鱒兵衛の復讐 今年の釣果

3月の釣り解禁と共に釣りあげてしまった大魚、「鱒兵衛」
「今年はいけるぞ!」と歓喜の叫び声をあげていた夫の予想は、大きく外れた。

初回で燃え尽きてしまったからか、または喰われた鱒兵衛のあの世からの復讐なのか、
今年は釣果、かなり悪い。
去年はシーズン中に30回以上出かけていた夫も、今年は釣りへ出向く機会もあまりなく、たった10回程度。しかも、行っても見事に全く釣れない。
今年の夫の口癖(言い訳)、「ブルノ(釣具屋の兄ちゃん)も今年はダメだって言ってた」。

釣れないと面白くないので、<確実に釣れる>おらが村の初心者コースの池(通称、湖)へ。イタリア人は持ってない、日本の大型釣具店で買ったグッツを取り付けほくそ笑み、
夫、いざ戦わん。
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隣りで釣り糸垂らしていた人、収穫を得て帰宅の様子。
夫「ほらほら、いるんだよ、ちゃんと、ここに(焦)」。
私「なら釣ってよ・・・」。
結局日没まで粘るも、一匹も引っかからず。
これはやっぱり、鱒兵衛の復讐なのか・・・。
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9月30日以降はまた釣りが出来なくなるので(魚が産卵期に入る)、
たぶん今年最後になる釣りに、週末もう一度出かけた。
釣り場はダムになっている割と大きな近所の湖。
相変わらず全く釣れる様子がないので、ヒマな私は近くを散策。
鱒兵衛の復讐 今年の釣果_f0161652_193987.jpg
戻ってみると、隣に見知らぬおじさんが。名づけて「聖ルチアーノ」。
近くで釣っていた人だが、夫があまりに釣れてないのを見かねて、「その釣り方じゃあ
ここじゃあ釣れないね」と、夫がこの時持ち合わせていなかった錘や餌を分け与えてくれたらしい。するとじゃんじゃん釣れだした。数分で4匹ゲット。
ルチアーノおじさんもあっさり5匹(一日5匹までという谷の決まり)を得、
その後も夫に寡黙に指導してくれた後、風のように去っていった・・・。

それにしても釣りって、100人いれば100通りの釣り方や持論があるみたいで、面白い。
それに、現場で戦ってみなければわからないことだらけ。
なんだか音楽家の世界と似ている気がするんですけど。
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おじさんが消えると、また釣れなくなる・・・。日没まで粘る夫。・・・タイムオーバー。
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それでも小さめの虹鱒を4匹釣ったので、夕食に二匹づつ、ムニエルにしました。
釣った魚を解体して食べるたびに、明日からベジタリアンになろうと決意するも、結局無理な私たち。自然をありがたく頂戴しました。また来年(?)よろしく。

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Commented by woodstove at 2010-09-23 05:53
organvitaさん こん**は~。。。
 それにしても今年の釣果は何故でしょうねぇ。
水温とか雨の量とか、何か変化があったんですかね。
 しかし、どの道にも達人がおられるようですね。
ニジマス、美味しそうですねぇ。。。。。(^^ゞ
Commented by thallo at 2010-09-23 06:31
愛さん、こんにちは。
うわ~っ、とってもキレイな所。ここドルミテ?行ってみたいです。それに家のオットも釣りバカよ。イギリスはライセンス制なので今一良く分かっていないんだけど、来月のイタリア帰国の時に釣り道具一式持って帰ってきてここで始めるんだって。
私は、まったくセンスないので、傍らで読書専門です。
そうか、音楽の世界と一緒で現場で戦ってみないと分からない。。か。。納得してるわ。
Commented by marcheselli at 2010-09-23 22:14
この写真を夫が見たら、ドロミティに帰りたい、、、と嘆くでしょう。自称ドロミティで育ったパルマ人なので、、、。のんびりと静かな湖がとっても素敵です。
Commented by giulio71 at 2010-09-24 06:34
鱒兵衛の呪いね! 
帰国中に日本むかし話を見たら、なにかそういった話があったような記憶が。。。
今年は夫と秩父の釣り掘りに行きましたが、イタリア人の性格は基本的に釣り向きでないことを発見しました。
落ち着きのない人間のオーラって、魚にもわかるみたいですね(爆笑)
Commented by njs2005 at 2010-09-24 10:06
100人いれば100通りの釣り方や持論もあれば
釣れない言い訳は100通りだってあるさ!
気にしない気にしない!

