府中の森芸術劇場 ウィーンホールのオルガン

ご無沙汰していました!
日本へしばし帰国、東京・府中の森芸術劇場主催の、
パイプオルガンレクチャーコンサートに出演させていただきました。

コンサートの一部は、パイプオルガンの仕組みや歴史などのお話を交えながらの演奏、
二部ではトランペット二本&オルガンのアンサンブル。
トランペットの山崎聡さんに面白いお話も交えていただきながら。

この写真(↓)は、2部の始めに舞台に登場した時のものと思われます。
会場内では写真撮影禁止ですが、なんと、よりにもよって、演奏者(私)の父親のカメラに
しっかりと残っていました(汗)。担当の田中さん、スミマセン・・・
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オルガンの演奏台。
北ドイツ・キールという町にある、O.パッシェン Otto Paschen社、1991年制作。
3段鍵盤+ペダル 46ストップ
府中の森芸術劇場 ウィーンホールのオルガン_f0161652_0334526.jpg
演奏台から上を見上げるとこんな感じ。
このせり出したパイプは「スペイン・トランペット」または「平行トランペット」とも言われ、
強烈なファンファーレの音色がします。
これがあれば、演奏会中に雨が降っても大丈夫。。。?
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約520席あるホールはボックス型で、とっても心地よい響き!
実は私ここのホールで、かれこれ17・8年前(うきゃー!)、まだ日本の学生だった時分、初めて学外で演奏する機会を与えていただいた演奏会のひとつが、ここのホールでした。
当時は当然(?)ホールの響きを堪能する余裕なんかこれっぽっちもなく、大オルガンを前に呆然としていたような記憶がありますが(汗)、数年経った今日、リハーサル中に写真を撮っちゃう余裕くらいはでてきたみたいです。オバタリアン世代に突入した証拠でしょう。
今思えば、右も左もわかっていなかった学生に、そうやって発表の機会を与えて戴いていたのだということに、改めて感謝です!
府中の森芸術劇場 ウィーンホールのオルガン_f0161652_046740.jpg
このホールの「目玉」のひとつは、天井から伸びるこの白い棒。「残響可変装置」。
これを出したり引っ込めたりすることで、残響を調節することが出来ます!
そのお陰で、マイクでお話しているときは残響を少なく、演奏の時にはヨーロッパの教会風に!と変化を付けていただきました!テクノロジーってすごいです。
府中の森芸術劇場 ウィーンホールのオルガン_f0161652_0515188.jpg
さて、レクチャーコンサートだったので、ホールにあるこのような「模型パイプ」を使わせていただきました。これ、ちゃんと音が出ます。
私が口で吹いて、パイプの形や素材による音色の違いを聴いていただいたり、
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それから、ホワイエには、オルガンの内部や仕組みを説明したパネルが!
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トランペットの山崎さんご夫妻は、様々なトランペットを舞台に並べて吹き比べてくださったのですが、その中でも人気だったのが、ガス管に漏斗を取り付けたものでのデモ演奏!
残念なことにお二人のカッコイイ演奏姿を撮り忘れてしまったのですが、あ、ありました!終演後にご挨拶している山崎聡・亜津砂さんの手にご注目!漏斗とガス管が!!
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終演後にオルガンを間近で見て触れるというのも、コンサートの目玉のひとつ。
長蛇の列!
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コンサートへおいでくださった皆さま、どうもありがとうございました!

