ダンテ「神曲」のコンサート

すっかりブログをご無沙汰してしまいました。
その間にもちょこちょこと覗いてくれていた方々、心配してメールをくれた方々、
どうもありがとうございます。私は元気です~。
てんこ盛りの夏のイベントも、ようやくひと段落つきそう。
これからぼちぼちと報告ブログを更新していきます!


もう一ヶ月前の話になってしまいますが(汗)、ダンテの「神曲」の朗読にオルガン音楽を
あわせる、というコンサートを企画、演奏しました。
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場所はトレンティーノ州、ファッサ渓谷の中心街モエナ Moena の教会で。山肌に夕日が当たり始めた頃の開演。
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このコンサート、きっかけは、今回このダンテ「神曲」を朗読したジャンピエロ・ジュリウッチ Giampiero Giuliucci 氏との出会い。詩や脚本作家としても活躍しているそうです。ご存知の方いますか?京都で公演されたこともあるそうです。
初対面の時、ダンテ「神曲」の分厚い本を両腕に抱えて、第一声目からいきなり「ダンテはね」と止まらないこの紳士を前に、どうしようかと焦りましたが、それまで「神曲」を読んだことなかった私に、ジャズがガンガンにかかるバールで目をキラキラさせながら延々と「神曲」の世界をわかりやすく話してくれて、久しぶりに大学の講義でも受けているかのようでした。ちなみに、イタリアでは中・高校の授業で必ず読むようです。日本の学校で「源氏物語」を学ぶ感じでしょうか。

そのお陰で、ダンテや「神曲」像が少しずつ見えてきたのですが、さあ次は、この「神曲」にどんな音楽を添えるか!これが非常に難しかったです。ダンテと同時代の作曲家の音楽を添えるか、またはそうでないか。まずは大きくその二つの選択がありました。それは、この詩や朗読をどう捉えるか、つまり、このコンサートが、歴史的な作品を紹介したいものなのか、それとも現代人に訴えかけたいことなのか。それに、添える音楽によって「神曲」の詩の意味や雰囲気もがらっと変わってきてしまうので、責任重大です。
「神曲」は長文なのでコンサートではもちろん、ジュリウッチ氏が厳選に厳選を重ねた詩の一部を朗読することに。そして、どの詩にどの曲を何分くらいで挟んでいくのか、話し合いやリハーサルを重ね、曲探しに家の楽譜棚をひっくり返しながら(笑)、やっとプログラム完成!私は「地獄編」担当(←適役?)、夫は「煉獄、天国編」担当で、現代曲も含めた幅広い選曲にしました。意外にもヒンデミットのオルガン・ソナタがぴったり嵌って驚き。

これは村の図書館で借りてきた「神曲」の本。枕よりも厚いよ(解説付き書なので)。
「愛ちゃんこんな本が読めるなんてすごい」と褒められてしまいそうですが、正直言ってかなり理解していません・・・。雰囲気をやっと掴んだ感じ。日本語訳でも難しそうだなあ、私には(汗)。
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リハーサル風景。オルガン音楽によい教会の長い残響は、しかし朗読には難しいので、
マイクテストも欠かせません。
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ジュリウッチ氏、熱演!舞台の人です。
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朗読とオルガンのほかに、ソプラノのアンジェラ・キオッケッティ Angela Chiocchettiさんが、グレゴリオ聖歌などをソロで熱唱。教会の残響に響く単旋律は美しいハーモニーに。
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オルガンはV.マッショーニ Vincenzo Mascioni 工房の1948年製。二段鍵盤+ペダル。
夫、カルク=エラートを演奏中。
音楽と朗読、面白い経験をさせてもらいました。楽しかった!
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by organvita | 2010-08-17 01:00 | 見た弾いたオルガン | Comments(11)
Commented by KAN at 2010-08-17 21:48 x
きゃ~!早速コメントありがとうございました!!
それにしても、ドロミテはどれも素晴らしいところのようですね!
今回は、ローマとフィレンツェしか行けなかったので、次回はぜひ、ドロミテまで行けるといいな~♪
今後の私の目標にします!!
ブログ楽しみにしてますね!
Commented by KAN at 2010-08-17 21:48 x
よろしくです!!
Commented by sakanatowani at 2010-08-18 01:39
こんにちは〜!この夏は、大活躍ですね!!右のコンサート情報を見て、おお〜っとうなっておりました(笑)
久しぶりの教会の写真に、いいな〜と思ってしまった。やっぱり教会って、なんだか好きな場所だなあ。

音楽つきの神曲。迫力ありそうですね〜!
うふふ、地獄編担当だったんですね^^。
作り上げていくって、大変でしょうけど、でも、楽しそうですよね。

こういう「組み合わせ」のイベントって、やってみたいなあと常々思ってます。いつか、一緒に何かできるといいですね〜。
Commented by thallo at 2010-08-18 18:58
愛さん、こんにちは。そしてご無沙汰してしまってごめんなさいね。いそがし~い夏だったんですね。ちょっと落ち着いたかな。
「新曲」ー本当に分厚い。。。私、1ページ目で挫折しそう。。ちなみに家の夫は愛読していたんだって(変わってるよ。。)必ず学校で習うのね。。何人クラスで分かっていたか、それは疑問です。(笑)
朗読と音楽 -どんなコンサートだったのかな、とても興味があります。教会の中に響くオルガンの音。。。きっとなんとも言えないくらいステキなんだろうな。。。
Commented by kiyo at 2010-08-18 19:26 x
忙しそうですね。
こちらは連日の猛暑で、大変なことになってます。とにかく暑い!!
私も朗読つきのコンサート、何度かやりました。オルガンはチェンバロと違って近・現代のレパートリーも豊富だから、朗読する作品と演奏される曲の時代が違う、というのもありなんですね。
イタリア語で聞くダンテ。。。美しい響きでしょうね(^^)
Commented by organvita at 2010-08-21 03:39
KANさんへ。
ローマとフィレンツェ、羨ましいです~!
暑かったですか?こちらも7月はずいぶんと暑かったんですが、ここに来て急に涼しくなりました。ご旅行楽しかったでしょうね!次回はドロミテ方面へもぜひ☆
Commented by organvita at 2010-08-21 03:41
sakanatowaniさんへ。
本当にいつかどういう形でかわからないですけど、何か一緒にできたら素敵ですねー!ワニの着包みつくってもらってそれ着て弾くとか・・・あ、だめ?
Commented by organvita at 2010-08-21 03:44
thalloさんへ。
コメントありがとうございます!さすが旦那さん、イタリア人ですねー!
夫の父親も、普段決してそんなに本を読む人じゃあないんですけど、「神曲」にあわせて弾くんだよ、なんて話したら、急に暗記で語り出して。小さい時に教わったことってちゃんと残るんですねー。
Commented by organvita at 2010-08-21 03:47
kiyoさんへ。
日本暑そうですねー!ちなみにkiyoさんのチェンバロの部屋では、除湿機フル回転ですか?ここは逆に乾燥しすぎるくらいなので洗濯物を同じ部屋に干したりしてますが(笑)。
チェンバロと朗読もいいですねー。室内で蝋燭灯したりしながらとか。素敵!
Commented by hiroko at 2010-08-22 22:21 x
ダンテにヒンデミットとカルク=エラートね~。興味津々です。
積んであるのを読み直してみるか~。
Commented by organvita at 2010-08-26 00:22
hirokoさんへ。
そうなんですよ、以外な発見で、妙に上手く合ってくれて!後はもちろんバッハと(小品でしたが)、イタリアのボッシというロマン派の人とか、ルネサンスの曲もやはりちょっと入れたりしました。
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