それにしてもルチアーノおじさんスゲェ・・・
イタリアの魚紳さんだな、きっと。。。

魚紳=釣吉三平の師匠

Commented by batanosuke- at 2010-09-27 06:44 x
釣りはちょっと興味薄いですが、この湖のきれいな事!
こんな所が近所なんですか?いいですね。

そして薪がそんなにお安いとは!
我が家はあのボイラーなので、一冬の暖房代で冬のボーナスが飛んで行く感じです。(笑)
Commented at 2010-09-29 00:28 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by organvita at 2010-09-29 05:30
woodstoveさんへ。
そう、今年は何かあったんでしょうかねー。見通しがつかないから尚更面白いんでしょうけどね!今度こそは!みたいに。外の空気に当たっているだけでも気持ちいいです。ちなみに私は夫が釣っている間本を読んだり寝そべったり散歩したりしてます。
Commented by organvita at 2010-09-29 05:36
thalloさんへ。
私も横で読書&ごろ寝ですよ(^^)。イタリアもライセンス制ですよ。場所によっては一日券で釣れますが。どこで何匹釣ったかとか報告しないといけなくて、ちゃんと魚の状態も調べているみたいです。
旦那さまも釣りキチだったんですねー!イギリスは何が釣れるのでしょう?!
Commented by organvita at 2010-09-29 05:40
marcheselliさんへ。
ドロミテで育ったんですか、旦那さま!きっと山にも詳しいのでしょうね!この湖、Paneveggioっていう場所にあるんですよ。知ってるかしら?!いつかお連れしますね(^0^)。
Commented by organvita at 2010-09-29 05:45
giulioさんへ。
秩父の釣堀ですか!私たちも春に帰国した時、青梅の釣堀(といっても川の一部が釣り場になっているようなところ)に行ったんですよ!(しかも帰国翌日朝から夫にせがまれて)。日本の釣り場の親切さ、細やかさ、快適さ、計画性に感動してました。ウチの夫もですが、特に川釣りって魚を探すためにこっちが移動していくんですって。だからじっと待つっていう忍耐は必要ないみたいです(爆)。
Commented by organvita at 2010-09-29 05:47
njsさんへ。
言い訳も100通り。なるほど、妙に納得!!!
今ね、釣りキチ三平のDVD買って(イタリア語版)夫とはまってるンですよ!またブログに書きますね!
Commented by organvita at 2010-09-29 05:51
batanosuke-さんへ。
ボイラーの暖房機も部屋についているんですけどね、そう、高いですよねー!!!ボーナスが飛ぶ感じわかります(笑)。
幸いここは木が安いところなので、まずはこれで部屋を暖めて、真冬の氷点下でそれでも部屋が暖まらないときはボイラーも焚いてしまってます。
なんてことない湖なんですが、この自然のままなんてことない感じがいいですよね。日本だとすぐに看板立てたり音楽流したり、ちょっと残念。
Commented by organvita at 2010-09-29 05:54
鍵コメさんへ。
テルマエの新刊も出たでしょ?!これももう送っていただくように手配済みよ。ふふふ。面白いよねー!
お父さまも釣りキチだったとは!冬のアラ汁、しかも東北のはこれまた美味しそうね~!!!魚は食べるならやっぱり海の魚!!ああ、盛岡帰りたくなってきた・・・!
by organvita | 2010-09-22 20:05 | ドロミテの生活 | Comments(14)

北イタリア・ドロミーティ渓谷で暮らすパイプオルガン弾き吉田愛のスローライフを綴っています。猫のバンブー♂も度々登場。


by organvita
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