ブラチスラヴァ・聖マルティン・カテドラルのオルガン

スロヴァキアの首都、ブラチスラヴァの聖マルティン・カテドラルに、この春オルガンが
新設され、そのオルガン・フェスティバルに参加してきました。
f0161652_1874244.jpg
オルガンの間から向こうのステンドグラスが覗いているという斬新なデザイン。
f0161652_18102161.jpg
オルガン:
G.ヴェールGerald Woehl (Marburg,Germany)  2010年6月新設
4段鍵盤+ペダル 約97ストップ メカニック・アクション、エレクトリック・コンビネーション
f0161652_18202171.jpg
約100ストップ(100の音色)を持つ、大オルガン!パイプの総数は4316本。
表からは見えないオルガン内部は3・4階建てになっていて、見学させてもらいましたが、まさにオルガンマンション。我が家よりも広いわ。
現在はこの内の約70ストップが実働可能で、残りは今後追加されるとか。
追加されるその場所はこの本体ではなく、オルガンとはずっと離れた正面祭壇の裏。
そこに実質もう一台のオルガンを建て、それをこの大オルガンから遠隔操作できる、という構造になるそうです(Fernwerkと言います)。

日中は観光客がいるので音を出せず、夜静かな教会でゆっくりオルガンと向き合いました。これは教会入り口に張ってあったフェスティバルのポスター。色合いがステキ。
f0161652_18331740.jpg
このオルガン、私が今まで弾いてきた数少ない現代の大オルガンの中で、一番印象的な楽器となりました。本当に素晴らしい。今すぐにでもまた戻って弾きたいくらい、惚れました!鍵盤のタッチも心地よいし、何よりもその音色がとてもよく考えられていて、暖かく、
でも主張もあり、バランスも素晴らしかったです。一本一本の笛が美しく歌うのに同時に他の笛との協調性もちゃんとあって、それに、音作りしていく過程で、今ここの鍵盤でこういう音色が欲しいなあ、という音がちゃんとそこにある。大オルガンでもこれだけ充実している楽器って中々ないんではないかなーというのが私の印象。本当に、貴重な体験をさせていただきました。
スロヴァキアへ行かれる予定のあるオルガニストのみなさん、是非訪れてみてください。ウィーンからも一時間で行けます!

さて、新しいオルガンでのフェスティバル、しかもその第一回目のコンサートということで(日程の関係で偶然私が当たったんですけどね)、ものすごい人がやってきました。慌てて追加の椅子を並べてます。
f0161652_1846882.jpg
この大オルガンを前に何を弾こうか考えた末、バッハのBWV564と、バッハの息子、
それから、せっかく日本人なのでM.Nosettiの「さくらの変奏曲」、大好きなリストのWeinen,Klagen、そして最後はイタリアのPetraliで華やかに〆ました!
ワタクシ、本番演奏中。付いてきた(譜めくりしてくれた)夫撮影。
f0161652_1925794.jpg
大空間なのに、バッハを弾いてもちゃんと聴こえる内声、でもリストなどのロマン派を弾くと色の塊となって満たしてくれる、という、素晴らしい残響。そしてそれを見込んで整音したのであろうヴェールさん、素晴らしい。日本にまだ彼の楽器がないのが残念です。
追伸:日本聖公会函館聖ヨハネ教会に、ポジティフオルガンがある旨、ご連絡いただきました。詳細はこちらから
ちなみに今、スウェーデンのハンス・オラ・エリクソン氏が教鞭を執る音大に、面白い楽器を作っているみたいです。ストップリストがすごい!現代音楽とかメシアンとか弾いたら面白そうだな。 文ちゃん弾きたいだろうな~!!その時は連れてって~!
詳細はここに載ってます

ついでに、初フェスティバルの初コンサートということで、スロヴァキア中のテレビ局が取材にやってきました。(といっても2社しかないんだけど。)
キャスターのお姉ちゃんはさすが美人。滞在中東欧の美女にすっかりノックダウンの夫、これ好機会と写真撮りまくる。つまり、私が取材を受けているのを記念に撮ってくれているのではなく、取材しているお姉さんの写真ばっかりカメラに収められていた。
それもその筈・・・、これ(↓)は最後に挨拶しているところなんですけど、どうしてもやはり前屈気味に手を差し伸べて敬礼してしまう純日本人の私に対し、横にハンナリと身体を捩じらせ色気たっぷりの金髪の美人キャスター。・・・東洋のおばちゃん、完敗。
f0161652_1911358.jpg

にほんブログ村 クラシックブログへ にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ ←美人オルガン&女性にクリック!
[PR]
by organvita | 2010-09-08 19:12 | 見た弾いたオルガン | Comments(8)
Commented at 2010-09-08 23:12 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by オルガン探検家 at 2010-09-09 10:42 x
もしもし、ヴェール氏のオルガン、日本にもありますよ・・・函館に!
ポジティフですが・・・(余計な事でスミマソン)
Commented by yuuk at 2010-09-10 04:28 x
このオルガン、スッキリしていて、モダンで素敵です。
うふふ〜。sakura、すっかり愛さんの曲になりましたね。
あはは、たしかに、前屈みにならないで握手するって、難しい。
そうか〜、こういうふうに身をよじって、魅力を振りまかねばいけないのね^^。
↑ブラチスラヴァ、行ってみたいな〜!

S.Ritaのフェスティバルのギャラは、かなり安いそうですよ。
アメリカのオルガニストの人もスポンサーなんですが、一昨年だったかな、彼もフェスティバルで弾いたんです。つまり、お金を出して弾いてる状態。
やっぱりこのご時世だから大変なんじゃないのかな〜。(そういう意味でも、有名なオルガニストを呼べないというのもあるのかも)
教会からかなり遠くに引っ越してしまったので、今年は行けるかな〜って感じです。この人はぜひ聴いておけ!っていう方がいたら、頑張っていこうかと思っていたんですが。
Commented by organvita at 2010-09-10 05:59
鍵コメちゃんへ。
アンニョーン!今日はありがとう!
じゃあ、私はアジュンマハセヨー~。っていうのかなあ・・・。
今日は一日中、シンくんのことを考えていたハムニダ。
使い方めちゃくちゃでゴメンハセヨー。
Commented by organvita at 2010-09-10 06:02
オルガン探検家さんへ。
そうだったんですねー!適当なこと書いててすみません(^^;)。さっそく探検家さんのHPでチェックさせていただきました!さすが、写真入りで素晴らしい~!
文章訂正しておきますね。ついでに、工房HPのリンクもいただきます~。どこかの日本のホールか教会にヴェールの大オルガン入らないかしら?!
Commented by organvita at 2010-09-10 06:25
yuukさんへ。
本当にyuukさんのお陰さまで(!)sakuraすっかり私の持ち曲になってます(^^)。お客さんのウケもいいのよー。今度はいつかバルコニーから桜の花びらでも撒いてみようかなー。
ところで、そちらのコメント欄がなかったのでここに書いちゃいますけど、引越しするんですね!気持ちわかります~!同じ町の中でも、引っ越すことでまた新しい町の顔が見えてくるかもしれないし、とてもよかったんじゃないかな?!前向きに行動起こしたyuukさんに拍手!
Commented by 伝わる履歴書 at 2013-12-25 13:15 x
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
Commented by organvita at 2013-12-31 10:43
伝わる履歴書さんへ。
はじめまして。遊びに来てくださりありがとうございます!またぜひ☆
<< ブラチスラヴァの風景 ヤマザキマリさんのマンガ >>