いつも応援してくださる方のお一人、K-RAUMさんがこちらでコンサートのことを書いて
くださっています(^0^)。

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Commented by くみこ at 2010-02-12 06:42 x
愛ちゃん、お帰りなさ~い!待ってたよー^^
日本でのレクチャーコンサートのご成功&ご盛況、おめでとう!
トランペットとの競演も、華やかで素敵だったことと思います。
模型パイプを口で吹いている愛ちゃんの姿が目に浮かぶよ。こういうところにも、イタリアでの経験が活かされるのね。すごい!
またスカイプでもできるといいんだけど!
Commented by masu at 2010-02-12 10:29 x
お疲れさまです。
盛岡でしか聞いた事がありませんでしたが、
オルガン、会場によって
これだけ音色が変わるものだと実感しました。
公演後ご挨拶しようと試みましたが、
絶え間ない接客に断念し
お声をお声をかける事も出来ませんでした。
今後の来日公演にはまたおジャマさせて頂きます。
Commented by yuuk at 2010-02-12 18:42 x
お疲れさまでした〜!
うわ〜、このコンサート、私、行きたかったです〜!!こういう、初心者向けのオルガン紹介っていうのが、観たいんですよね〜。
ヘ〜、「残響可変装置」・・・音の世界はまったく知らないので、興味津々です。
何年もたって、新たな経験を積んでから、以前の場所に行く、演奏するって、いろいろなことを感じられそうですね。
あ、リグーリアで演奏会をされるんですね!う〜ん、(いつもよりは)近いのに〜・・・足がない・・・(T_T)
Commented by K RAUM at 2010-02-12 23:10 x
わ~~リンクしてくださって、ありがとうございます。
うれしいわ!!

レクチャーとってもわかりやすくてお勉強になる楽しいコンサートでした。
トランペットの方はご夫妻だったのですか。
偶然に同じ姓なのかと思ってしまいました。

今日の夕刊でカザルスホールの閉館前に水野均さんのさんの
コンサートのことを知りました。
カザルスホールのオルガンはどうなのでしょうか?
鑑賞してみようかしらと、思ってます。

お元気でご活躍ください。

次回の日本でのコンサートを楽しみにしています。



Commented by organvita at 2010-02-16 17:01
くみちゃんへ
ただいまー!オルガンがkielのだったからか、北ドイツっぽい音がする楽器で懐かしかったよー(^^)。スカイプしようしよう!
Commented by organvita at 2010-02-16 17:04
masuさま
コメント残してくださって嬉しいです!メールも頂きありがとうございました!
盛岡ともまた一味違いますよねー。ほんと、オルガンは一台一台個性が強いので面白いです(^^)
またお会いしたいです!!
Commented by organvita at 2010-02-16 17:06
yuukさんへ
聴いていただきたかったです~!こういうこと、イタリアでもしたいなとは夢みてるんですが、とてもとてもまだイタリア語を人前で話す勇気がない・・・汗。日本語でも、改めて「初心者」に語る難しさを痛感しました~

リグリア、・・・寒かったです・・・・
Commented by organvita at 2010-02-16 17:08
K RAUMさんへ
勝手にリンク貼っちゃいました!私の書いたことよりK RAUMさんの記事の方が詳しいので!ありがとうございます。

カザルスのオルガンも素敵ですよ。府中ともまたガラッと違います。
是非聴きに行かれてください(^^)。
Commented at 2010-02-16 19:53 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by organvita at 2010-02-18 17:04
02-16の鍵コメさま
ご丁寧にコメントありがとうございます。
音楽家でいらしたのですね!お目にかかったときに、お上品&華やかな雰囲気をお持ちの方だと思ったものですから!日本のみならずヨーロッパのあちこちで演奏なさっているんですね。素敵です!!ぜひイタリアでも!
東京ではわりと頻繁に、色んな教会やホールで、お昼の無料のコンサートをしているんですよ。右のリンクの「日本オルガン研究会」から演奏会情報を見ていただくと、カレンダーが出てきます。ご参考にどうぞ(^^)。

またお目にかかれますのを楽しみにしています。色々なお話聴かせていただきたいです!
by organvita | 2010-02-12 01:32 | 見た弾いたオルガン | Comments(10)

北イタリア・ドロミーティ渓谷で暮らすパイプオルガン弾き吉田愛のスローライフを綴っています。猫のバンブー♂も度々登場。


by organvita
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