フルダ大聖堂のオルガン Fuldaer Dom

ドイツのヘソあたりにある街 フルダ Fulda で、お昼30分のオルガン・マチネを弾いた。
おらが村から電車を乗り継いで、9時間の旅。
駅を降りて商店街を抜けると、突如として現れる壮大な大聖堂。圧巻!
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夫、一目見て「おっ!イタリアの教会じゃん!」。内部もイタリア色の強い建築様式。
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ローマのバチカンやS.ラテラノ教会に似てる感じの内部。多かれ少なかれ意識して建築されたのでしょうね。ここはカトリック教会ですし。
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この美しい祭壇の下には、ドイツにキリスト教を布教した一人、聖ボニファチウスの遺骸が納められている。巡礼者の姿も多かった。
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ペストの死者を祭った祭壇(だと思うんですけど)。
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骸骨が仰ぐ天には、美しいクーポラ(円形屋根)が。
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右足だけ立体的に彫刻が飛び出ています!!
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隅々まで均整の取れた白亜の教会。
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そして、後ろを振り向くとパイプオルガンが。
土曜日、マチネが始まる直前まで教会の合唱団が練習していて、観光客が釘づけ。
ヘンデルのハレルヤ歌ってました。伴奏は上のオルガンで。合わせるの大変そう!
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この美しいオルガンケースは、1713年に完成されたもの。1992~1996年に大聖堂の大修復があった際、このケースも修復され、オリジナルの姿に戻ったんだとか。
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前日の夕方、駅から大聖堂に直行。教会が閉まるのを待って、早速練習開始。
オルガンへの階段を登っていきます。
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頭上にはめ込まれたオルガン大迫力。カメラに入りきりません。金箔がまぶしい!
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そしてここが演奏台。4段鍵盤+ペダル。72ストップ。
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このオルガンは最初、1708~13年にAdam Oehninger というビルダーによって、この美しいオルガンケースとともに建てられた。41ストップ、3段鍵盤+ペダル。
その後1876~77年に、ドイツを代表するロマン派オルガン工房ザウアー(Sauer)によって改造+増築された。
そして現在の楽器は1992~96年に、オーストリアの工房リーガー(Rieger Orgelbau)が、以前のパイプなどを使用しつつ、72ストップ、4段鍵盤+ペダルのオルガンへと増築したもの。ひとつの楽器の中に、長い歴史が詰まっているのだ。
(オルガンの詳細&ストップリストはこちら
この長い歴史を見つめてきたオルガンの天使は、私よりもでかかった。
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コンサートは土曜日お昼の30分。5月から毎週しているそう。「地球の歩き方」にも載っていてびっくり!入場料2ユーロ(260円)くらい。
巡礼&観光客にも楽しんでもらおうと思って、プログラムもお昼用に明るく楽しい選曲で!
新垣敏氏の「越天楽のテーマによる変容」という作品も演奏させていただきました。
ヨーロッパで日本人として、演奏を通して日本を披露できるのは醍醐味です。
あっという間の30分でしたが、楽しく貴重な一時を過ごしました。
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このたび仲良くなった教会の鍵のおじいさん↓。
実は前日の練習時、教会の手違いで、私たち&このドア閉め係のおじいさん3人共、一時間ほど教会内から出れない状態になってしまい(笑)、その間にずいぶん仲良くなってしまったのだった^^;。そしたら、土曜日は非番だったのにマチネを聴きに来てくれて、長い螺旋階段登って会いにきてくれたので、記念に一枚。メルアド交換も。なぜか私、おじいさんに好かれるのよね(笑)。写真送ってあげよっと。
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ちなみに、この教会オルガニスト、ハンス=ユルゲン・カイザー Hans-Juergen Kaiser 氏が、このオルガンで弾くCDがNaxosから出ていて、ここで視聴できますよ。

こちらからは、教会内が360度見学できます^^。


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by organvita | 2009-05-12 07:04 | 見た弾いたオルガン | Comments(6)
Commented by yuuk at 2009-05-13 05:22 x
お帰りなさ〜い!お疲れ様でした〜。
↑ドイツの町はやっぱりかわいいですね〜!!(実はドイツ好きなんです)
フルダは行ったことありませんが、たしか、そんなに大きな町ではないですよね。でもこの大きな大聖堂!すごい!!
そして、歴史とともに、いろいろな人に修復をされてきたオルガン。装飾もすごいですね。
久しぶりのドイツのオルガンはどうでしたか?
オルガンへの階段の写真、とってもかわいいです。
ドイツ紀行の続き、楽しみにしてますね。
Commented by momousa at 2009-05-13 08:07 x
4段鍵盤あーんどペダルそして72ストップとは!!私なんて5ストップで(しかもそのうち2つはカプラーだ)サイズも小振りなオルガン(おそらく名古屋の女性の嫁入り道具のタンスの方が大きいでしょう。。)に振り回されてきたばっかりだってのに。。あんな絢爛豪華なオルガン目の前にしたら腰抜かすどころか失神ものです。とりあえずオルガン見ただけでビビらないようになりたいものですが、修行の道は果てしなく長いです。いつかこっちでも越天楽やって下さい。
Commented by organvita at 2009-05-14 04:19
yuukさん、そうなんです。半日もあれば十分見尽くせるような小さな町ですが、この大聖堂すごいですよね。他にもたくさん教会がありました。宗教色濃かったです。街並みも童話の世界。そういえばグリム兄弟もこの辺りですしね!(もうちょっと北)。街並みの写真、何かの時にYuukさんの参考になれば嬉しいな^^。
Commented by organvita at 2009-05-14 04:23
momousaさん、わはは!名古屋の嫁入り道具とは笑わせていただきました!確かに4段もあると「ビビリ」ますけど、逆に残響があるので気持ちいいし(カラオケで酔うおじさんの心境)、音色の選択肢も広がって面白いのですよ。いつか一緒に弾きましょう~^^。
越天楽、いつかどこかで聴いていただけたらいいな。
Commented by njs2005 at 2009-05-18 19:19
300歳っすか〜・・・・またこの教会も歴史の塊みたいな・・・(HP見ました・・もの凄い迫力・・360度見れる仕組みにもビックリ・・)
こげなところで弾くんですね〜凄い人なんすね〜
それにしても、まるでロケットかジャンボ旅客機のコクピットみたいな
あの鍵盤とペダルは勿論でしょうけど、スイッチボタンの様なものも、演奏中使うんすか??それともあれでチューニングみたいな事するんですか???

Commented by organvita at 2009-05-18 21:10
njsさんへ。スイッチボタンみたいなのは、演奏に必要な装置です。
パイプオルガンって、ただ「ドレミ」の音階がなるだけじゃなくて、その音階のために好きな音色を選べるんです。例えばあるメロディをトランペットの音で弾いたり、またはフルートの音色にしたりとか。なので、実際ひとつの「ド」でも数種類の音色の「ド」が箱に詰まっていて、それを選択するのがこのスイッチボタンなんです(ストップと呼んでいます)。ストップにはそれぞれの音色の名前が書かれています。
演奏する時にはまずこのストップで使いたい音色を選んで(もちろん数個を一緒に混ぜてもOK)、オーケストラの楽器を選ぶように、音色を組み合わせていきます。エレクトーンを思い浮かべていただいたらわかりやすいかしら?あれはパイプオルガンの発想から来ています。パイプは使っていませんが。
ストップの数が増える=音色の選択肢が増える=オルガンの容積が大きくなる、ということになるのです。
楽器によって持っているストップの数や音色の種類も違うので、それが楽器の個性で面白いのです~^^。
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