聖地オローパ Santuario di Oropa

神父さんに連れられるまま、翌日オローパという巡礼地を訪れた。
昨晩演奏した教会から車で30分ほど。
辺りに民家もみえない雪の山道をぐんぐん登っていくと、突然視界がぱっと開け、
凹字型の大きなモニュメントが現れた。圧巻。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_23405379.jpg
小雪の舞う中、階段を登りきると、さらにその奥に素晴らしい景色が続いていく。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_23432620.jpg
たまたまお葬式をしていたこともあり、教会の素朴な鐘の音がひとつ、カーン、カーン・・・と雪の谷間に静かに響き続ける。敷地に足を踏みいれた瞬間から、「あ、ここ何かある」って感じた。なんかわからないけど涙出そう。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_23493552.jpg
全く無知のままの訪問だったのだが、なんでもここオローパは、世界遺産サクロ・モンテに登録されている聖地だとか。
詳細はここのHPや、ビエラ市の観光案内HPこちらをどうぞ。
数千もあると言われる部屋は一部、宿泊施設にもなっており、ぐるっと巡る回廊には、この聖堂に飾られている黒いマリア様への、人々の感謝の祈りが、所狭しと飾られている。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0102257.jpg
マリア様に心を捧げる、という意味で贈られたハート型のメダル。相当古いものもあり。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0133543.jpg
前ローマ法王が訪問された時の写真も。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0144670.jpg
大事故にあったが幸い救われた、なんていう感謝のメッセージも、絵手紙で見ることができる。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0161851.jpg
サッカー選手が捧げたユニフォームまで。著名選手のもあるらしい。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_017328.jpg
       癒されて歩けるようになった人たちの杖。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0235723.jpg
この修道院で生まれた聖歌もあり、今日まで歌い継がれているとか。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0221616.jpg
礼拝堂。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_026633.jpg
黒いマリア様と子どものイエス。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_027973.jpg
後部のバルコニーにオルガンが。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_029470.jpg
演奏台は祭壇の脇に。誰もいない会堂でしばしオルガンを弾かせていただいた。
演奏台から会堂後部のオルガンまでは、ラジオ電波で繋がっている。
3段鍵盤だが、この後部の大オルガンを鳴らすのには、そのうちの2段鍵盤だけを使う。
残り一つの鍵盤では、祭壇後方上部にスウェル(開閉式扉)と共に取り付けられたヒミツの小部屋部分に納められたパイプ群を鳴らすことが出来る。
つまり、会堂に座っていると、後ろから大音量のオルガンの音が、しかし、黒マリア様の祭壇の前方から時々エコーのように、天空の響きも聴こえてくる、という仕掛け。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0363997.jpg
雪に覆われていたため、山の巡礼地に入ることはできなかったが、とても感動的な聖地訪問だった。夏は観光客でかなり賑わうようだが、こんな雪の季節もおススメ。
是非もう一度、ゆっくり宿泊兼ねて来たいな。
聖地オローパ Santuario di Oropa_f0161652_0431193.jpg


Oropa←こちらでご紹介いただきました。


にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ にほんブログ村 クラシックブログへ ←雪の聖地にクリック。
Commented by akikastu(桂) at 2009-01-29 18:11 x
横浜の演奏会は楽しみました。Bielaの演奏会、遠いところを御苦労様でした。教会のある町からすぐ南隣にCandeloと言うまちがあり、Ricetta(中世の農民のシェルター)があります。またの機会があれば訪ねてみては如何!Oropa;私も昔(春頃)行きました。壮大な感じですよね。
二箇所とも写真やらコメント楽しく見せていただきました。
Commented by yuuk at 2009-01-31 04:01 x
ヘ〜、Biellaのすぐ近くに、こんなところがあるんですね。すてきなところですね。すぐ近くだし、行ってみようと思います。
それにしても、雪深い!いいな〜(笑)
↓Vigliano Bielleseの記事、興味深く読みました。
私にはまだ、パイプオルガンって、昔からのものだってイメージが強いので、こういう「手元が写し出されるスクリーン」など、先端(笑)技術が併設されてるっていうのが、ちょっと意外な気がして、おもしろいです。
ふふふ、私も手に買い物メモしてますよ。でも、みんなにわからないように日本語で^^。
Commented by organvita at 2009-02-02 22:41
akikatsuさま、コメントありがとうございます。
こちらこそ、横浜ではコンサートにおいでくださり、更にお声掛けいただいて楽しくお話させていただき嬉しかったです!どうもありがとうございました。どうぞ奥様にも宜しくお伝えくださいませ。
Candeloの町、車で通りすぎた気がしますが、そのようなものがあったんですね!次回は是非訪れてみたいです。オロパももう一度ゆっくり行ってみたいですし。
どうぞお元気で!またイタリアへもいらしてください。
Commented by organvita at 2009-02-02 22:45
yuukさん、トリノからちょっと奥に入ると、また天候も全然違うんでしょうね。ビエラは標高400Mだそうですが、すぐ後ろに雪で真っ白の山が見えていて綺麗でした。
オルガンは演奏しているところが見えないですからねー。こうするとお客さんも「聴く」というより、見て楽しんでいるみたいです。一発芸でもすればよかったな。
by organvita | 2009-01-28 00:49 | イタリア紀行 | Comments(4)

北イタリア・ドロミーティ渓谷で暮らすパイプオルガン弾き吉田愛のスローライフを綴っています。猫のバンブー♂も度々登場。


by organvita
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31