オリアーノのオルガン Ogliano

ヴェネト州、コネリアーノConegliano市近郊の村、オリアーノ Ogliano。
プロセッコになるブドウ畑が一面に広がる丘陵地帯の丘の上に、その村の教会はある。
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この教会のオルガンの、修復記念ミサ&ミニ・コンサートを弾いてきました。
修復したのは、Andrea Zeniオルガン工房
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夫の勤める工房なんですが、この楽器が運ばれてきた時はひどい状態でした。
木には虫が這って穴が開き、金属パイプは歪み、ふいごからは風が漏れ・・・。
(しかも、昔のオルガンケースの一部の板が、いつからかバルコニーに上る階段の扉に
変身していた・・・イタリア恐るべし。)

調べてみると、一番古い素材は17世紀のものも混じってたとか。でも、その後、18・19世紀と少しずつ変更、改造を加えられていきつつ「応急処置」されていったのが、やがて手に負えなくなり、ひどい状態で放置されたまま、20年が経過。その間、ミサでは電子オルガンが使われていた。(イタリアでよく見られる悲しい現状・・)

それを、「出来る限りオリジナルの状態に戻して音が鳴るようにしてほしい」と、「病院」に担ぎ込まれたわけだが、しかし、「オリジナル」と一言で言っても、この楽器のように、元の製作者が不明で、色々な時代や人の手が加えられてしまっていると、何を「オリジナル」とするのか、非常に難しいところ。そして単に一言「戻す」といっても、様々な討論が飛び交う。オルガンビルダー側としては、修復して博物館などに鎮座させるのではなく、実際にまた風を通し、ミサで使えるようにもしないといけないのだ。

ということで、鍵盤付近は新しく作り変えられた。
(だってね、本当に呆れるくらい酷かったんですよ・・・滝汗)
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名札も新しく取り替えてもらっていた。(なぜかラーメン食べたくなるのは私だけ?)
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夫くん、練習中。
工房に運ばれてきた時の写真がないのでお見せできなくて残念だけど、
いや~、あの楽器がよくもまあまた綺麗な音で鳴るようになったもんだ。感慨深いわ^^;)
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ミサでは、新しく蘇ったオルガンの聖別がなされ、その後ミニ・コンサート。
この村でずーっとオルガンを弾いていたおじいさんが(音が鳴らなくなった最後の20年は電子オルガンで)、「またオルガンの音が鳴っとる!」と嬉しそうだったのが印象的でした。

その後は、教会の人が用意していたランチパーティーに合流。
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まずは、ポレンタ&きのこ、それにサラミ。
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続いて、太麺パスタに、豆のソース。この辺の郷土料理。
ワインはもちろん、村のカンティーナから!
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この後は、ミサ&コンサートの間中ず~っと教会の外で回転していた塊肉(笑)が、
ジューシーに出てきました。

イタリアの伝統的な味覚と共に、オルガンの音色もいつまでも受け継がれていってほしいものです。



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by organvita | 2010-12-15 08:33 | 見た弾いたオルガン | Comments(0)
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