
ブレーシャのイントネーション、わはは。その通りです。ヴェネト出身の夫が心なしか活き活きしてましたもん(笑)。山を降りるとイタリアだなーと思います。

そちらもそろそろ春ですねー(苺!)。
去年の6月からもうすぐ一年・・・早いっっ!!!懐かしいですね(^^)。
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